チェルノブイリの立入禁止区域で森林火災(2026年5月)  2026年5月10日記

(1) チェルノブイリの立ち入り禁止区域(Exclusion Zoon)の森林で火災が発生している。2026年5月8日時点ですでに1,200ヘクタールを超えて燃えています。[記事1 New Scientist][記事3 24tv.ua]

(2)チェルノブイリの立ち入り禁止区域(Exclusion Zoon)の面積は259,800ヘクタール(1km2=100ヘクタール)です。ここでは何度も森林火災が起きています。1993年から2018年の25年間に1566件の火災が発生しています。
 25年間で最大の森林・牧草地火災は2015年に起きていて、2015年4月26日~4月29日に発生した森林・牧草地火災では、10,127ヘクタール(チェ立ち入り禁止区域の3.8%)が消失しました。同年6月29日~7月5日に発生した森林・牧草地火災では130ヘクタールが消失しました。
 ユーリ・I・バンダジェフスキーとN・F・ドウボバヤ(『放射性セシウムが生殖系に与える医学的社会学的影響』合同出版の著者)は2015年の最大の森林火災の後の子どもたちの健康被害について報告しています。

FOREST FIRES IN THE CHERNOBYL EXCLUSION ZONE AND CHILDREN’S HEALTH 2021年 Yu I Bandazhevsky N F Dubovaya
 この研究の中で、バンダジェフスキーとどドウボバヤは、以下のように報告していっます。

・2015年の最大の森林火災で、焼失したルビャンスキー森林分署の土地の放射能汚染の最大値は、セシウム137で1040,000 Bq/m2、ストロンチウム90で368,000 Bq/m2、プルトニウム238―240で1,1400 Bq/m2、アメリシウム241では14,400 Bq/m2であった。

・森林植物1トンの燃焼により、125kgの一酸化炭素、12kgの炭化水素(発がん性物質を含む)、2kgの窒素酸化物、22kgの固体粒子が 放出されることが知られている。チェルノブイリ立ち入り禁止区域における森林火災や草原火災は、大気中にエアロゾルとガスの混合物を生成させる。これには、CO、CO₂、NO₂、SO₂、アクロレイン(C3H4O)、アセトアルデヒド(C2H4O)、水蒸気、および煤、灰、タールの微小な固体粒子や液滴が含まれ、その90%は0.1μm未満である。
※ アクロレイン(C3H4O)、アセトアルデヒド(C2H4O)はどちらもアルデヒド。アクロレイン(C3H4O)はC=Cの二重結合を持つ不飽和アルデヒド。アセトアルデヒド(C2H4O)はC=Cの二重結合やC≡Cの三重結合を持たない飽和アルデヒドである。どちらも発ガン性がある。-編集者注

・チェルノブイリの立ち入り禁止区域近くの森林火災で、放射性核種の総濃度が大気中の最大許容レベルを超えた。これは、中性子照射された核燃料が溶解しないまま、高放射能で大きさもマイクロメートルのサイズの粒子が、この地帯の土壌に沈着しているためである。土壌には、ストロンチウム90が6億 Bq/g、 プルトニウム238が600万 Bq/g、 プルトニウム239が 500万 Bq/g、プルトニウム240が 800万 Bq/g、アメリシウム241が 3000万 Bq/gもある。
※ 単位に注意。これは1kgあたりの放射能ではなく、1gあたりの放射能である。たった1gの土壌にストロンチウム90が6億ベクレルやプルトニウム239が500万ベクレルもある、ということ。

・セシウム137、ストロンチウム90、プルトニウム238-241は、煙エアロゾルとなって、大気表層で許容レベルを超える量が記録されていた。主にセシウム137を含む煙エアロゾルは、風の流れに乗って長距離を移動する。対流圏下層(高さ1.5kmまで)に存在する期間は1週間未満で、対流圏上層では約1ヶ月、成層圏では1~3年である。放射性燃焼生成物の沈着は、「クリーン」な地域でも起こる。
※ 「クリーン」な地域とは、原発事故や森林火災のない放射能汚染地帯ではない地域のことである。-編集者注

1993年から2015年までの立ち入り禁止区域における火災の分布 O. A.ボルスク

 そして、バンダジェフスキーとどドウボバヤは2015年森林火災前と後で子どもたちの健康調査を行い、血中のホモシステインというアミノ酸が増加していることを発見しmました。対象は、チェルノブイリの立ち入り禁止区域に隣接するポレスキー地区に住む84人の子ども(男児39人、女児45人)、平均年齢15.5±0.1歳の子どもです。1回目の血中ホモシステイン(Hcy)濃度の調査は2015年4月2日に行われ、2回目の血中ホモシステイン(Hcy)濃度の調査は2015年12月18日に行われました。このアミノ酸の増加は子どもたちに心代謝疾患を引き起こす。上記の研究からその要旨を報告します。

・ブラックカーボンを含む粒径0.1~2.5マイクロメートルの微粒子(PM2.5)が空気とともに体内に侵入すると、致命的な結果につながる心代謝障害を引き起こす。この病態は、ある種の遺伝的影響がある場合、血中の含硫アミノ酸ホモシステイン濃度が上昇することによって起こる酸化ストレスの発症と関連している。
・血中ホモシステイン濃度は人体の健康状態を示す指標であることが示唆されている。心臓血管系の疾患、先天性奇形、腫瘍、精神疾患との関係が知られている。
・思春期の子どもにおける血中ホモシステイン(Hcy)の生理的濃度は、5~6 μmol/Lを超えてはならない。成人においては、血中ホモシステイン濃度が10 μmol/Lを超えると高ホモシステイン血症と診断される。
・ホモシステイン(Hcy)は硫黄含有アミノ酸であり、必須アミノ酸であるメチオニンの代謝産物である。ホモシステイン(Hcy)はタンパク質と化合物を形成し、その構造、ひいては機能を変化させる能力を持つ。高ホモシステイン血症では、自己免疫反応や血栓症が発症する。活性酸素種の生成を引き起こすホモシステイン化は、血小板の過剰凝集および血漿タンパク質の活性化により、血栓ができ、虚血性脳卒中を引き起こす可能性がある。体内のホモシステイン濃度の上昇は、動脈硬化性および血栓性血管障害を引き起こす。ホモシステイン(Hcy)の重要な特性の一つは、ニューロンのシナプス、心筋細胞、肝細胞を含む体細胞の膜上に存在するグルタミン酸受容体と相互作用する能力である。脳の構造におけるグルタミン酸受容体の過剰活性化に関連して、痙攣状態を引き起こす可能性がある。免疫能力を有する細胞に対しても、同様のホモシステイン(Hcy)の影響が認められている。その影響下では、生殖機能に対する視床下部の調節機能が損なわれる。しかし、ホモシステイン(Hcy)はニューロンへの細胞外Ca2+の大量流入を誘発しないため、弱い神経毒と定義されている。
・したがって、生理的レベルを超える量のホモシステイン(Hcy)は、神経系および内臓の細胞における代謝過程に毒性作用を及ぼす。
・全グループおよびすべての遺伝的サブグループの子どもたちの(Hcy)の血中濃度は、2015年森林火災前と後で1回目の測定時よりも2回目の測定時の方がすべての遺伝子型で有意に高かった。

チェルノブイリの立ち入り禁止区域の森林火災前後の異なる遺伝子型を持つ子どもたちの血液中Hcy値の統計的特徴

(3)最近では、2020年にもチェルノブイリの立ち入り禁止区域内で森林火災が起きています。その際には、空間線量率が0.32マイクロシーベルト/時まで上昇しました。これは現地の平常時(高放射能汚染地帯での平常値)の16倍であるといいます。[記事2 The Guardian]

2020年4月 チェルノブイリの立入禁止区域での森林火災 0.34μSv/h

(4)1986年4月26日のチェルノブイリ原発4号機の爆発・炎上の際、放射能が日本に到着のは、今中哲二講演の資料から、1週間後の5月3日頃、とこれまで紹介してきました。つまり、2026年5月8日のチェルノブイリ立ち入り禁止区域の森林火災の放射能はあと5日後、5月15日頃に到着するとこれまでは思っていました。

京大原子炉(大阪府熊取町)で観測した空気中放射能濃度 2006年3月4日 今中哲二

 しかし、食品と暮らしの安全基金の小若順一氏から提供された、2015年12月1日のセルゲイ・クリメンコ教授(ウクライナ)の講演スライドには、チェルノブイリ原発事故から2日後には放射能は成層圏ま立ち上り、5日後には日本を含むアジアに高気圧の下降気流ととも降りてきていることが示されています。
 つまり、2026年5月8日のチェルノブイリ立ち入り禁止区域の森林火災の放射能はあと3日後、5月13日頃に到着する可能性があります。森林火災が始まった日にちは不明であることから、日本にすでに放射能が来ている可能性があります。森林火災が今すぐに収束したとしても、2026年5月から6月上旬までは立ち入り禁止区域の森林火災の放射能が日本に来る可能性があります。森林火災の収束が1週間かかれば、日本にその放射能が来る期間はさらに1週間延びます。
 できるだけ、塵を吸わない方がいい。被ばくしたと思ったら、休んで下さい。雨には絶対に当たらない下さい。
 ガイガー・カウンターをonにして常時持ち歩き、屋外で高い空間線量率を計測したら、屋内に退避することを心がけて欲しいです。

チェルノブイリ放射能雲の発生 「チェルノブイリ事故によるがんへの影響」セルギー・クリメンコ教授(医学博士・博士号) ウクライナ・キエフ、国立放射線医学研究センター キエフ、2015年12月1日

[記事1 日本語訳]

ドローンの墜落を受け、チェルノブイリ立入禁止区域で火災が拡大
チェルノブイリ立入禁止区域でドローンが墜落し、火災が発生、その火勢は12平方キロメートルに及んでいる。乾燥した天候、強風、そして地雷の存在が、消火活動の妨げとなっている
マシュー・スパークス
2026年5月8日
ニュー・サイエンティスト

ウクライナのチェルノブイリ原子力発電所周辺の立入禁止区域で森林火災が発生している
AP通信/Alamy Stock Photo

昨日、ドローンが同地域に墜落したことを受け、チェルノブイリ立入禁止区域内で大規模な森林火災が拡大している。火災は深刻だが、現地関係者によると、区域外への放射能汚染のリスクは最小限だという。
チェルノブイリ放射線・生態圏保護区(CREBR)はテレグラムの投稿で、ウクライナのチェルノブイリ市および同原発の旧冷却池の南東に位置する約12平方キロメートルの土地が、ドローンの墜落により燃えていると述べたが、機体の種類や出所に関する詳細は明らかにしなかった。金曜日の午後時点で、約331人と75台の機材が緊急対応にあたっている。
「規模は本当に大きい。消火活動に従事している隊員たちは、高濃度の放射性核種を含む空気を吸い込んでいる」と、CREBRのデニス・ヴィシュネフスキー氏は語る。「勤務終了後、彼らは体内の放射性核種濃度を検査している。」
ヴィシュネフスキー氏によると、火災現場から5~10キロメートル離れた場所では放射線量は正常であり、立入禁止区域の外では汚染のリスクはほとんどないという。
『ニュー・サイエンティスト』誌が入手した衛星画像に基づく他の推定では、火災の面積は実際には24.4平方キロメートルにまで拡大していることが示唆されている。
ウクライナ・キエフの原子力研究所に所属するオレナ・ブルド氏は、火災発生時に現場近くにいたが、当時は軍によって科学者の立ち入りが禁止されていたため、煙しか確認できなかった。彼女もまた、立入禁止区域の外で放射能汚染のリスクが生じる可能性は極めて低いと考えている。
ウクライナ国家緊急事態局(SES)はテレグラムの投稿で、乾燥した天候、強風、地雷の存在が消火活動を困難にしているとした。「火災は敷地内を急速に広がっている」と記した。ヴィシュネフスキー氏によると、現地では今晩予想される雨が消防隊の助けになることを期待しているという。
SESによると、地雷の存在により消防隊が立ち入るには危険すぎる地域もあるため、それらの地域は一時的に放置し、他の場所に消火活動を集中させているという。
チェルノブイリ隔離区域上空には、キエフやウクライナ国内の他の標的へ向かうロシアのドローンが頻繁に飛来している。昨年、ロシアのドローンが、1986年の事故で残された高放射性物質を保護する「新安全格納容器」に衝突し、その多層構造を貫通する穴を開けてしまった。
その夜の映像には、ぽっかりと開いた穴から炎と煙が噴き出している様子が映っている。幸いにも、穴は建物の端に近い位置にあったため、破片が下にある脆弱な原子炉や石棺に落下することはなかった。もし落下していれば、崩壊を引き起こし、危険な放射性物質を巻き上げる恐れがあった。

[記事2 日本語訳]
「悪いニュース」:チェルノブイリ近郊の森林火災で放射線量が通常の16倍に
この記事は6年以上前のものです
火災は土曜日、世界最悪の原子力災害の現場近くで発生した

モスクワのアンドルー・ロスおよび各通信社
2020年4月6日(月) 00:06 BST
ガーディアン

世界最悪の原子力事故の現場であるチェルノブイリ周辺の立入禁止区域で森林火災が発生し、放射線量の上昇につながったことを受け、ウクライナ当局は冷静さを呼びかけている。

消防当局によると、週末に発生した2つの森林火災のうち、小規模な方は鎮火に成功したとのことだ。この火災は、誰かが草地に火をつけたことが原因とみられている。残る火災の消火には、航空機やヘリコプターの支援を受け、100人以上の消防隊員が投入されている。

この火災は、チェルノブイリ隔離区域の南約60マイルに位置するウクライナの首都キエフで、放射能への懸念を引き起こしていた。月曜日に状況監視のために派遣された政府の専門家らは、キエフ市内および近郊で放射線量の増加は見られなかったと報告した。

「隔離期間中、窓を開けて家を換気することを恐れる必要はありません」と、ウクライナ国家環境検査局のエゴール・フィルソフ局長は、放射線検査の結果に関するFacebookの投稿で記した。

月曜日の午後時点で、同国の緊急事態省は、チェルノブイリ立入禁止区域内で残る火災の面積は約20ヘクタールに及び、現在も消火活動が続いていると発表した。同省が公開した映像には、森林の地面で炎を消し止める消防士たちや、立ち上る煙の雲が映し出されていた。

警察は、火災の原因とみられる容疑者を逮捕した。地元在住の27歳の男で、警察に対し「遊び半分で」3カ所で草やゴミに火をつけたと供述したという。火をつけた後、風が強まり、消火できなくなったと彼は述べた。

フィルソフ氏は以前の投稿で、火災現場の放射線レベルが上昇していることを警告していた。同氏は、この火災は春や秋によく行われる地元の「野蛮な」野焼きの習慣が原因だと指摘していた。「悪いニュースがある。火災の中心部では放射線量が通常より高い」と、フィルソフ氏は日曜日に記した。

投稿には、通常値の16倍の放射線を示すガイガーカウンターの映像が添付されていた。フィルソフ氏によると、火災は約100ヘクタールの森林に広がったという。

同国の緊急事態省は月曜日、キエフの空気質の悪化について警告を発したが、これは気象条件によるものであり、火災とは無関係であると述べた。

同省は土曜日、一部地域での放射線量の増加が消火活動に「困難」をもたらしていると述べた一方で、近隣住民に危険はないと強調していた。月曜日には、火災現場付近のガンマ線量は上昇していないと発表した。

1986年4月にチェルノブイリ原子力発電所の4号機が爆発した際、欧州の広範囲が汚染され、発電所直近の地域が最も深刻な被害を受けた。発電所から30km圏内への居住は禁止されている。

チェルノブイリの他の3基の原子炉は、2000年に発電所が最終的に閉鎖されるまで発電を続けた。2016年には、第4号機の原子炉の上に巨大な防護ドームが設置された。

廃炉となった発電所周辺の森林では、火災が頻繁に発生している。
[記事4]

1000ヘクタール以上が燃えている:隔離区域で大規模な山火事が鎮火できない
2026年5月8日 10:23

ソフィア・ロジク
主なポイント
news24.ua  キエフ News

隔離区域で大規模な山火事が続いており、すでに1,100ヘクタール以上の地域に広がっている。

消火活動には国家緊急事態局(DSNS)の部隊、特殊車両、および他機関の部隊が投入されているが、風や乾燥した天候、地雷の危険により作業は困難を極めている。
隔離区域で大規模な森林火災が続いている。5月8日(金)時点で、火は1,000ヘクタール以上の地域を焼き尽くした。
これについて国家緊急事態局(DSNS)が報告し、消火活動の映像を公開した。

隔離区域での火災について何が分かっているか?
火災の鎮火は困難を極めている。
強い突風により、火は地域内を急速に広がり、森林地帯の新たな区画を飲み込んでいる。
状況は乾燥した天候に加え、地域の一部における地雷の危険性によってさらに複雑化している。

隔離区域で火災発生 / 写真:国家緊急事態局
 現在、一部の森林区画では、爆発物の脅威があるため、作業が一時的に中断されている。
 火災の推定面積はすでに1,100ヘクタールを超えている。
消火活動には、国家緊急事態局(DSNS)の部隊、特殊車両、および他機関の部隊が投入されている。救助隊員は強化体制で活動し、火災の発生源を封じ込め、火のさらなる拡大を防ぐよう努めている、と国家緊急事態局(DSNS)は述べた。

隔離区域で火災発生:動画をご覧ください
https://videocdnl.luxnet.ua/tv24/resources/videos/2026/05/3063936-1527617_main.mp4

重要!ウクライナでは現在、火災危険度が極めて高い状態にある。国民は、この国のユニークな生態系に対して責任ある態度で臨む必要がある。救助隊は、特に野外や森林地帯にいる際は、乾燥した植物を燃やさないよう、また防火規則を遵守するよう市民に呼びかけている。
また、ウクライナでは乾燥した草の焼却は罰金の対象となり、場合によっては刑事責任を問われることもあることを忘れないでください。このような行為は、土壌微生物、腐植、昆虫、小動物を破壊し、生態系に甚大な被害をもたらします。
ケースによっては、加害者は3,060グリブナから6,120グリブナを支払わなければなりません。しかし、時には21,000グリブナといった、はるかに高額な罰金が科されることもあります。

[記事1 英語原文]

Fire is spreading in the Chernobyl exclusion zone after drone crash
A drone has crashed in the Chernobyl exclusion zone, causing a fire that has spread to 12 square kilometres of land. Dry weather, strong winds and the presence of land mines are complicating efforts to bring the blaze under control
By Matthew Sparkes
8 May 2026
New Scientist

A forest fire is burning in the exclusion zone around the Chernobyl nuclear power plant in Ukraine
Associated Press / Alamy Stock Photo

A large forest fire is spreading through the Chernobyl exclusion zone after a drone struck the area yesterday. Though the fire is serious, those on the ground say the risk of radioactive contamination outside the area is minimal.
The Chornobyl Radiation and Ecological Biosphere Reserve (CREBR) wrote in a Telegram post that around 12 square kilometres of land, located to the south-east of the Ukrainian town of Chernobyl and the nuclear plant’s former cooling ponds, are burning due to a drone crash – but didn’t give details on the type or origin of the device. As of Friday afternoon, some 331 people and 75 pieces of equipment are involved in the emergency response.
“It’s really big. Guys who are working on [the] fire line are breathing air with high concentration of radionuclides,” says Denys Vyshnevskiy at the CREBR. “After the shift, they check concentration radionuclides in the body.”
Vyshnevskiy says that 5 to 10 kilometres from the fire, the radiation levels are normal, and there is little risk of contamination outside the exclusion zone.
Other estimates using satellite images seen by New Scientist suggest that the area of the fire has actually grown to 24.4 square kilometres.
Olena Burdo at the Institute for Nuclear Research in Kyiv, Ukraine, was near the site when the fire started, but saw only smoke because the affected area was closed to scientists at the time by the military. She also thinks there is very little risk of radioactive contamination outside the zone.
The State Emergency Service of Ukraine (SES) said in a Telegram post that tackling the fire is complicated by dry weather, strong winds and the presence of land mines. “The fire is rapidly spreading across the territory,” it wrote. Vyshnevskiy says the hope on the ground is that rain expected this evening will aid firefighters.
The SES said that some areas are too dangerous for firefighters to access because of land mines, so are being left temporarily while efforts are concentrated elsewhere.
The Chernobyl exclusion zone is frequently overflown by Russian drones en route to Kyiv and other targets within Ukraine. Last year, a Russian drone struck the New Safe Confinement shelter, which protects the highly radioactive remains of the 1986 disaster, blasting a hole all the way through its multi-layer construction.
Footage from that night shows fire and smoke billowing from a gaping hole – luckily, it was far enough towards the edge of the building that debris didn’t fall onto the fragile reactor or sarcophagus below, which could have caused collapse and stirred up dangerously radioactive material.

[記事2 英語原文]

‘Bad news’: radiation 16 times above normal after forest fire near Chernobyl
This article is more than 6 years old
The blaze started on Saturday close to the site of the world’s worst ever nuclear disaster

Andrew Roth in Moscow and agencies
Mon 6 Apr 2020 00.06 BST
The Guardian

Ukrainian officials have sought calm after forest fires in the restricted zone around Chernobyl, scene of the world’s worst nuclear accident, led to a rise in radiation levels.

Firefighters said they had managed to put out the smaller of two forest fires that began at the weekend, apparently after someone began a grass fire, and had deployed more than 100 firefighters backed by planes and helicopters to extinguish the remaining blaze.

The fire had caused radiation fears in Kyiv, Ukraine’s capital, which is located about 60 miles south of the Chernobyl exclusion zone. Government specialists on Monday sent to monitor the situation reported that there was no rise in radiation levels in Kyiv or the city suburbs.

“You don’t have to be afraid of opening your windows and airing out your home during the quarantine,” wrote Yegor Firsov, head of Ukraine’s state ecological inspection service, in a Facebook post about the results of the radiation tests.

As of Monday afternoon, the country’s emergency ministry said that the remaining fire in the Chernobyl Exclusion Zone covered about 20 hectares and was still being extinguished. Footage released by the ministry showed firefighters dousing flames on the forest floor, and clouds of smoke rising.

Police have arrested a suspect believed to have caused the blaze, a 27-year-old man from the area who reportedly told police he had set grass and rubbish on fire in three places “for fun”. After he had lit the fires, he said, the wind had picked up and he had been unable to extinguish them.

An earlier post by Firsov had warned about heightened radiation levels at the site of the fire, which he said had been caused by the “barbaric” practice of local grass fires often started in the spring and autumn. “There is bad news – radiation is above normal in the fire’s centre,” Firsov wrote on Sunday.

The post included a video with a Geiger counter showing radiation at 16 times above normal. The fire had spread to about 100 hectares of forest, Firsov wrote.

The country’s emergency ministry put out a warning for Kyiv on Monday about poor air quality but said it was related to meteorological conditions, and not to the fire.

The service had said on Saturday that increased radiation in some areas had led to “difficulties” in fighting the fire, while stressing that people living nearby were not in danger. On Monday, it said that gamma radiation levels had not risen near the fire.

Chernobyl polluted a large area of Europe when its fourth reactor exploded in April 1986, with the region immediately around the power plant the worst affected. People are not allowed to live within 30km of the power station.

The three other reactors at Chernobyl continued to generate electricity until the power station finally closed in 2000. A giant protective dome was put in place over the fourth reactor in 2016.

Fires are common in the forests near the disused power plant.

[記事4 ウクライナ語原文]
Горить понад 1000 гектарів: у зоні відчуження не можуть загасити масштабну лісову пожежу
8 травня, 10:23

Горить понад 1000 гектарів: у зоні відчуження не можуть загасити масштабну лісову пожежу
Софія Рожик
Основні тези
news24.ua  Київ News

У зоні відчуження триває масштабна лісова пожежа, яка охопила уже понад 1 100 гектарів території.
До ліквідації пожежі залучено підрозділи ДСНС, спеціальну техніку та сили інших служб, але робота ускладнюється вітром, сухою погодою та мінною небезпекою.

У зоні відчуження триває масштабна лісова пожежа. Станом на п’ятницю, 8 травня, вогонь охопив понад 1 000 гектарів території.

Про це повідомили у ДСНС та показали кадри ліквідації пожежі.

Що відомо про пожежу у зоні відчуження?

Пожежа важко піддається ліквідації.

Через сильні пориви вітру вогонь стрімко поширюється територією, охоплюючи нові квартали лісового масиву.

Ситуація також ускладнюється сухою погодою, а ще мінною небезпекою на окремих ділянках території.

Горить зона відчуження / Фото ДСНС

Наразі у частині лісових кварталів роботи тимчасово не проводяться через загрозу вибухонебезпечних предметів.

Орієнтовна площа пожежі вже становить понад 1 100 гектарів.

До ліквідації пожежі залучено підрозділи ДСНС, спеціальну техніку та сили інших служб. Рятувальники працюють у посиленому режимі, здійснюючи локалізацію осередків займання та недопущення подальшого поширення вогню,
– розповіли у ДСНС.
Горить зона відчуження: дивіться відео
https://videocdnl.luxnet.ua/tv24/resources/videos/2026/05/3063936-1527617_main.mp4

Важливо! В Україні наразі надзвичайний рівень пожежної небезпеки. Населенню треба відповідально ставитися до унікальних екосистем країни. Рятувальники закликають громадян не спалювати суху рослинність та дотримуватися правил пожежної безпеки, особливо під час перебування на відкритих територіях і в лісових масивах.

І пам’ятайте, що спалювання сухої трави в Україні карається штрафами, а в окремих випадках може призвести й до кримінальної відповідальності. Такі дії завдають значної шкоди екосистемі, знищуючи ґрунтову мікрофлору, гумус, комах і дрібних тварин.

Залежно від випадку, винуватець має сплатити від 3 тисяч 60 гривень до 6 тисяч 120 гривень. Однак іноді протоколи виписуються й на значно більші суми – може йтися й про 21 тисячу гривень.

5月5日熊本勉強会  『パパとママ、子どもたちの放射能勉強会         +ジ〜ジ、バ~バ』  −チェルノブイリ原発事故から40年、東電福島第一原発事故から15年。いま、日本の食料品の放射能汚染とは内部被ばくを考える市民研究会 2026年5月5日(火)さくらんぼ保育園(熊本県熊本市東区広木町29-35市電 健軍町駅徒歩20分)

自分と子どもたちのからだを健康に保つために、気をつけるべきことはたくさんあります。農薬、遺伝子組み換え、香害、シックハウス、電磁波、PFAS、そして放射能。

専門家は言います。
「放射能は自然にもあるから安全」
「放射能は光のようなものです」
「100ミリシーベルトまで安全です」
本当でしょうか?

初めての方や子どもにも、分かりやすく、放射能の危険についてお話しします。どんな事に気をつけたらいいか、お話しします。

日本の原発事故はまだ、終わっていません。原発の再稼働や新設問題も考えます。福島の放射能汚染土の全国での利用問題、福島県沖での放射能汚染水の海洋投棄問題も考えます。

10:00~12:00 講演と質疑応答 川根眞也(内部被ばくを考える市民研究会、第1種放射線取扱主任者、高校教員・理科) 
12:00~14:30 交流会(ランチを食べながら) 
対面、ツィキャスおよびZoom(会員のみ。事前申し込みの方)です。
参加費:700円(会員および避難者の方)、1000円(一般の方)、500円(大学生&専門学校生)、高校生以下無料

別途申し込み:お弁当 こだわり家 Kitchen Lab 無垢(むく) 1100円 
インスタ kodawari.muku
※ 県産の旬の食材と昔ながらの調味料を使った身体に優しいお料理です

振込先:内部被ばくを考える市民研究会
ゆうちょ銀行からの場合
ゆうちょ銀行 記号 10370 番号73181351

ゆうちょ銀行以外の金融機関からの場合
ゆうちょ銀行 店名 〇三八(読み方 ゼロサンハチ) 普)7318135

※上記口座にてカンパ金も受け付けています。
 カンパ金をお振込いただく際は、メールにてお名前・振込日・振込金額をお知らせください。

※ツイキャスは自由に視聴できます。カンパをよろしくお願いいたします。

内部被ばくを考える市民研究会事務局 entry.naibu@gmail.com

お申込みはこちら
https://forms.gle/Ld7WQoXwPvBAZ8PP7


講演『からだから放射能を抜いたら健康になった』小若順一氏    講演『廃炉と日本の食品の放射能汚染』川根眞也氏       2026年3月14日(土)13:30 埼玉県さいたま市(与野本町駅徒歩10分)

ミーシャ(ウクライナ) 放射能被害に希望 2014年4月25日 食品と暮らしの安全 より

講演『からだから放射能を抜いたら健康になった』(小若順一氏)
講演『廃炉と日本の食品の放射能汚染』(川根眞也氏) 
2026年3月14日(土)13:30 
埼玉県さいたま市 食品と暮らしの安全基金事務所 3階(与野本町駅徒歩10分)
埼玉県さいたま市中央区本町東二丁目14番18号
主催:内部被ばくを考える市民研究会

13:30〜小若順一氏(NPO法人 食品と暮らしの安全基金代表)
 講演「ウクライナの健康被害と、からだから放射能を抜いたら健康に
    なった。−ウクライナ日本プロジェクト14年間の報告」
           講演1時間 
           質疑30分
15:00〜川根眞也氏(内部被ばくを考える市民研究会代表)
 講演「原発廃炉と日本の食品の放射能汚染の実態」 
           講演1時間        
16:00 終了 懇親会準備10分
16:10〜   懇親会(実費 1200円程度)

参加費(資料代) 会員および避難者 700円(内部被ばくを考える市民研究会)
         一般 1000円
         高校生以下、無料

ツイキャス Zoom中継あり。Zoom参加の方は申し込み後に参加アドレスをお知らせします。ツイキャスの方も、参加費をお支払い下さい。資料を郵送いたします。

申し込みはこちらから。
https://x.gd/4ZDx2

内部被ばくを考える市民研究会ツイキャス(過去の録画もご覧になれます。)
http://twitcasting.tv/naibuhibakushim/show/

参加費(資料代込み)はこちらにお振込み下さい。会場に参加されず、後日、資料郵送を希望される方は氏名と住所をメールにてお知らせ下さい。

振込先:内部被ばくを考える市民研究会
ゆうちょ銀行からの場合
ゆうちょ銀行 記号 10370 番号73181351

ゆうちょ銀行以外の金融機関からの場合
ゆうちょ銀行 店名 〇三八(読み方 ゼロサンハチ) 普)7318135

当日の資料を郵送にて希望される方は 内部被ばくを考える市民研究会事務局(メール entry.naibu@gmail.com)に氏名と住所をお知らせ下さい。

※上記口座にてカンパ金も受け付けています。
 カンパ金をお振込いただく際は、メールにてお名前・振込日・振込金額をお知らせください。

NPO法人 食品と暮らしの安全基金事務所 埼玉県さいたま市中央区本町東二丁目14番18号

内部被ばくを教える市民研究会12月例会(ツイキャス&Zoomー会員限定)および懇親会(Zoomー会員限定)12月25日(木)13:30および20:00

久しぶりに、内部被ばくを教える市民研究会のオンライン例会を、12月25日(木)開催します。
12月例会 2025年12月25日(木)
13:30〜の例会は、ツイキャスで公開します。また、録画も公開しますので、お時間が合わない方は、是非、録画をご覧下さい。 
内部被ばくを考える市民研究会 ツイキャス
http://twitcasting.tv/naibuhibakushim/show/
     記
内部被ばくを教える市民研究会 12月例会
2025年12月25日(木) 13:30〜15:30
テーマ 
(1) 青森県東方沖地震と六ケ所再処理工場のスロッシング。柏崎刈羽原発と泊原発再稼働のゆくえ 13:30〜14:15
(2) 歯にたまるストロンチウム90。原発の通常運転が撒き散らすストロンチウム90と子どものがん 14:20〜15:00
(3) 今、日本の食品の放射能汚染はどうなっているか?厚生労働省 食品中の放射性物質の検査 2024年度より15:05〜15:30

また、内部被ばくを考える市民研究会の会員限定のZoom 懇親会も開催します。会員のみなさんには、Zoomの案内をします。
同日 2025年12月25日(木) 20:00〜22:00

質問も受け付けます。事前にいただけると、準備がきちんと出来ます。
川根眞也
kawaneアットradiationexposuresociety.com
アットを@に変えて下さい。
まで。

3番目の食品の放射能汚染については、気をつけるべき食品についても、話します。キノコは当然ですが、タケノコ、サツマイモ、こんにゃく、大豆、そば、唐辛子、エゴマなどについても触れます。浪江町や南相馬市などの、避難指示解除地域で生産された農作物が流通しています。また、千葉、茨城、群馬など、サツマイモやこんにゃくの産地での放射能汚染はまだまだ続いています。

以下、2冊の本を読んで内容を紹介します。

七沢潔『原発をとめた人々』地平社 2025年11月28日

渡辺満久『土地の「未来」は地形でわかる』日経BP 2014年12月15日

2冊目の紹介
竹内憲一 
渡辺満久: 土地の「未来」は地形でわかる――
災害を予測する変動地形学の世界――.日経 BP,
2014 年,198 p., 1,800 円.
https://www.jstage.jst.go.jp/…/5/89_256/_article/-char/ja

第 7 章「活断層を知ることが防災につながる」では,1995 年の兵庫県南部地震の際に,震災の帯の下に活断層はないと報道したマスコミの責任を指摘し,M7 クラスの地震を起こす活断層の「揺れ」と「ズレ」による国内・国外の被害の事例を紹介し,活断層近傍の土地利用規制の必要性を提言する.原子力施設の安全性の問題では,島根原発近傍の鹿島断層,敦賀原発敷地内の浦底断層,下北半島の六ヶ所核燃料施設直下の六ヶ所断層(海底の大陸棚外縁断層の分岐断層),大飯原発直下を通る「旧 F-6 破砕帯」の消滅と「新 F-6 破砕帯」の登場の事例を取り上げている.どの事例も,事業者による活断層の過小評価や調査の杜撰さを問題とする.著者は原子力規制委員会の外部有識者として活断層評価に関わった経験をもつことから,変貌しつつある同委員会の川内原発の安全審査に対する率直な不安と関心を述べている.

「おわりに: 変動地形学は役立つか」では,本書のまとめと展望が述べられている.1)変動地形学は「地理学」の一分野であることへの認識,2)変動地形学研究者が実学としての役割を重視してこなかったことへの反省,3)地理学が低調であることの 3 点をあげて,原子力施設の安全性に関する問題提起の役割の意義を述べ,活断層の位置を知ることこそが地震被害の軽減に繋がることを提起する.

国内には,海底を含めて約 2,000 本の活断層が認定されている.本書で取り上げられている活断層の大半は,都市部の災害と原子力施設の災害の両者を視野に入れて選択されている.とりわけ著者は,2006 年に行われた中田高氏による島根原発の鹿島断層の調査に参加して以来,事業者による活断層の過小評価に疑義をもち,研究者として社会的な発言を開始した.解説書のスタイルを採る本書は,著者の豊富な研究成果を土台にした社会的発言の書でもある.初心者を含めて重要内容の理解を促す配慮が随所にみられ,幅の広い読者層を想定している.

本書は,2011 年 3 月 11 日の東北地方太平洋沖地震(M9.0)を引き起こしたのは,日本海溝付近に連続する長大な活断層であったとする.この巨大地震は,巨大津波を伴う広域被害と「安全神話」の崩壊を意味する原発震災を引き起こしている.評者は遅ればせながら,3.11 巨大地震を契機にして活断層評価の問題に関心をもった.3.11 巨大地震以降の著者は,地理学界に対して原子力施設の安全性に関して沈黙してよいのかという強い問いかけを行っている(渡辺・鈴木 2011; 渡辺 2013).

著者の本領は活断層の地形判読にあるが,評者が変動地形学をより身近な学問と感じたのは,著者らの問題提起に啓発されたことによる.変位した地形の姿から活断層を読み取ることは,土地利用が集約的な日本列島において,防災・減災の意義としてもきわめて重要である.とりわけ原子力施設のような過酷事故を伴う重要構造物の立地に関しては,推進者の「安全神話」と「想定外」(未想定)を科学的に反証し,人命を優先とする研究姿勢が求められている.著者は,経済的利益と安全性を天秤にかける論議は控えるべきであると述べる.本書は著者の主張を語り尽くしているとは思われないが,変動地形に関心をもつ者が一読すべき書であると言うことができる.

 内部被ばくを考える市民研究会 川根眞也

[記事1]

【更新2】青森・再処理工場で燃料プールから650リットルの水あふれる 安全上問題なし<八戸震度6強>
2025年12月9日 河北新報

 日本原燃は9日、青森県で震度6強を観測した地震の影響で、使用済み核燃料再処理工場(同県六ケ所村)の燃料貯蔵プールから、放射性物質を含む冷却水約650リットルがあふれ出たと発表した。外部への流出はなく、安全上問題ないという。

 原燃によると9日午前2時34分、使用済み燃料受け入れ・貯蔵建屋内の燃料貯蔵プールから水があふれているのを確認した。

 プールは深さ11・5メートルで、使用済み燃料2968トンを冷却貯蔵。水位が0・8ミリ下がったものの、安全を維持できる範囲だという。排気筒モニターや敷地内のモニタリングポストにも異常値は見られなかった。

 六ケ所村では震度5弱が観測された。燃料貯蔵プールから水があふれたのは、震度4で約600リットルが出た東日本大震災以来という。

 ウラン濃縮工場やプルトニウム・ウラン混合酸化物(MOX)燃料工場など、他の核燃サイクル施設には異常がなかった。

 東京電力は福島県に津波注意報が発表されたのを受け、8日午後11時42分、福島第1原発処理水の海洋放出を停止。注意報解除後、9日午後2時34分に再開した。放出は予定通り22日に完了する見通し。

 東北電力の女川原発(宮城県女川町、石巻市)と東通原発(青森県東通村)、東京電力と日本原子力発電が出資する「リサイクル燃料貯蔵」の使用済み核燃料中間貯蔵施設(同県むつ市)も異常は確認されなかった。

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東京から岡山へ移住した一開業医の危機感      三田 茂   三田医院院長

人権21 : 調査と研究 2015年10月 岡山 : おかやま人権研究センター

2011年3月11日 午前の外来診療を終え、午後に向けての準備中に地震は始まりました。  
以前より東京では地震は全く日常茶飯事で、震度3位はあたり前、しかしこのときは違いました。  
振幅は次第に大きく長周期となり、経験したことの無い揺れかたとなりました。  「これが遠く離れた大地震による長周期地震動だな。いよいよ東南海大地震。となると浜岡原発(静岡)のメルトダウンによって東京は放射能汚染されるのかな。」と瞬間的に考えましたが、震源は東北でした。  
東京電力フクシマ第一原子力発電所の原子炉群の温度は上昇し、なすすべも無く大爆発、メルトダウン。  
東日本は広域にわたり放射能汚染されてしまいました。  
じつは東京も高度に汚染されていて、その土壌の放射線量は現在被害に苦しむチェルノブイリ周辺の都市よりも高いのです。

父が東京都小平市に三田医院を開業したのは1963年、私が3歳のときでした。  患者さんたちは小さいときから私を跡継ぎとして期待しましたから、医師になる以外に選択はありませんでした。
父は長年小平市医師会の副会長を務め、そのため私も世襲的に医師会理事をしてきました。  
市町村医師会の仕事は、学校医、健康診断、予防注射、時間外診療、救急体制、介護保険審査など、ほとんどボランティア的なもので理事のなり手は少ないのです。  
なかでも近い将来予測される東南海地震、首都直下地震の対策が全く不充分であることが気になり、私は災害対策担当理事として活動してきました。  
地震について勉強すると、東京にとっての重大な脅威は周囲の原発の事故であることが次第に分かりました。  
担当理事として行政、保健所などと交渉しましたが、原発事故に対応する意欲は全く見られず、これは、行政の「地域防災計画」によるもの、つまり国の方針に沿ったものであることが分かりました。  
じっさい、今回の原発事故に対して行政はするべきことをせず全くの役立たずですが、この「地域防災計画」の「目的」が、地震、風水害に対しては「都民の健康、生命、財産を守る」とあるのに、原子力災害にたいしては「都民の不要な混乱を防止する」となっていて、これが役人の行為の拠りどころとなっているのです。(国の方針に沿っていると言う点で岡山の地域防災計画も同じ程度のものです。一度確認しておくことをおすすめします。)

被曝を心配する多くの親子が首都圏から遠路はるばる岡山の当院に受診しますが、その理由は首都圏で被曝の心配に対応してくれる医師が皆無!だからです。 
病院に行って放射能被曝の懸念を口にすると、バカにされる、怒られる、睨みつけられる。  
いつも優しかったかかりつけ医の顔色が瞬間的にかわって、「母親がしっかりしないから子どもの具合が悪いのだ」と延々説教される。  
でも首都圏の子どもの具合は悪いのです。 母親たちは罵倒されて打ちのめされて疲れ果てて、岡山へ来て涙ながらに心配を訴えるのです。
放射能事故の健康被害には医学の教科書はありません。  
放射線医学は外照射やクリーンでコントロールされた放射性物質を扱っていて、放射能汚染については無力です。  
診断学や治療学もありません。  
じつは医師にとっては未知の分野、いちばんかかわりたくない分野です。  
しかしこのような事態になってしまったからには仕方ありません。地域医療を担う一開業医として市民の健康被害を防ぐために尽力することはあたりまえですから、人一倍勉強して啓蒙せねばなりません。  
行政のやり方では市民を守れません。そもそも医師は一般の人達よりもずっと放射線に近いところにいます。  
少なくとも父や私の指導医達は患者さん第一主義でしたから、仲間の臨床医達はみなそのように行動すると思いましたが、そうではありませんでした。医師仲間の自発性のなさと不勉強には失望しました。  
地域の子ども達を預かる教師たちはなぜ平気でいられるのでしょう。

チェルノブイリ事故からそろそろ30年経ちます。  
彼の地では本来みられないはずの乳幼児の甲状腺癌が発生したことをWHO(世界保健機関)やIAEA(国際原子力委員会)も認め、その原因は放射性ヨウ素によるものとされています。  
当院にも被曝の影響を心配する親子が超音波検査を受けに来ます。  
事故当時18歳以下の人達が対象の福島県民健康調査では「子ども」の甲状腺癌が「多い、いや多くない」と騒いでいますが、そもそも医学的には「子ども」という分類はありません。  
14歳以下が「小児」、15~19歳が「青年」、20歳以上は「成人」です。  
当院で首都圏の家族の甲状腺検査をしてきた印象では、「子ども」が心配と言って連れてこられる低年齢の子ども「小児」には甲状腺疾患はなく、その親「成人」に甲状腺癌が増えています. チェルノブイリでは、本来無いはずの「小児甲状腺癌」が発生しました。  
やや遅れて「成人」の甲状腺癌は大幅に増加しました。フクシマでは、「小児甲状腺癌」は今のところ発生していません。  
「青年」の甲状腺癌は著明に増加しています。  
「成人」は検査をしていないので不明です。  
発生のパターンがチェルノブイリとは違っています。  
日本では放射性ヨウ素は原因ではないのかもしれません。
首都圏では、このような調査は始まってもいませんが、私の印象では「成人」の甲状腺癌は増えていると思います。  
フクシマ事故による東日本の甲状腺癌の現時点でのハイリスクグループは「青年」「成人」であって、「小児」ではありません。  行政に働きかけたり基金を募って小学生以下の「こども」の超音波検査をして達成感を味わっている場合ではありません。 検査をするのなら「青年」「成人」優先であるべきです。 
本当は避難、保養が最優先と思いますが…

放射線に係わる医療者や原子力施設の作業員は定期的に「電離放射線健診」を受けるように法律で定められています。  
放射線管理区域並みの環境が点在する首都圏の人達はこの健診並みの検査を受けるべきです。  
私は2011年末より約3000人の首都圏の親子の血液検査もしてきました。  「電離健診」の中心は血液検査だからです。  
当院ではまだ白血病などの血液疾患は見つかっていませんが、首都圏の小児にはすでに検査値の偏りがみられ、これは西日本への避難、保養で改善するのです。 
呼吸器、消化器、循環器、皮膚病などのありふれた病気にかかりやすく、治しにくく、再発、重症化しやすくなってきました。  
これらも避難、保養で急速に改善します。 
喘息、下痢、中耳炎、副鼻腔炎など、特に皮膚炎の改善は驚くほどです。   
診断のつかない病気、治療に反応しない状態、病気とまではいえないような「気のせい」と言われてしまうような調子不良。  
首都圏の電車は「病人救護」のため頻繁にとまります。  
東京では手足口病などの小児特有の病気にかかる大人が増え、インフルエンザは小児より成人のほうが多いのです。   
40歳過ぎの健康だった友人は白血球数が低下し、普通は免疫力が低下した人しかかからない真菌性肺炎(カビ)で入院しました。   
このような状態をソ連ではチェルノブイリエイズと言ったのです。  
癌が増えることのみを統計では問題としがちですが、むしろこのような不健康な人々の増加による社会の混乱、能力低下を危惧します。  
さらに次世代、将来の世代の遺伝子的負荷も非常に心配です。  
東京よりも土壌汚染の低いチェルノブイリの都市では第2第3世代の不健康な状態、人口減少が大きな社会問題になっているからです。

チェルノブイリ事故では首都モスクワは被曝を免れましたが、フクシマ事故ではトーキョーがすっかり汚染されてしまいました。 
日本における最大の問題は、人々が被曝している事実を認めたくないことです。  
ほとんどのメディアは本社が東京にありこのことを発信しません。  
東京の三田医院には、テレビも新聞も週刊誌も映画も取材に来ましたが、記事になったことは一度もありません。  
彼らが欲しいのはフクシマがかわいそうだという話で、トーキョーが危ないという話ではないのですね。 
当事者は往々にして理性的な判断ができず、残念ながらトーキョーは当事者そのものです。  
避難、移住を呼びかける私がトーキョーに住み続けることは矛盾していました。  
三田医院が岡山へ移転したことで避難、移住を決意した人も多く、こちらへ来ることで始めてわかる事も多いのです。  
西日本、外国ではテレビ、新聞取材が当たり前のように全て記事になりました。  トーキョーにいては全てかき消されてしまう。  
これから私は西日本から首都圏へ警告を発し続けようと思っています。

物流が発達した日本です。  
危惧していたことですが、東日本の汚染されたものが西日本にも流入し始めていて、我々避難者のみならず西日本在住でも敏感な人達に被曝症状が出始めています。  
担当各省庁からの指示で被災地応援の名の下に、じっさいは経済優先のために汚染物質はどんどん西日本に運び出され始めています。 
「食べて応援」というスローガンのもと学校給食をはじめ食材が、「再生エネルギー」とうたって汚染木材、木質バイオマスが、さらに肥料、飼料、産廃、建築資材が。  
本来責任があるはずの行政に汚染拡大を抑える気がないのははっきりしています。  首都圏に住む人々の意識はすっかり麻痺しています。  
そうでないと住んでいられないからです。  
誰かに責任を押し付けてすむ話ではありません。  
時間的猶予もすでにありません。 
今後西日本に住む私達が個々にこの流れに対抗していかないと、日本全体が、次世代以降の命がすっかり汚染されてしまいます。

2026年2月21日(土) 内部被ばくを考える市民研究会 2月例会ツイキャス&Zoom ①13:30~例会(東電柏崎刈羽原発6号機再稼働を憂う/日本の食品の放射能汚染)※無料 ②14:00~三田茂医師を迎えて「2011年フクシマ原発事故による放射能汚染-東京から避難移住した開業医が東日本、首都圏、さらに岡山の健康被害を考える」※有料  ③夜19:00~相談会Zoom(三田医院受診または会員のみ)※有料 参加費:1000円(会員、避難者)1500円(一般)

三田茂医師

三田茂医師
プロフィール
3.11東京電力福島原発の爆発事故による健康被害は、東北よりもむしろ首都圏で深刻なのではないか? 人体に対する放射能の影響は、その電離作用による遺伝子の分断のみを論じているのでは解明できないのではないか? 2014年に故郷東京から脱出・移住した岡山市で、首都圏『新ヒバクシャ』を引き続き観察して15年経ちましたが、いまだに新しい気付きが続きます。-三田茂

内部被ばくを考える市民研究会 例会  2026年2月21日(日)

① 13:30~13:50 2月例会 東電柏崎刈羽原発6号機の再稼働を憂う/今、日本の食品の放射能汚染はどうなっているか? ツィキャス(無料)

② 14:00~17:00 三田茂医師を迎えて ツィキャスおよびZoom 

③ 夜19:00~21:00 三田茂医師相談コーナー(会員および三田医院受診者限定) Zoomのみ(事前申し込みの方のみ、有料)
参加費:1000円(会員および避難者の方)、1500円(一般の方)

(1)2月例会 
テーマ 1.東京電力が柏崎刈羽原発6号機の再稼働行程を開始。第2にフクシマか? 報告:川根眞也
    2.今、日本の食品の放射能汚染はどうなっているのか? 報告:川根眞也

(2)三田茂講演「2011年フクシマ原発事故による放射能汚染 東京から避難移住した一開業医が東日本、首都圏、さらに岡山の健康被害を考える 第8報」
 新ヒバクシャの「能力減退症」の諸症状とその治療方法や実績についても話していただく予定です。
日時 2026年2月21日(土) 14:00~17:00 (2月例会 13:30~13:50は無料で公開します。)
ツイキャス 限定公開 http://twitcasting.tv/naibuhibakushim/show/
会員および事前申し込みの方はZoomでも参加できます。

(3)三田茂先生への相談会
日時 2026年2月21日(土) 19:00~21:00
Zoomのみ 事前申し込みのあった方のみです。会員以外の方は以下の氏名、住所等の申し込みが必要です。三田医院を受診された方および、内部被ばくを考える市民研究会会員の方のみが実名で参加できます。

※ 三田茂講演は会員(避難者)の方は事前申し込みの方はZoomでも参加できます。視聴、Zoom参加される方は参加費1000円をよろしくお願いいたします。 一般の方は参加費1500円をよろしくお願いいたします。
 相談会は、会員および、三田医院受診の方だけのクローズドのミィーティングです。一般の方は参加できません。事前申し込みの方にZoomの案内をお送りします。

※ 事前申し込み制です。(カンパもよろしくお願いします)以下の内容をメールでお送りください。

参加申し込みフォーム
https://forms.gle/Pq3GrrUNdBrF2iTr8

(1)お名前
(2)メールアドレス
(3)住所
(4)お電話番号
(5)参加希望(  ) ←記号を入れて下さい。 ア.三田茂医師講演 イ.三田茂医師相談会 ア、イの両方
(6)参加の分類 
・内部被ばくを考える市民研究会 参加費1000円
・避難者(原発事故の東日本からの避難者) 参加費1000円
・一般 1500円
(7)三田医院に受診しているか。いないか。
(8)三田先生への質問
(9)参加費の振り込み予定日
をお書きの上、お申し込み下さい。

お申込みはこちらから。

振込先:内部被ばくを考える市民研究会
ゆうちょ銀行からの場合
ゆうちょ銀行 記号 10370 番号73181351

ゆうちょ銀行以外の金融機関からの場合
ゆうちょ銀行 店名 〇三八(読み方 ゼロサンハチ) 普)7318135

※上記口座にてカンパ金も受け付けています。
 カンパ金をお振込いただく際は、メールにてお名前・振込日・振込金額をお知らせください。

(4)三田医院ホームページより
被曝対応
http://mitaiin.com/?page_id=10

2011年3.11の福島原子力発電所事故による、首都圏、東日本住民の被曝への懸念に対応します
甲状腺超音波検査、血液検査などを行います
一般診療時間外(午後)に予約制で行います
予約を電話で受け付けています 

★ 下記 下垂体機能、副腎機能検査(採血)は早朝空腹安静時の特殊採血が必要です
午後の検査では行なえませんので 希望の方は電話予約時にその旨お伝え下さい
8時30分 から 13時 にお電話ください   
☎ 086-272-7770
              
検査結果は検査日の翌々日(診療日)以降に説明します
    
年末年始・春夏休み・ゴールデンウイークは
遠方の方々が来やすいよう考えて検査センターとも調整して検査をしていますが
早めに予約して直前にキャンセルする人が増えています
そのために予約できずに諦める人がいることを忘れないでください
突然の発病、発熱は仕方ありませんが、最低1週間以上前には連絡をお願いします

* 小児、児童 と 異常や症状のない大人は 保険の適応がない場合があります
* 乳幼児は白血球の異常がみられることがしばしばあります
* 白血球の異常は大人にも見られるようになってきました(2017年9月記)
* 30から50歳(お父さん、お母さん)には甲状腺エコーの異常が増えています
福島県では小児ではなく青年の甲状腺癌が多発しています
チエルノブイリでは子どもの甲状腺癌よりも大人のほうが多かったのです
超音波検査のみも可能です(6,000)
一度も検査を受けていない方はぜひいちどは受けてください
* 高齢者も具合の悪い人が徐々に出てきています ご家族皆さんの検査を勧めます
* 腎機能検査(Crtn.)の変動が気になり始めました(2016年10月記)
* 記憶力の低下、眠気、意欲の低下など で困っている人が増えてきた印象です
  間脳、下垂体機能の低下、あるいは副腎機能の低下を疑い始めています(2017年5月記)
  これらの症状の多くは治療(クスリの内服)で改善することも確認しています(2018年1月記)

(5)動画を作成しました  『能力減退症』について  参考にしてください。
三田チャンネル より。

三田医院 岡山市医師会医学会 2011年フクシマ原発事故による放射能汚染、東京から避難移住した一開業医が 東日本、首都圏、さらに岡山の健康被害を考える 第1報 2019年2月25日
https://www.youtube.com/watch?v=xs_rWCbL4KI
こちらもご覧ください
下垂体機能低下症としての『能力減退症』 その症状と治療 一般向け版 第2報 2020年2月28日
https://youtu.be/cFtjWmKgiYQ
下垂体機能低下症としての『能力減退症』 その症状と治療 医家向け版 第2報 2020年2月28日 
https://youtu.be/m6NgV14vlKI
『新ヒバクシャ』の『能力減退症』 3年間の経過・治療・副作用について 第3報 2021年2月28日
https://youtu.be/8REHjTmJrhs
『新ヒバクシャ』の白血球数が減少している 2019年12月8日
https://youtu.be/q75kYFMwods 白血球減少について
* 原因のよくわからない肝機能異常(軽度の肝炎?)が少数ですが見られるようになっています  特に成人女性に多いようです (2019年1月記)
「2011年フクシマ原発事故による放射能汚染、東京から避難移住した一開業医が東日本、首都圏、さらに岡山の健康被害を考える 第4報」  
県民健康調査vs『新ヒバクシャ』
2021年12月16日
https://x.gd/35N5d
「2011年フクシマ原発事故による放射能汚染、東京から避難移住した一開業医が東日本、首都圏、さらに岡山の健康被害を考える 第5報」  
3.11 原発事故と×××疾患に関する考察
2023年2月28日
https://x.gd/3Q1zU
『高感度体質者』における『放射能敏感症』
2024年3月11日
https://x.gd/35N5d
「2011年フクシマ原発事故による放射能汚染、東京から避難移住した一開業医が東日本、首都圏、さらに岡山の健康被害を考える 第6報」
『新ヒバクシャ』の『能力減退症』
2024年2月28日
https://x.gd/P8UwT
「2011年フクシマ原発事故による放射能汚染、東京から避難移住した一開業医が東日本、首都圏、さらに岡山の健康被害を考える 第7報」
2025年2月28日
https://x.gd/CA4dg

物忘れがひどくて、疲れやすい。最近ふえている「能力減退症」とはどんな病いか
4000人を診察した医師からの警告 2018年4月16日 文春オンライン 三田茂
https://bunshun.jp/articles/-/6958
避難、保養に関しては こちら も参考にしてください
増える岡山への移住相談…現状は? KSB瀬戸内海放送 2014年5月21日
https://www.youtube.com/watch?v=Fvp-bE_k_Lk
東京から岡山へ移住した一開業医の危機感 三田茂 2015年10月
https://x.gd/Wurip
RSKラジオ番組に出演しました  2016年夏の私の考えです
20160813 RSKラジオ 三田医院 三田茂院長
https://x.gd/31TJE
2016年11月 京都講演の動画です
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/347977

※ 内部被ばくを考える市民研究会の例会は、基本的に年9回日曜日に開催しています。以下、ツイキャスをご覧下さい。会員の方はZoomでも視聴できます。

ぜひ、ツィキャスをご覧下さい。過去の録画も視聴できます。

ツイキャス http://twitcasting.tv/naibuhibakushim/show/

第12回内部被ばくを考える市民研究会総会 2025年11月30日(日)9時 兵庫県神戸市三宮

日程 2025年11月30日(日) 9:00~9:45 
主催 内部被ばくを考える市民研究会
開場 9:00
会場 レンタルスペースオリーブ三ノ宮店(神戸市中央区琴ノ緒町2-3-12 共親ビル4A号室 JR神戸線 三ノ宮駅東口より徒歩5分)および Zoom(会員の方のみ)
公開 ツイキャス 内部被ばくを考える市民研究会

総会 9:00~9:45

総会、終了後、ドキュメンタリー『サイレント・フォールアウト』を上映します。日本に投下された原爆は2発。しかし、アメリカでは101回の大気圏内核実験(ネバダ核実験場)と828回の地下核実験を自国で行っています。アメリカ人は、日本人以上の内部被ばくをしていたのでした。「風下住民」であるユタ州ソルトレイクシティー(ネバダ核実験場から530km)、ユタ州シーダーシティー(同268km)では、住民が白血病、脳腫瘍、すい臓がん、全身性エリテマトーデスで亡くなり、甲状腺がんにもかかっています。登場するメアリー・ディクソンさんが甲状腺がんを発症したのは、被ばくから15年後くらいです。私たちは、東電福島第一原発事故の被ばく者です。来年の3.11が被ばくから15年後です。まだまだ、油断することはできません。内部被ばくを避けるとともに、がんにならない生活の仕方も学んでいきたいと思います。また、がんとも付き合っていく生き方についても学んでいきたいと思います。

上映 『サイレント・フォールアウト』10:00~11:17 76分
伊東英朗監督のお話(オンライン) 11:20~12:00
会場 レンタルスペースオリーブ三ノ宮店(神戸市中央区琴ノ緒町2-3-12 共親ビル4A号室 JR神戸線 三ノ宮駅東口より徒歩5分)

および Zoom(会員の方にはZoomのurlをお送りします。)

ぜひ、ツィキャスをご覧下さい。過去の録画も視聴できます。

ツイキャス 内部被ばくを考える市民研究会 http://twitcasting.tv/naibuhibakushim/show/

幼年期がんの要因としての乳歯中のストロンチウム-90 (草稿1)

2000年

ジェイ・M・グールド、アーネスト・J・スターングラス、ジャネット・D・シャーマン
ジェリー・ブラウン、ウィリアム・マクドネル、ジョセフ・J・マンガーノ

このJ・グールド、アーネスト・スターングラスらの論文「幼年期がんの要因としての乳歯中のストロンチウム90(STRONTIUM-90 IN DECIDUOUS TEETH AS A FACTOR IN EARLY CHILDHOOD CANCER)」は2000年に国際保健サービスジャーナル(International Journal of Health Services)に掲載された。以下の文章は、アーネスト・スターングラス氏の協力者である、ローレン・モレ氏から松井英介氏に送られてきたその草稿である。草稿は、草稿1~5および付録から構成されていた。その草稿2、3、4は同一のものと思われるので、ここには草稿1、草稿4、草稿5および付録を訳出した。2000年に国際保健ジャーナルに掲載されたものも全35ページあり、この草稿1、4、5および付録の内容で構成されている。DeepLの力を借りながら翻訳をし、用語の統一や訳語が不十分なところは、訳者 川根眞也が補った。pCi/g-Ca(ピコキュリー/グラム・カルシウム)は訳者がその後に( )をつけ、mBq/g-Ca(ミリベクレル/グラム・カルシウム)に換算した数値を掲載した。文責は川根眞也にある。
                         2023年7月29日 川根 眞也

原論文 草稿 英語
STRONTIUM-90 IN BABY TEETH AS A FACTOR IN EARLY CHILDHOOD CANCER アーネストスターングラス草稿 2000年 

幼年期がんの要因としての乳歯中のストロンチウム-90 (草稿1)
ジェイ・M・グールド、アーネスト・J・スターングラス、ジャネット・D・シャーマン
ジェリー・ブラウン、ウィリアム・マクドネル、ジョセフ・J・マンガーノ

国際保健サービスジャーナル
第30巻、第3号、515-539ページ、2000年
著作権 Baywood Publishing Co.
注:これは論文の草稿である。

要旨

1980年の世界的な大気圏内核実験終了後に主に生まれた515人の子どもの乳歯におけるストロンチウム90濃度は、1950年代後半の大気圏内核実験中に生まれた子どものレベルと同等であることが判明した。ニューヨーク・ニュージャージー・ロングアイランド大都市圏における最近の濃度は、1963年の大気圏内核実験禁止後に乳歯と成人の骨の両方で見られた予想された減少傾向を上回っている。フロリダ州マイアミでも急激な上昇と低下が見られる。ロングアイランドのサフォーク郡では、乳歯のストロンチウム90濃度が0歳から4歳までの子どものがん発生率と有意な相関があった。乳歯のストロンチウム-90濃度の増減と小児悪性腫瘍の相関は、1950年代と1960年代の放射性降下物のピーク時にも同様に見られた。サフォーク郡の地表水中の総アルファおよびベータ放射能との有意な相関によって、核物質放出と小児がんとの関連性が独立に支持された。これらの結果は、1980年代初頭以降、アメリカの幼い子どもたちにおけるがんやその他の免疫系関連疾患の最近の増加において、原子炉からの放射能の放出が大きな役割を果たしていることを強く支持している。

はじめに

ネバダ州での最初の大気圏内核実験から3年後の1954年、米国の公衆衛生当局は生体内放射能レベルの監視を開始した(1) (2) (3) 。監視プログラムは、この放射性同位元素の生化学的作用と物理的挙動が知られていたことと、Sr-90の物理的半減期が長い(28.7年)ため人体に入ってから数年後に測定が可能であったことから、ヒトの骨と歯におけるSr-90の測定に焦点を当てた。1954年から1982年にかけて、米国原子力委員会(AEC)は、ニューヨーク、シカゴ、サンフランシスコで事故死した健康な成人の脊椎骨中のSr-90濃度を測定し、この期間の成人のSr-90の食事摂取量も計算した(3)。 1962年から1971年まで、米国公衆衛生局放射線衛生局は、米国内34ヵ所で25歳未満の死亡者の脊椎骨および肋骨中のSr-90濃度を測定するプログラムを実施していた(4)。

1954年から1964年にかけて、ニューヨークの成人の脊椎骨中のカルシウム1グラム当たりのSr-90の平均pCiは、0.1(3.7mBq)未満から2.2(81.4mBq)へと20倍以上に増加した。成人のSr-90の推定食事摂取量は、1954年のカルシウム1グラム当たり1 pCi(37mBq)から1964年には29.8pCi(1102.6 mBq)へと30倍に増加した。Sr-90濃度の1964年のピークは、米国が部分的核実験禁止条約を批准し、米英ソの大気圏内核実験が終了した直後であった。(条約に調印した国々では、地下実験が大気圏実験に取って代わった)。その後、地上での核実験が中止されると、ニューヨークとサンフランシスコの放射線量は急激に低下した。1964年から70年にかけて、成人のSr-90の食事からの摂取量は、毎年平均15.7%減少した。公衆衛生局のデータでも、1964年のピーク前後で同様の増減があった。この取り組みに対する連邦政府の支援は1971年に打ち切られた。

米国政府は、1958年に始まったセントルイスの核情報委員会(CNI)による約6万人の子どもの乳歯のSr-90濃度測定調査にも参加した。乳歯を使うことで、剖検結果に頼るのではなく、簡単に大量のサンプルを集めることができた(5)。 乳歯の分析では、1954年生まれのSr-90 0.77 pCi /g-Ca(Sr-90 28.49 mBq /g- Ca )から、核実験禁止条約直後の1964年生まれのピークSr-90 11.03 pCi /g-Ca(408.11 mBq /g-Ca )まで上昇した(6)。 1964年から1970年にかけて、セントルイスの乳歯に含まれるSr-90は半分以上減少した(図1)。これはこの年の成人の摂取量と同じ年平均減少率(15.7%)であった(図2)。このパターンの例外は、米国とソビエト連邦が核実験の自主的モラトリアムを守っていた1958年から1961年に起こった。

図1 セントルイス州における乳歯中のSr90 1954-1970年 pCi/g Ca および コネチカット州0-4歳児におけるがん罹患率 3年間移動平均

乳歯におけるSr-90濃度(セントルイス) 対 0~4歳のがん発生率(コネチカット州)
1954~1970年
コネチカット州のがん発生率は3年間の移動平均値である。

1950年代初期には、歯におけるSr-90の平均濃度は緩やかに上昇したが、1954年以降、熱核爆弾実験(訳者注:水爆実験)によりSr-90はより急速に上昇し始め、その放射性降下物は2~3年の間に成層圏に上昇し、降水によって地上に戻ってきた。1958年末に始まったモラトリアムの後、1961年秋に原水爆実験が再開され、シベリア北部でソビエト連邦が広島原爆3000発分に相当する50メガトンの原爆を爆発させた(7)。

1960年から1970年までの乳歯のSr-90濃度の傾向は、この期間にがん登録が確立された唯一の州であるコネチカット州の0~4歳の小児におけるがん罹患率の経時的変化(各年は実際には3年間の移動平均を表す)と有意な相関がある(r = 0.78、P<.001)。セントルイスの牛乳中のSr-90濃度の傾向は、コネチカット州ハートフォードおよび米国の他の地域の傾向と類似しているため(8)、 歯の放射能の時間的変化は、全米で同様であると仮定できる。コネチカット州の小児がんは1964年にピークに達し、その後1960年代後半に急減した。核情報委員会(CNI)の研究は1970年代初頭に終了し、連邦政府の支援も打ち切られた。

1954-70年の乳歯の放射能と幼児のがんの間に高い相関関係があることは、米国原子力委員会(AEC)の後身である米国エネルギー省(DOE)が1954年から1982年まで推定した成人のSr-90の食事摂取量と同様の関係があることと類似している(3)。

図2において、小児がんと成人の食事からのSr-90摂取量との相関係数は、後者の指標が妊婦の食事にSr-90が多く含まれていた1960年から1970年の間、0.79(P<.001)であった。

図2 成人の食事中のSr90摂取 1954-1970年 コネチカット州0-4歳児がん発症率 3年間移動平均

Sr-90成人の食事摂取率、ニューヨーク市 対 0-4歳のがん発生率、コネチカット州、1954-1970年
コネチカット州のがん発生率は3年間の移動平均値である。

図1および図2はいずれも、有毒物質への被ばくが、ヒトにおいても動物においても、発育中の胚および胎児に最も有害であるという周知の事実を裏付けるものである。子宮内胎児期を通じて、発育中の胎児は急速な細胞増殖、自己プログラムによる細胞死(アポトーシス)、細胞再配列を受ける。発育中の乳児も同様に、細胞障害や代謝障害を受けやすい。急速に成長し、再配列された胎児細胞への修復されないダメージは、時間の経過とともに拡大し、がん、先天性奇形、低体重児出産、脳障害、胎児・乳児死亡のリスクを高める(9)。

胎児の体長が1.5インチを少し超える発育10週目に、エナメル器官と歯乳頭が形成される。一部の形成は2週間早く始まる(10)。造血系の幹細胞は出生前12週頃に骨髄で発生し(11)、その子孫がヒト抗体を作るBリンパ球や、細胞性免疫反応に関与するTリンパ球を生み出す(12)。

胎児は超低線量放射線によって害を受ける可能性がある。1950年代に子宮内での骨盤X線被曝が、白血病の増加や10歳以前のがん死亡に関連することが初めて証明された(13) (14)。

米国の保健当局は、1982年以来、ヒトの放射能をモニタングしていない。さらに、米国環境保護庁(EPA)が行っていた、米国60都市ごとの低温殺菌牛乳中のバリウム140、セシウム137、ヨウ素131のモニタリング調査は、33年間続いた後、1990年に中止された(15)。 最後の世界的な大気圏内核兵器実験は1980年に中国が行ったが、過去20年間に原子炉の存在が大きくなった。1982年から1991年にかけて、米国の稼働中の原子炉の数は72基から111基に増加し、50州のうち32州(1990年の米国人口の85%が居住)で電力を供給し、これらの原発による発電量は27万8000ギガワット時から61万3000ギガワット時に増加したが、1990年代には横ばいになった(16)。 この期間中、米国の11の州と都市では、0~4歳の子どものがん罹患率が40.4%、1歳未満の子どものがん罹患率が53.7%上昇した(17)。

生体内放射能を継続的に測定した他国の結果では、予想外の重大な傾向が明らかになった。西ドイツの研究者たちは、チェルノブイリ事故による放射性降下物のために、1987年生まれの子供の乳歯のSr-90が1983-85年生まれの子どもの10倍に増加したことを記録した(18)。

人体内のSr-90のような主要な放射性同位元素の存在をモニタニングする調査測定がなければ、人工放射能への被曝による健康への影響について明確な評価はできない。1970年以降の成人のSr-90取り込み量の年平均減少率は、1964年から70年までの成人のSr-90取り込み量の年平均減少率15.7%と比較して、わずか約5%であった(3)。これは、おそらく1970年代の大型原子炉の普及と、欠陥のある地下核実験からの放出を反映している。コネチカット州(4基の原子炉が稼動している小さな州)の0歳から4歳までのがん罹患率は、1960年代後半には10万人当たり14.42人と低かったが、1980年代後半には10万人当たり21.95人に達し、52%以上も急増した(19)。

この傾向は、特に米国エネルギー省(DOE)が1982年に成人におけるSr-90の測定を終了するという不可解な決定をしたことに照らして、米国における人体内放射能に関する最近の追加データが必要であることを示唆している。その年、食事から摂取されたSr-90のレベルは、1981年と同じ5.6 pCi/g-Ca(207.2 mBq/g-Ca)のままであり、1950年代後半と同程度であった。米国エネルギー省(DOE)の最終報告書では、「ここ数年、若年成人の値が若干高くなっていることが示唆されている。これらの人々は、Sr-90が最も多く降下した時期に子どもだった世代である。」この記述から、成人人口に占める団塊の世代の割合が増加し、原子力発電所の稼働が増加するにつれて、成人のSr-90濃度は1980年代と1990年代に上昇すると推測される(3)。

幼年期がんの因子としての乳歯中のストロンチウム90 (草稿4)
ジェイ・M・グールド、アーネスト・J・スターングラス、ジャネット・D・シャーマン、
ジェリー・ブラウン、ウィリアム・マクドネル、ジョセフ・J・マンガーノ

国際保健サービスジャーナル
第30巻、第3号、515-539ページ、2000年
著作権 Baywood Publishing Co.

方法
1996年、ニューヨーク市を拠点とする研究組織「放射線と公衆衛生プロジェクト」(Radiation and Public Health Project:RPHP)は、乳歯の採取とSr-90濃度の分析を開始した。この研究は、1980年にすべての大気圏内核実験が終了して以来、人体におけるSr-90の現在のレベルと歴史的傾向を記録することを提案している。したがって、「放射線と公衆衛生プロジェクト」(RPHP)は、現在のSr-90のパターン(この放射性核種のほとんどが原子炉の排出物から取り込まれている)と、35~50年前のパターン(生体内のSr-90のほとんどが原爆実験の放射性降下物であった)を比較することができる。

研究の最初の対象地域はニューヨーク州サフォーク郡で、ロングアイランドの東部4分の3を占める922平方マイルの地域で、1990年の人口は1,321,864人であった(図3参照)。

図3 ニューヨーク州サフォーク郡近郊の原子力発電所●と卓越風向

上記 図3が日本人にはわかりにくいと思われるので、川根眞也が以下の地図を作製した。

ニューヨーク州サフォーク郡とその周辺の原子力発電所 作成 川根眞也


ニューヨーク州サフォーク郡とその周辺の原子力施設 
サフォーク郡が選ばれた理由は、10年以上前から乳がんの発生率と死亡率が一貫して高いため、医学文献で数多くの研究が行われてきたからである(20)(21)。サフォークとナッソー郡(サフォークの西側境界に隣接)の郊外地域の発生率は、1970年代後半からニューヨーク市の高い発生率をも上回るようになった。さらに、「放射線と公衆衛生プロジェクト」(RPHP)の研究者による最近の研究では、サフォークとナッソーの両郡における乳がんの増加は、近隣の原子力発電所から放出された空気中の核分裂生成物によって生成された食事や水中の核分裂生成物と関連していた(22)。

サフォーク州はブルックヘブン国立研究所(BNL)の所在地であり、この研究所はロングアイランドの東端から60マイルほど離れたサフォーク州西部のアプトンという町の近くにある。ブルックヘブン国立研究所(BNL)は1951年以来、さまざまな時期に2〜3基の原子炉を運転し、地元の大気、地下水、地表水に大量の放射性元素を放出してきた。

図3に示すように、サフォーク州は1980年代と1990年代に稼働した他の原子炉にも近接している。最も早く運転を開始したのは、1962年に運転を開始したインディアン・ポイント原発1号機で、その後、1973年と1976年にはるかに大きな2号機と3号機が運転を開始した。マンハッタンから北へ約30マイルのハドソン川沿いに位置し、図3に示すブルックヘブン国立研究所(BNL)で測定された風力分布が示すように、冬季には北西からの卓越風が、インディアン・ポイント原子力発電所からの大気放出をサフォーク西部へと移動させる。

もう一つの原子力発電所(オイスター・クリーク)は、ニュージャージー州沿岸のトムズリバー町付近の南西約60マイルに位置し、1969年に運転を開始した。夏季の卓越風は南西からロングアイランド西部に向かうため、オイスター・クリークからの放射性物質のプルームは、BNLのすぐ西にあるサフォーク州のインディアン・ポイントからのプルームと交差する。このように、サフォーク州の西部は、1年のほとんどの期間、3つの原子力発電所からの大気放出を受け、郡内で最も被ばく量の多い地域となっている。さらに、オイスター・クリーク原発は、物理的半減期が8日以上の放射性核種の大気中放出を、1970年以来合計76.8キュリー(2兆8416億ベクレル)と、全米76カ所の原発の中で2番目に多く報告している。この総量は、1979年の事故時にスリーマイル島2号機で報告された14.2キュリー(5254億ベクレル)をはるかに上回る(23)。

ニューヨーク州保健局が1978年から1987年までの期間に報告した、乳がん罹患率が郡平均を上回る18の地域のうち17が、サフォーク州西部のこの高線量被曝地域にある(22)。この地域はまた、非常にまれな小児がん(横紋筋肉腫)の症例が最近19例確認された地域でもある(24)。最後に、1990年の人口が162,187人で、ブルックヘブン国立研究所(BNL)の北西10-15マイルに位置する5桁の郵便番号で連続する11の地域では、1997年に0-9歳の住民のがんによる退院が79件発生した。一方、ノースフォークおよびサウスフォークとして知られるサフォーク州最東部(1990年人口=65,416人)の入院は0件であった(25)。

サフォークの北に位置するコネチカット州の2つの原子力発電所は、ミドルタウン近くのハダムネックとニューロンドン近くのミルストーンである。ミルストーンの3基の原子炉は、サフォーク郡の北東端から北にわずか11マイルしか離れていない。偏西風は冬の間だけサフォークの東部に向かうが、これらの原子炉はオイスター・クリークと同様、1970年以来、32.6キュリー(1兆2062億ベクレル)の長寿命核分裂生成物を放出しており、これは米国の全原発の中で3番目に高い放出量である(23)。1995年から96年にかけての冬、原子力規制委員会はミルストーン原発3基すべての安全性違反を理由に閉鎖を命じた。1号機は永久に停止され、他の2基は物理的・管理的な大がかりな改善が行われる間、2年半と3年半の間運転されなかった。甲状腺がんは、すべての原子炉の排気ガスに含まれる放射性ヨウ素に被曝するとリスクが高まることが知られており、ニューロンドン(ミルストーン近郊)では、工場が閉鎖される前の1980年代後半から1990年代前半にかけて、かなり高いレベルに達していた(26)。

サフォークの東端から100マイルも離れていない大西洋岸北東部にあるもう一つの原発は、ボストンから南へ25マイル、マサチューセッツ州プリマスの近くにあるピルグリム原発である。この原発は1972年に運転を開始したが、1982年にニューイングランド全土で検出された放射性ガスの大規模な事故放出を含む、一連の深刻な問題を経験した(27)。 この原発周辺では、白血病の異常な多発が報告されている(28)。

降水は空気中の放射能の90%を地上に降下させ、食物連鎖に取り込む(29)。こうしてサフォークの雨と雪は、これらの施設から放出された放射性粒子により、サフォーク郡中の井戸の飲料水を供給する帯水層を汚染する。

乳歯は通常5歳から12歳の間に抜け落ちるが、骨に似た安定した石灰化組織であり、ターンオーバー、交換、リモデリング、付加の速度が最小限であるか、ないため、乳歯が選ばれた。したがって、乳歯は安定した構造であり、形成時に獲得されたミネラル組成を反映していると考えることができる(5)(6)。したがって、乳歯は、子供が生まれた年のSr-90の取り込み量に関する情報を提供することができる。カルシウムとSr-90の一部は、妊娠中の母親の食事からの摂取に加えて、母親の骨から摂取され、別の一部は、すべての種類の歯について、出生後1年間の乳児の食事から摂取される(5)。

したがって、本研究では切歯、犬歯、臼歯を別々に測定する必要はない。Sr-90の大きな変動は、食生活の違いや子供が生まれた時期によって生じるため(5)、意味のある年間平均値を得るためには多くの歯が必要である。ある地域(つまり3桁の郵便番号の地域)に十分な数の歯があれば、子どものSr-90の内部被ばくだけでなく、乳児が生まれた年の母親のSr-90の内部被ばくについても、正確な過去のデータを得ることができる。このように、乳歯は、ある特定の場所に住む個人が、ある特定の時期に核分裂生成物による放射線内部被ばくを受けたことを、より正確に示すことができる。このような情報は、広い地域で毎月または毎年行われる乳汁測定からは得られない。

半減期が28.7年と長く、長寿命の放射性核種であるSr-90の検出は信頼性が高いため、これまでの研究に続いて「放射線と公衆衛生プロジェクト」(RPHP)もSr-90に焦点を当てた。この純粋なベータ粒子を放出する同位体の相対レベルは、ガンマ線、アルファ粒子、ベータ粒子を放出する数十種類の短寿命および長寿命の放射性核分裂生成物の指標でもあり、原爆実験による放射性降下物や原子力発電所からの放出物に見られる。脱落した乳歯が使用されるのは、剖検で採取された骨からではなく、大量に集めやすいからである。初期段階で調査される乳歯の大部分は、1999年初めに無作為に選ばれた6歳から18歳の子供がいる15,000世帯に大量に郵送され、返送されたものである。また、印刷物、ラジオ、テレビの記事でこのプロジェクトを知った寄付者からも歯が提供された。フリーダイヤルの電話番号とワールド・ワイド・ウェブのサイトも、一般市民が歯の寄付に関する情報を得るためのその他の方法である。*

ウェブサイトはhttp://www.radiation.org

乳歯提供を希望する人には、手紙と研究についてのいくつかの記事が入った小包が郵送される。提供者がRPHPに歯を送るための封筒も同封されている。封筒には、歯に加えて(複数の歯を送るドナーもいる)、以下の情報の記入が求められる:

母親の名前
電話番号
住所
子供の名前
生年月日(月、日、年)
出生時の体重(ポンド、オンス)
母親が赤ちゃんを抱いた場所(市、州、郡、郵便番号)
子どもが生まれた場所(市、州、郡、郵便番号)
生後1年間の場所(都市、州、郡、郵便番号)-2年目および3年目も同様
水源(井戸水、市水、ボトル入り飲料水、その他)
出生時の母親の年齢
歯を失ったときの子どもの年齢/歯を失った日付
「放射線と公衆衛生プロジェクト」(RPHP)は、母親と子どもを特定するすべての情報の守秘義務を乳歯提供者に保証している。

ロングアイランドとその周辺にある原子炉から、地理的な位置によって異なる程度の放射能にさらされた人々を代表する、特定の人々を対象として、最初の封筒が郵送された。被ばく量の多い集団は、ニューヨーク州サフォーク郡西部(郵便番号117から始まる)、オイスター・クリーク原子炉に近いニュージャージー州中部(郵便番号087から始まる)、ターキーポイント原子炉2基(郵便番号330と331から始まる)に近いマイアミ広域に住む子供たちである。被ばくが少なかったのは、サフォーク州東部の一部(郵便番号119)とニューヨーク州クイーンズの一部、ニュージャージー州北西部の住民である。1999年10月1日現在、「放射線と公衆衛生プロジェクト」(RPHP)には約1,400件の回答が寄せられているが、その大半は1999年初頭に郵送されたものである。この郵送の回答率は3%を超えている。

歯が入った封筒を受け取ると、「放射線と公衆衛生プロジェクト」(RPHP)のスタッフはそれぞれの歯に固有の管理番号を割り当て、コンピューター化されたデータベースに記録する。歯は定期的に、カナダのオンタリオ州ウォータールーにある放射化学研究所に一括して送られる。研究所の職員は、歯のSr-90放射能(ピコキュリー単位)とカルシウム重量(グラム単位)を別々に測定し、Sr-90濃度を記録する。ウォータールー大学の研究者は、それぞれの歯に関する個人情報を一切知らされていない。この目的で採用された技術については、付録1に説明がある。

子どもが歯を失った時点での各歯のSr-90測定値を出生時のレベルに変換し、歯の年齢に関係なく比較できる標準化された測定値を作成する。この換算は、放射性核種の半減期が28.7年である場合の崩壊率を用い、出生月と歯の分析月を用いて行われる。

結果

1999年10月1日の時点で、合計515本の歯のSr-90濃度が分析された。このうち476本は1979年から1994年の間に生まれた子供の歯であったが、1993年から1994年の歯は15本しかなく、これらの年について高い統計的信頼性を得るには十分ではなかった。
表1は、母親が子どもを身ごもった場所に基づく歯の地理的分布と、分析された最新の歯のうち374本を占める4つの郵便番号地域のそれぞれの平均および最大濃度を示している。ニューヨークとニュージャージーにある被曝の少ない対照地域の歯はほとんど届いていないため、この分析からは除外した。

表1 乳歯のSr90濃度の平均および最大値 1999年10月1日までの受診した歯 郵便番号別 1979-94年の出生数

注:個々の観測値の標準誤差(SE)は±0.7(付録)であるため、計数手順のSEは±0.7/sqrt n(nは歯の数)である。

全476本の歯の平均濃度はSr-90 1.50 pCi /g-Ca(55.5 mBq/g-Ca)で、これはネバダ州の大気圏実験が開始されてから5年後の1956年にセントルイスで生まれた子供たちに見られた濃度とほぼ同じである。この平均値の標準誤差は±0.03である。フロリダ州デイド郡(マイアミ)の歯の平均値が最も高いが(2.80 pCi/g-Ca 103.6 mBq/g-Ca)、4地域すべての1979年から94年の全期間の平均値は、Sr-90 約0.2 pCi /g-Ca(7.4 mBq/g-Ca)のレベルを大きく上回っている。セントルイスの歯で観察された大気圏内核実験禁止条約(1964~70年)後の減少が続いていれば、このレベルが予想される(図4)。Sr-90 0.2 pCi /g-Ca(7.4 mBq/g-Ca)を示した歯は135本(28.4%)だけであったが、67本(14.1%)は3.0(111)以上の値を示し、予測値の約15倍であった。単一の最大値はSr-90 17.87 pCi /g-Ca(661.19 mBq/g-Ca)であった。

図4 乳歯のSr90と成人の食事中のSr90の傾向 「放射線と公衆衛生プロジェクト」(RPHP) 476乳歯 1980-93年

476本の「放射線と公衆衛生プロジェクト」(RPHP)乳歯のSr-90とセントルイスの歯1979-94年からの予測値との比較

「放射線と公衆衛生プロジェクト」(RPHP)のSr-90濃度の年平均値は変動があるが、平均値もピーク値もチェルノブイリ放射性降下物の到着から2年後の1988年に最高レベルに上昇した。1981-87年(n=190)から1988-94年(n=276)にかけて、平均測定値は1.48(54.76)から1.51(55.87)、つまり2.2%上昇した。

図4は、1979年以降のRPHPの結果を、セントルイスの乳歯およびニューヨーク市の成人の食事摂取におけるSr-90の過去の測定値と比較したものである。成人の食事摂取量とセントルイスの乳歯のSr-90レベルは、1964年から70年の間、毎年平均15.7%ずつ減少しているため、この年間減少率を用いて、1970年から1994年までの乳歯のSr-90レベルを予測した。「放射線と公衆衛生プロジェクト」(RPHP)のレベルは、1970年以降大気中にSr-90が追加的に持ち込まれなかったと仮定した場合に予想されるレベルよりもはるかに高く、実際には約3倍も高いことが明らかである。ある年の成人の年間食事摂取量は、妊婦の食事摂取量と密接な関係があり、したがってその年に生まれた子供の乳歯で観察されるレベルと密接な関係がある。例えば、スリーマイル島(TMI)事故のあった1978年から1979年にかけて、成人の摂取量は6%増加し(Sr-90 7.8~8.3 pCi /g-Ca 288.6~307.1 mBq/g-Ca)、TMIの原子炉2基が停止したその後の2年間は23%減少してSr-90 5.6 pCi /g-Ca(207.2 mBq/g-Ca)となった。このことは、1980年代前半の「放射線と公衆衛生プロジェクト」(RPHP)の平均値が比較的高く、その後1986年に上昇し、チェルノブイリ放射線の到達とその後の減衰に伴って低下したことと一致する。1986年5月と6月にEPA(米国環境保護庁)が測定した牛乳と水の放射能濃度が高かったことも、このことを裏付けている(15)。

現在までに検査された476本の歯のうち、304本(64%)がサフォーク郡の子どもたちである。歯の平均年間Sr-90濃度と同郡の0~4歳のがん罹患率(30)の比較を図5に示す。

図5 サフォーク郡の子どもの乳歯中のSr90 1980-89年 およびサフォーク郡の0-4歳の小児がん 3年間移動平均

乳歯のSr-90平均濃度(1980-89年)と0-4歳のがん発生率(1983-92年)の比較。
サフォーク郡、3年間の移動平均

すなわち、1980-89年のSr-90濃度と1983-92年のがん発生率とを比較した。出生時のサフォークSr-90測定値と0歳から4歳までのがん罹患率との間に3年の遅延があると考えた場合、最も適合することが分かった。これは、小児悪性腫瘍の大部分を占める小児白血病と脳腫瘍が、生後2年から5年の間に最も多く診断されるという観察結果と一致している。例えば、1989年のがん罹患率は、1988年から90年の人口当たりのがん罹患数を表している。3年間の合計を使用することで、分析の有意性が高まる。というのも、個々の年によっては歯が5本しかないこともあるからである。年間のSr-90平均は統計的ばらつきの影響を受けるが、3年間の移動平均を使用することで、ターニングポイントに影響を与えることなくばらつきを抑えることができるからである。3年間の0-4歳の新規がん診断症例数は、最低41例から最高73例までばらつきがある。

歯に含まれるSr-90の分析は、1990年以降の出生については実施されていない。前述したように、相当数の歯が採取された出生年は1991年と1992年だけである。さらに、最近寄贈された歯のほとんどは1990年代に生まれた子どものものであり、このパターンは今後も続くと思われる。1980年代の出生のパターンは決まっているように見えるが、1990年代のパターンは将来変わる可能性があり、現在の合計を報告するのは時期尚早である。

Sr-90とがん罹患率の両方で3年間の移動平均を用いたのは、近年のがん罹患者数と歯の数が比較的少ないためであり、図1に示した大規模核実験が行われた時期の場合とは対照的である。1961年と1962年の大規模水爆実験の放射性降下物のピーク時には、1961年の50メガトンのソ連核実験の場合のように、長寿命のSr-90が成層圏に注入され、何年もかけて大気下層に降り注いだ。このため、1961年から62年にかけて降下した短寿命の放射性降下物に胎児や幼い乳幼児が被ばくした直後から、Sr-90のピークは2年から4年ほど遅れて訪れることになる。0~4歳の小児がんも通常、出生から2~4年後に診断されるため、Sr-90と0~4歳のがん罹患率のピークはほぼ同時期に発生したことになる。

対照的に、原子炉から放出された放射性物質は成層圏には到達せず、数時間、数日、数週間のうちに雨や雪によって降下する。Sr-90は、胚や胎児に最大の被ばくをもたらす多くの短寿命同位体とともに、吸い込まれた空気や食物連鎖に急速に入り込み、またサフォークの浅い井戸からの飲料水にもすぐに到達する。1980年中国による最後の大気圏内核実験以降の、原子力発電所からの放出については、Sr-90が形成されたばかりの歯のエナメル質に沈着した後、0~4歳の発がん率に2~4年のタイムラグが生じると予想される。その結果、乳歯のSr-90は、大規模な水爆実験が終了した後にのみ、主な被曝時期の指標として役立つ。しかし、Sr-90は小児がんにつながる放射線被ばくの主な原因ではない。主な原因とは、Sr-90に付随するバリウム140、ヨウ素131、ストロンチウム89など、胎盤を通して胎児に移行する短寿命の同位体である。

図5は、1980-89年の出生児の歯の平均Sr-90濃度のデータであり、1983-92年の0-4歳のがん罹患率との相関を示している。1990年以降に生まれた人の歯は少なすぎる。

1980年代初頭にサフォーク島の乳歯にSr-90が蓄積し、1980年代後半に緩やかに減少したことは、(3年後の)がん罹患率にも同様のパターンが見られる。1980年代後半にSr-90の濃度がピークに達し、1980年代初期から約50%上昇したことは、1986年5月に米国に到達したチェルノブイリ放射能雲が重要な役割を果たしたことを強く示唆している。10年間の全期間において、2つの測定値は相関している(r = 0.85、P<.001)(図5)。この関連性は、先に述べた1950年代と1960年代のセントルイスの乳歯とコネチカット州の小児がんとの関連性と似ている。

幼年期がんの因子としての乳歯中のストロンチウム90 (草稿5)
ジェイ・M・グールド、アーネスト・J・スターングラス、ジャネット・D・シャーマン
ジェリー・ブラウン、ウィリアム・マクドネル、ジョセフ・J・マンガーノ

国際保健サービスジャーナル
第30巻、第3号、515-539ページ、2000年
著作権 Baywood Publishing Co.
注:これは論文の草稿である。

「放射線と公衆衛生プロジェクト」(RPHP)の歯が唯一の生体内放射能濃度を提供する一方で、ニューヨーク州保健局による地元水域のベータ線およびアルファ線放出核種の包括的測定値は、小児がん罹患率の傾向と対比させることができる(21)。ニューヨーク州がサフォーク郡で採取した2地点のうち1地点は、ペコニック川が源流となるブルックヘブン国立研究所(BNL)東部に位置している。もう一つは郡北東部のフィッシャーズ島で、コネチカット州のミルストーン核施設の南南東10マイルに位置する。

ニューヨーク州当局は、水中の全アルファ、全ベータ、トリチウムの放射能濃度を毎月記録している(図6)。Sr-90はベータ線放出核種であるため、全ベータ放射能は特に興味深い。ニューヨーク州内のさまざまな地点で、この同位体Sr-90が総ベータ放射能量の20~50%を占めている。全ベータに含まれる他の放射性核種は、甲状腺に集まるヨウ素131、骨に集まるストロンチウム89、バリウム140である。1980年代から1990年代初頭にかけてのペコニック川とブルックヘブン国立研究所(BNL)近くの池の全ベータ値は、主要な原子力発電所の近くにはないオールバニー川(カナダ)で検査された水の値の約5倍である。年間平均値は、1年のうち1、2ヶ月の測定値が異常に高いために変動する。例えば、1992年にペコニック川で測定された月12回のうち11回は、水1リットル当たり2~7ピコキュリー(74~259 mBq/L)の全ベータであった。ニューヨーク州の他の検査場では、11月に同様の上昇は見られなかった。1982年、1986年、1991年、1992年、1993年にも比較的高い放射能濃度が観測されている。

図6 ペニコック川のアルファ&ベータ放射能総量 3年間移動平均 

アルファおよびベータ放射能総量
ペコニック川、1984-93年
3年間の移動平均

1984-93年のペコニック川の全ベータ値の推移を、1987-96年のサフォーク郡の0-4歳のがん罹患率と比較すると、強い相関があり(r =0.87、p<0.0001 編集者注:誤り?図6ではp<0.001となっている)、これはサフォークの歯のSr-90濃度との相関関係よりも大きい(図7)。ここでも、両平均の統計的妥当性を高めるために、3年間の移動平均が使用されている。

図7 ペニコック川のベータ放射能とサフォーク郡における0-4歳児のがん罹患率 3年間移動平均 

図7
ペコニック川における総ベータ放射能濃度、1984-93年
対 サフォーク郡のがん発生率0-4、1987-96年
3年間の移動平均

全アルファは、プルトニウム239や他の超ウラン元素のような、原子炉で生成され高い毒性を持つ放射性核種を表す。1982年から1993年まで、ペコニック川の全アルファの高い測定値は、全ベータにピークが生じたのと同じモニタリング期間に発生し、その結果、1984年から1993年までの平均濃度は同様の傾向を示した。この所見は、アルファ放射能がラジウム、ラドン、トリウムのような自然発生源によるものではないことを示している。したがって、ペコニック川の全アルファは、被ばくから診断までの潜伏期間を3年と仮定した場合、サフォーク州の0~4歳のがん罹患率とも相関している(図8)(r =0.63、P<0.001)。

図8 ペニコック川におけるアルファ放射能とサフォーク郡における0-4歳児のがん罹患率 3年間移動平均 

ペコニック川における総アルファ放射能、1984-93年
対サフォーク郡0-4歳がん発生率、1987-96年
3年間の移動平均


ペコニック川のトリチウム濃度は、一般にオールバニー川(カナダ)の約10倍である。トリチウムの年間平均値と0-4歳のがん発生率との間には強い相関関係はない。しかし、ペコニック川とその近くの池では、全ベータと全アルファで観察された定期的なレベル上昇と同じパターンが、トリチウム測定でも見られる。1992年の測定値は、2つの例外を除いてすべて4200pCi/L(155.4Bq/L)以下であった;7月31日と9月14日の測定値はそれぞれ8600(318.2)と16200(599.4)であった。

ニューヨーク州保健局は毎年、ペコニック川の魚のSr-90濃度も測定している。1982年から93年にかけて、ブルックヘブン近郊の魚62匹から平均Sr-90 243.2 pCi/kg(8998.4 mBq/g-Ca)(頭部を除いた体全体)が検出され、1992年8月1日には最高値1070(3万9590)が記録された。ペコニック川の魚のSr-90濃度は、バッファローの南40マイル、核廃棄物処分場があるウェストバレーで採取された28匹の魚の濃度の15倍である。小児がんとの年ごとの相関関係を調べるには、魚が十分な数調査されたとは言えない。

「放射線と公衆衛生プロジェクト」(RPHP)データが信頼できるか否かという信頼性テストは、セントルイスの歯が測定されたのと同じ時期に生まれた人の歯のSr-90測定値を求めることで簡単にできる。1957-70年生まれの20本の歯のうち、16本はニューヨーク、ニュージャージー、コネチカットで妊娠期間を過ごした人のものであった。セントルイスと「放射線と公衆衛生プロジェクト」(RPHP)の歯のSr-90平均値は、1965-67年まで上昇し、1968-70年に低下した(表2)。セントルイスの歯はより高いSr-90値を記録しており、これはこの数年間、同市の生乳中のSr-90値(ニューヨークの約2倍)が高かったことと一致している(8)。

表2 乳歯の平均Sr90濃度 セントルイスと「放射線と公衆衛生プロジェクト」RPHP

ディスカッション

約20年ぶりに、「放射線と公衆衛生プロジェクト」(RPHP)によって米国における生体内放射能濃度が測定された。ニューヨーク州ロングアイランド、ニュージャージー州中央部、フロリダ州マイアミ地域の乳歯のSr-90平均濃度は、米国、ソビエト連邦、英国による大規模大気圏内核実験(1964-70年)後の数年間、セントルイスの乳歯における最初の減少が続いていた場合に予想される数値をはるかに上回るものであった。年平均値は変動し、1980年代と1990年代初頭に生まれた子どもではわずかに上昇した。

この発見は、アメリカの子どもの現在のSr-90レベルには、大気圏内核実験以外の要因が関与していることを示している。観察された時間的、地理的パターンから、最も可能性が高いのは原子力発電所からの放出である。

4分の1強の歯に予想される低レベルのSr-90濃度が含まれていたが、14%は予想の15倍以上であった。この大きなばらつきは、妊婦の食事摂取量の違い(食事中のカルシウム量など)が胎児のSr-90濃度に影響を与える可能性を示唆している。さらに、食物の地理的起源と摂取した水の種類(公共水、井戸水、ボトル入り水)は、乳歯のSr-90含有量を決定する要因である。スリーマイル島やチェルノブイリのような事故だけでなく、吸入される原子炉から放出される放射性物質の月ごとの時間的変動も、胎児の放射能濃度に影響を与える。

低レベル放射線被ばくと早期小児がんとの関連はよく知られている。バックグラウンドの放射線レベルのわずかな変動と幼児のがんは関連している(32) (33)。 子宮内に骨盤X線を照射した場合、10歳までにがんで死亡するリスクが上昇し、特に妊娠初期にX線を照射した妊婦の子どものリスクが高かった(13) (14)。 原爆実験による放射性降下物の影響を受けた食物放射能への暴露は、子どもの白血病と相関している(34)。 米国の原子力発電所の近くでは、小児がんが増加している(35) (36) (37) 。他国でも同様である(38) (39) (40) (41) (42) (43) (44)。カリフォルニア州サクラメント地域では、1989年のランチョ・セコ原子炉停止直後から、5歳未満の子どものがん罹患率が減少した(45)。

しかし、これらの研究はいずれも体内の放射能濃度を測定しておらず、原子力発電所との距離(近さ)、土壌沈着量、食事レベルに頼っている。本論文、サフォーク郡における乳歯のSr-90と5歳以前のガンとの相関関係は、被曝後何年も経過した核分裂生成物による人体内の低線量放射能レベルと、疾病リスクの上昇との関連性について、初めて文書化されたものである。

Sr-90と特に関係が深いのは、横紋筋肉腫として知られる極めてまれな小児がんである。骨、歯、血液細胞、リンパ組織はすべて、発生の過程で間葉系層から発生する(10)。白血病と肉腫は間葉系細胞に由来する悪性腫瘍であり(46)、後者は小児がんの5%を占める(47)。横紋筋肉腫(RMS)の年間発生率は15歳未満の小児100万人あたり4.5人であり(48)、近年サフォーク郡で報告された複数の症例は偶然の結果ではない可能性が高い(24)。 横紋筋肉腫(RMS)は、Sr-90のベータ線を実験動物の皮膚に照射することによって誘発される (49)。

サフォーク郡の子どもたちの乳歯に含まれるSr-90がもたらす健康リスクに関する観察は、ブルックヘブン国立研究所(BNL)や近隣の原子力発電所付近の海域における、発がんと全ベータ/全アルファ放射能との間の相関関係によっても裏付けられている。Sr-90は、ニューヨーク州の水に含まれる全ベータの20~50%を占めるベータ線放出物質のひとつに過ぎない。全ベータ値と小児がんとの相関係数が、Sr-90の相関係数よりも高いことは、Sr-90だけでなく、複数の放射性核種が胎児や乳児の健康に影響を及ぼし、その結果、その後の人生で健康に悪影響を及ぼすことを示している。ベータ粒子を放出する他の骨親和性同位体にも、ストロンチウムと同様の生物学的作用があり、ヒトに対する健康リスクも同様である。

全アルファ放射能が全ベータ放射能と同じような時間的傾向を持ち、小児罹患率の上昇と下降に相関しているという発見は、原子力発電所が最近の環境放射能の主要な発生源であるという仮説をさらに裏付けるものであり、重要である。観測された上昇と下降は、ラジウムやラドンのような自然界に存在するアルファ線放出物質によるものではなく、原子炉からの放出によるものである。

ペコニック川のアルファ線とベータ線の測定値は、一般的なレベルの10倍以上になっている。このことは、ブルックヘブン国立研究所(BNL)原子炉が、観測されたアルファ線とベータ線の変動の主な原因である可能性があることを意味している。ロングアイランドの人々は、島の地下にある帯水層から汲み上げた水を消費しているため、ペコニック川の水は、郡内のすべての地表水と同様、飲用には使用されていない(50)。 空気中に放出された放射性物質は、吸い込まれるだけでなく、降水によって井戸に入り込み、郡内の私有井戸水と市営井戸水のすべての消費者に影響を及ぼす。井戸水は地元で果物、野菜、ジャガイモなどの作物を生産するためにも使用されるため、食品は放射能を取り込む新たな媒介物となる。

ブルックヘブン国立研究所(BNL)の放射性物質は、サフォーク郡の乳歯の放射能濃度の一因に過ぎないと考えるべきである。サフォーク郡の西部は、1985年と1986年に極めて高い大気放出を起こしたインディアン・ポイント原子力発電所の南東わずか40マイルに位置している(23)。インディアン・ポイント原子力発電所の事業者は、安全上の懸念から原子炉を定期的に停止しなければならなかった。ニューヨーク州保健局のモニタリング・データによれば、インディアン・ポイント原子力発電所の近くのハドソン川の全ベータ・レベルは、ペコニック川の2倍から3倍であることが多い(31)。これらの放出物の多くは空気中に浮遊しているため、偏西風や降水によってサフォークに到達する。

図3に示すように、故障やトラブルの多いもう一つの原子炉(オイスター・クリーク)は、サフォーク西部から60~70マイル南西に位置している。1970年以来、76.8兆ピコキュリーの空気中の長寿命核分裂生成物を放出したと報告されている。最後に、冬期には同じく故障やトラブルを抱えるコネチカット州のハダムネック原発とミルストーン原発からの風による放出がサフォーク郡東部に到達する。

本研究の重要な結果の一つは、胎児は、細胞の急速な成長による少量の放射線被曝の害に対して、大人や子どもよりもはるかに敏感であることが確認されたことである(51)(52)。アルファ線、ベータ線、ガンマ線によって放出されるエネルギーは、細胞膜を破壊し、DNAを変化させ、ホルモンを変化させる。幼児期に疾病の発生率が高くなるのは、胎児期の障害を反映していることが多い。特に小児早期のがんは、遅発性先天性欠損症、あるいは胎内突然変異の晩期障害と呼ばれている(53)。発育中の胎児への障害が大きければ大きいほど、特に人生の初期にがんやその他の障害を発症するリスクが高くなる。ニューヨーク州では、人口の大半が問題のインディアン・ポイント原子炉から50マイル以内に住んでおり、1980-82年から1991-93年までの0-1歳のがん発生率は97.8%増加した(54)。サフォーク郡では1歳未満の年間症例数が少ないため、ニューヨーク州保健局は守秘義務の問題からこのデータの公開を拒否した。

放射能と小児がんとの間に統計的・臨床的関連性があることを証明することは、1980年代初頭以降、アメリカの乳幼児が免疫系を傷つけられたために、多くの病気が増加したことを説明するのに役立つ。1984年から1992年にかけて、2500グラム未満の出生率(55)、先天性甲状腺機能低下症(56)、0歳から5歳までの急性耳感染症(57)はすべて上昇し、それぞれ5.4%、46.3%、75.9%であった。この間、喘息は、それまでは大気圏実験が行われていた時代に最も高い発症率を示していたが、アメリカ人全員、特に若年層に影響を及ぼす流行病となった。

1980年頃から1990年代半ばにかけて、0~4歳児の喘息は、有病率(58)、受診率(59)、入院率(60)で、それぞれ160.4%、65.5%、60.5%と急増した。特に生後1年間の喘息入院率(86.2%)の増加は大きく(61)、乳児細気管支炎による入院(141.9%)の増加も大きかった(62)。放射線は、農薬、特に有機リン酸塩の室内使用の増加と相乗的に作用する可能性がある。

この研究はいくつかの点で限界がある。Sr-90は環境中に存在する数十種類の放射性核種のうちの単一核種であるため、総放射線量を絶対的に決定することは不可能である。短寿命の同位体の濃度を生体内で大規模に測定することは不可能であり、ガンマ線を放出するCs-137のような軟部組織を求める同位体をホールボディカウンターで測定することも、非常に困難でコストがかかる。乳歯のSr-90レベル測定のもう一つの限界は、マイアミのように100マイル以内に原子力発電所が1つしかない場合を除き、測定された放射能の原因をある特定の原子炉などの個別の放出源からの放出であると特定することができないことである。

現時点では、サフォーク郡を除くすべての地域の歯の数が比較的少ないことも、この調査の限界である。1984年から1992年に生まれた子どもの歯が、これまでに採取された歯の約85%を占めているため、ごく最近の傾向を分析することはできない。しかし、今後も歯の採取を続けることで、傾向や狭い地域でのパターン、放射能と乳幼児の健康との関係など、より詳細な調査が可能になるだろう。1999年に提出された報告書の多くは、乳歯が抜け始めた1990年代初頭に生まれた子どもたちのものである。

この報告書が示すところでは、今回調査した郵便番号の地域とその他の地域の両方で、食事中の放射能と何千本もの乳歯の放射能の測定を拡大する必要性がある。核分裂生成物の継続的な放出と環境への侵入は、この調査分析を行うことを公衆衛生上不可欠なものにしており、現在許可されている原子力発電所からの放出が、発育途上の乳幼児や子どもの疾病リスクを高める上でどの程度の害をもたらすのか、より詳細な分析を行う必要がある。

結論

1980年代と1990年代初頭に生まれた子どもの乳歯のSr-90レベルは、現在、1950年代半ばに観察されたレベルと同等であり、すべての大気圏内兵器実験停止後に予想されるレベルよりもはるかに高い。乳歯のSr-90濃度は、州や連邦政府機関によって独自に測定された、既知の大規模な放射性物質の環境放出後、しばしば上昇と下降を繰り返したという事実は、Sr-90濃度が過去の核実験による放射性降下物ではなく、最近の原子炉による放出を反映していることを意味している。

さらに、乳歯のSr-90濃度の変化と小児がんの変化を関連付ける証拠は、大気圏内核実験中と原子炉からの放射性物質放出があった時期の両方で、発育中の胚、胎児、幼児は、成人を対象とした過去のすべての研究に基づいて予想されたよりもはるかに強く原子炉からの放射性物質の影響を受けていることを示している。したがって、広島・長崎の原爆被爆者の調査に基づいて現在の許容放出量を設定するために使用されたような、高線量から成人への外挿は、環境中に放出された核分裂生成物の低線量による小児白血病、癌、その他の病気のリスクを、数百倍から数千倍過小評価することになる。

同時に、Sr-90のような長寿命の核分裂生成物の生体内測定を、出生時の放射線被曝のマーカーとして用いた今回の結果は、最近の論文で報告されている、がん、喘息、低体重児出産、甲状腺機能低下症、耳の感染症、細気管支炎など、免疫やホルモンに関連した病気の発症率が最近流行しているのは、原子炉から放出された放射性物質が予想外に深刻な影響を及ぼし、化学物質や大気汚染物質との相乗効果で増加しているためである可能性が高いという仮説を強く支持している。

幼年期がんの要因としての乳歯中のストロンチウム-90 (付録)
ジェイ・M・グールド、アーネスト・J・スターングラス、ジャネット・D・シャーマン
ジェリー・ブラウン、ウィリアム・マクドネル、ジョセフ・J・マンガーノ

国際保健サービスジャーナル
第30巻、第3号、515-539ページ、2000年
著作権 Baywood Publishing Co.

付録

Sr-90/カルシウム比の測定

乳歯のSr-90は、放射線化学名誉教授でカナダ、オンタリオ州ウォータールーにあるREMS社の社長、Hari D. Sharma氏の指導の下、以下の手順で測定した。

歯を110℃で12時間乾燥させた後、細かく粉砕する。約0.1グラムの粉末をバイアルに秤量し、0.5ミリリットル(ml)の濃硝酸で、5ミリグラム(mg)のSr++と2mgのY+++キャリアを含む溶液とともに、サンドバス上で約110℃の温度で数時間かけて溶解する。溶液は蒸発乾固しない。消化された粉末は、トリチウムを含まない水ですすいで遠心チューブに移される。炭酸ナトリウムの飽和溶液を加えてSr、Y、Caの炭酸塩を沈殿させ、遠心分離する。炭酸塩を炭酸ナトリウムの希薄溶液で繰り返し洗浄し、沈殿物からあらゆる着色分を除去する。沈殿物を塩酸に溶かし、pHを1.5~2の範囲に調整して2mLとし、そのうち0.1mLをカルシウムの定量用に確保する。残りの1.9mLは、Packard Bioscience BVから供給された9.1mLのシンチレーションカクテルUltima Gold ABと混合し、計数用の専用バイアルに入れる。適切な量のCa++、Sr++、Y+++を含むブランクをバックグラウンドの記録用に用意する。

溶解歯の入ったバイアル内の放射能は、Wallac WDY 1220X Quantulus低レベル蛍光シンチレーション分光計で、毎回100分間、計4回、合計400分間計数される。このスペクトロメーターには特別な機能があり、400-1000チャンネルのバックグラウンドカウントレートは毎分2.25±0.02カウントである。バックグラウンドは5000分以上カウントされているので、バックグラウンド測定に関連する誤差は約1%である。カルシウム1グラムあたりのSr-90の測定に関連する全体的な不確かさまたは1σは、カルシウム1グラムあたり±0.7ピコキュリー(pCi/g Ca)である。

計数効率は、国立標準技術研究所から入手したSr-90/Y-90の校正溶液を使用して確立された。校正溶液を数ミリグラムのSr++溶液を含む水で希釈し、Sr-90とY-90から放出されるベータ粒子の計数効率を決定するために、溶液のアリコートからの計数率を400から1000の範囲のチャンネル番号で記録した。Y-90は、溶液中でその親Sr-90と経時的に平衡状態にあることが確認された。計数効率は、25mgのCa++、5mgのSr++、2mgのY+++、9.1mlのシンチレーションカクテルを含む1.9mlのSr-90/Y-90溶液で、Sr-90の崩壊あたり1.67カウントであることがわかった。

カルシウム含有量は、Varian A-A 1475原子吸光光度計を用い、アセチレン+空気を燃料として、波長422.7ナノメートルの炎分光法で測定した。

参考文献

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内部被ばくを考える市民研究会の総会と映画『サイレント・フォールアウト』を上映 2025年11月30日(日)9時 兵庫県神戸市三宮

『サイレント・フォールアウト』 自主上映会11月30日 10時~12時。 at  神戸・三ノ宮 レンタルスペースオリーブ三ノ宮店 および Zoomです。 
9時~9時45分は、内部被ばくを考える市民研究会の総会を行っています。一般の方も参加できます。
申し込み http://tiny.cc/d68v001(同時に参加費の振込も)
Zoom視聴の方は、申込をいただいた方にZoomのurlをお送りします。

 「放射線を浴びたX年後」を撮った、伊東英朗監督がアメリカで作ったドキュメンタリー『サイレント・フォールアウト』。アメリカの人々は、大気圏内核実験で101回、地下核実験で828回の被ばくをしていました。

 写真 左、メアリー・ディクソンは、1962年のアメリカ、ネバダ州の地下核実験セダンで被ばく。住んでいたユタ州ソルトレイクシティーはネバダの核実験場から530km離れていました。彼女は当時7歳でした。「牛乳を飲んでも大丈夫」と政府の言うことを信じて、自転車で野原を遊びまわり、友達と雪だるまを作ったり、雪にバニラと砂糖を入れてアイスクリームに見たてて食べたりしていました。小学校の同級生は8歳のときに脳腫瘍で亡くなり、その弟も精巣がんに。友達のお父さんも脳腫瘍で亡くなりました。友人は16歳のときに骨がんで、ほかの人は脳腫瘍で亡くなりました。メアリーも20代で甲状腺がんに。メアリーは甲状腺を全摘出。手術後、放射性ヨウ素を投与され、子宮がんを引き起こし、子どもを持つことができませんでした。

 写真 右、ジョセフ・マンガーノ。「放射線と公衆衛生プロジェクト」を立ち上げ、子どもたちの乳歯中のストロンチウム90を測定しました。子どもたちの母親たちは「歯の妖精プロジェクト」を立ち上げ、乳歯6万1000本を集めました。その乳歯に含まれるストロンチウム90の測定を行った科学者です。

 母親たちと科学者が手を取り合って、核実験が子どもたちの体内に放射能を蓄積させたこと。それが白血病や小児がんなどの様々な病気、周産期死亡率を増やしていることを明らかにしました。この名もなき人々の行動が、大統領ジョン・F・ケネディを動かし、大気圏内外、水中の核実験を禁止する「部分的核実験禁止条約」(PTBT)を米ソで締結する行動につながったのです。

 私たち、日本に生きる人々は、1945年の広島、長崎の被ばく、1950年代、60年代のビキニ環礁ほかの太平洋の核実験によるフォールアウトと魚の放射能汚染、1999年の東海村JCO臨界事故、2011年東電福島第一原発事故の被ばく者。原発と核兵器が人々に何をもたらしたのか、このドキュメンタリーを通して考えたいと思います。

 76分の上映後、伊東英朗監督からのオンライン・トークもあります。この第1作に続く、第2作の秘話も聴けるかもしれません。こうご期待。


2025年11月30日 レンタルスペースオリーブ三ノ宮店 (兵庫県神戸市)にて上映会 および Zoom視聴

兵庫県神戸市にて上映会が開催されます。
監督トークもオンラインでありますので、ぜひご参加ください。

日程 2025年11月30日(日) 10:00~12:00 
主催 内部被ばくを考える市民研究会
開場 9:00(総会 9:00~9:45) 公開 ツイキャスあり
上映 10:00~11:17 76分
伊東英朗監督のお話(オンライン) 11:20~12:00
会場 レンタルスペースオリーブ三ノ宮店(神戸市中央区琴ノ緒町2-3-12 共親ビル4A号室 JR神戸線 三ノ宮駅東口より徒歩5分)

および Zoom(申込をいただいた方にZoomのurlをお送りします。)


参加費 会場参加1200円(会員は1000円)
zoom参加は1500円(会員は1000円)


参加申し込み 要 http://tiny.cc/d68v001(同時に参加費の振込もお願いします。)


お問い合わせ先 entry.naibu@gmail.com 080-3086-1417 川根


<振込先> 口座名義:内部被ばくを考える市民研究会
ゆうちょ銀行からの場合 ゆうちょ銀行 記号 10370 番号73181351
ゆうちょ銀行以外の金融機関からの場合 ゆうちょ銀行 店名 〇三八(読み方 ゼロサンハチ) 普)7318135

<振込先> 口座名義:内部被ばくを考える市民研究会
ゆうちょ銀行からの場合
ゆうちょ銀行 記号 10370 番号73181351
ゆうちょ銀行以外の金融機関からの場合
ゆうちょ銀行 店名 〇三八(読み方 ゼロサンハチ) 普)7318135
地図 レンタルスペースオリーブ 三ノ宮店 兵庫県神戸市中央区琴ノ緒町2丁目3-12

プログラム 
2025年11月30日(日) 9時00分 開場
9時05分~9時45分 第12回内部被ばくを考える市民研究会総会 対面 & Zoomオンライン
10時00分~11時17分 伊東英朗監督『サイレント・フォールアウト』上映
※ 会場およびZoomオンラインで視聴できます。
11時20分~12時00分 伊東英朗監督のお話 Zoomオンライン
12時00分~13時10分 会場で軽食。
13時10分~13時20分 会場あと片付け。撤収。
 ぜひ、お時間を作ってご参加下さい。非会員の方も総会にオブザーバーとして参加いただけます。どうぞ、お気軽にご参加下さい。
 ドキュメンタリー『サイレント・フォールアウト』20241103 予告編 5分49秒

内部被ばくを考える市民研究会の会員を募集しています。
年会費2000円です。2025年10月末までが。第1次会員登録期間です。
会に参加される方は以下に申し込み下さい。
内部被ばくを考える市民研究会 第12期 2025年10月〜2026年9月 会員登録

福島県各地で異常なダスト。2025年3月、4月、5月。2011年3月原発事故直後の1/10のレベルの放射能を計測。-原子力規制委員会 放射線モニタリング情報より

[初稿]2025年10月5日 23:55pm

[訂正]

2025年10月6日 5:00am
異常なダスト 大熊町 誤 2.0ミリベクレル/m3 → 正 0.20ミリベクレル/m3 
田村市 誤 3.5ミリベクレル/m3 → 正 0.35ミリベクレル/m3 
大熊町 誤 6.0ミリベクレル/m3 → 正 0.60ミリベクレル/m3

(1)2025年10月5日(日)岐阜県関市で1日中、異常な空間線量率を計測しました。それだけでなく、2025年9月は1月毎日、高い空間線量率を計測しました。

川根が住む岐阜県は、日本でも有数の岩石中のウラン、トリウムの含有率の高い地域です。中津川市では、普通に空間線量率が0.23マイクロシーベルト/時(β線、γ線)を超える場所があります。

しかし、川根が住む関市での通常の空間放射線量率は、0.09~0.12マイクロシーベルト/時(β線、γ線)程度です。時々、0.14や0.15を計測する日もあります。しかし、0.17は年に数回くらいしかありませんでした。

そこで、0.17マイクロシーベルト/時(β線、γ線)以上の空間放射線量率を「異常な空間線量率」として、計測することにしました。2024年11月から測定を開始し、日々、通勤中、散歩中、出先で屋外および車内で測定した結果を筆記で記録しました。

しかし、2025年9月は、ほぼ毎日、0.17マイクロシーベルト/時(β線、γ線)以上を計測しました。岐阜県関市に避難・移住して8年目。初めての経験です。

(2)今日の異常な空間線量率を写真とともに掲載します。

1 空間線量率 0.19μSv/時 0cpm Valor前 岐阜県関市 2025年10月5日 11:35am

空間線量率 0.19μSv/時 0cpm Valor前 岐阜県関市 2025年10月5日 11:35am

2 空間線量率 0.18μSv/時 1cpm Valor駐車場(車内) 岐阜県関市 2025年10月5日 12:28pm

空間線量率 0.18μSv/時 1cpm Valor駐車場(車内) 岐阜県関市 2025年10月5日 12:28pm

3 空間線量率 0.19μSv/時 2cpm 出光石油駐車場(車内) 岐阜県関市倉知蓼原 2025年10月5日 12:44pm

空間線量率 0.19μSv/時 2cpm 出光石油駐車場(車内) 岐阜県関市倉知蓼原 2025年10月5日 12:44pm

4 空間線量率 0.19μSv/時 1cpm 東山交差点(車内) 岐阜県関市東山 2025年10月5日 13:16pm

空間線量率 0.18μSv/時 1cpm Valor駐車場(車内) 岐阜県関市 2025年10月5日 12:28pm

5 空間線量率 0.18μSv/時 0cpm Valor前 岐阜県関市 2025年10月5日 17:20pm

空間線量率 0.18μSv/時 0cpm Valor前 岐阜県関市 2025年10月5日 17:20pm

6 空間線量率 0.19μSv/時 5cpm アパート前 岐阜県関市 2025年10月5日 17:26pm

空間線量率 0.19μSv/時 5cpm アパート前 岐阜県関市 2025年10月5日 17:26pm

(3)これまで、単に、川根の放射線測定器が故障しているのか、とも思いました。しかし、原子力規制委員会 放射線モニタリング情報が、福島県11地点の大気浮遊じんのデータを公表しています。今年3月4月5月に異常なダストが計測されていました。

本日、台風22号の影響だけではなく、東京電力福島第一原発の廃炉作業、いや、核燃料デブリ取り出し作業のため、大量の放射能が建屋から撒き散らされていたために、川根の住む岐阜県関市在住付近まで放射能が吹き続け、本日2025年10月5日1日中、異常な空間線量率が計測されたのだと思います。

1 大熊町下野上清水 Cs137 0.0002ベクレル/m3(=0.20ミリベクレル/m3) 2025年3月大気浮遊じん 原子力規制委員会 放射線モニタリング情報 大気浮遊じん

大熊町下野上清水 Cs137 0.0002ベクレル/kg 2025年3月大気浮遊じん 原子力規制委員会 放射線モニタリング情報 大気浮遊じん

2 田村市船引町地区 Cs137 0.00035ベクレル/m3 (=0.35ミリベクレル/m3)2025年4月大気浮遊じん 原子力規制委員会 放射線モニタリング情報 大気浮遊じん

田村市船引町地区 Cs137 0.00035ベクレル/kg 2025年4月大気浮遊じん 原子力規制委員会 放射線モニタリング情報 大気浮遊じん

3 南相馬市小高区 Cs137 0.0006ベクレル/m3 (=0.60ミリベクレル/m3)2025年5月大気浮遊じん 原子力規制委員会 放射線モニタリング情報 大気浮遊じん

南相馬市小高区 Cs137 0.0006ベクレル/m3 2025年5月大気浮遊じん 原子力規制委員会 放射線モニタリング情報 大気浮遊じん

測定地点 原子力規制委員会 放射線モニタリング情報 大気浮遊じん が以下です。

測定地点 原子力規制委員会 放射線モニタリング情報 大気浮遊じん

(4) データはこちらから。上記、グラフ、画像は、このデータから川根が編集したものです。

大気浮遊じん 2024年10月~2025年10月 原子力規制委員会 放射線モニタリング情報 2025年10月5日閲覧
(5) 2025年3月、4月、5月に、0.20ミリベクレル/m3、0.35 ミリベクレル/m3、0.60ミリベクレル/m3を福島県で計測しているのは異常です。

 これは、東京電力 福島第一原発事故直後の2011年3月〜5月に、群馬県高崎市CTBTで観測された数値1〜6ミリベクレル/m3の1/10のレベルです。

高崎に設置されたCTBT放射性核種探知観測所における放射性核種探知状況 2011年5月30日時点 日本国際問題研究所 軍縮・不拡散促進センター

原文 pdf 高崎に設置されたCTBT放射性核種探知観測所における放射性核種探知状況 2011年5月30日時点 日本国際問題研究所 軍縮・不拡散促進センター

現在、「日本国際問題研究所 軍縮・不拡散促進センター」は、改組されて、2019年7月「日本国際問題研究所 軍縮・科学技術センター」になりました。それと同時に、以下の資料がすべて削除されています。

放射能データの焚書です。

高崎に設置されたCTBT放射性核種探知観測所における放射性核種探知状況 2011年5月30日時点 日本国際問題研究所 軍縮・不拡散促進センター


 高崎CTBTでは2011年3月15日は5644ミリベクレル/m3や3月20日3786ミリベクレル/m3、3月21日190ミリベクレル/m3、3月22日35ミリベクレル/m3、3月29日118ミリベクレル/m3、3月30日58ミリベクレル/m3、などのピークがありました。
しかし、上記のようなピーク以外は、2011年3月4月5月は、セシウム137で1〜6ミリベクレル/m3程度でした

 高﨑CTBTが測定した、空気中のダストの放射能、原発事故直後の2011年3月12日~3月28日を掲載しました。単位がμBq/m3となっているので、mBq/m3(ミリベクレル/m3)を青字で書き加えました。ダウンロードしてご覧下さい。