三田茂医師講演会 文字起こし in 品川 2014年3月22日 品川区荏原文化センター

三田茂医師講演会 in 品川 2014年3月22日 品川区荏原文化 センター

主催 花子の会

協賛 品川区の子どもを守る会

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 (拍手)

皆さんおはようございます三田です。ご紹介して頂きました三田です。

もうYouTubeなどで僕の講演がかなり流れてるので、かなりダブっちゃうかも知れない。言うことがそんなに変わる訳ではないですけど。いつもと同じようなスタイルでやらせて頂きます。

では、座ります。

まず自己紹介的なものですけどね。ここに三田医院って言う、うちのロゴとして使っています。えー昨日、一昨日ですね。一昨日の20日を持ちまして三田医院を閉院しました。この東京都小平市って言うのは閉院しました。

色々な理由があります。それは追々話していこうと思います。

で、来月の4月21日から岡山市で同じ三田医院って名前で仕事をします。

 岡山市でも三田医院って名前で。これは許認可の仕事なので名前すら認可を受けないと使えないですよね。ですから三田医院でやりたいと言っても紛らわしい名前が近くにあったらダメって事もありますけども、今週の火曜日かな、認可がおりましたので、4月から岡山市の三田医院って事で仕事を続けて参りたいと思います。

 この東京の三田医院なのですが、僕が3歳の時に1963年ですけども、うちの父が小平の地に開業しました。

 うちの父の父、祖父は医者じゃありません。海軍に関係してた大学の教授だったんですね。その前の代までは東京の開業医でした。ずーっとですから2代前に1回途切れていますけれども。

 僕の気持ちの中では三田医院って言うのは、ずーと東京で開業してきた、東京の為に何が出来るかって事を考えてやって来たつもりです。

 僕が幼稚園の時からですから、父と外を歩くと患者さんに良くお辞儀をされたり、かかっている患者さんも自分の子どもとか孫まで診て下さいって、そういう環境で僕は育ちました。

 今の医院とか診療所とかとちょっと違うかも知れないけど、昔はみんなそんな感じでしたね。地域で最後まで看取ってくれと、そういう事です。

 今回辞めるにあたってうちの患者さんにも随分、最終の診療の時にも挨拶をしましたけれど、看取ってもらえると思っていたのにみたいなことを言われると、ちょっと僕も辛い。地域の小さな子どもたちが、赤ちゃんで生まれてから、だんだん大きくなってお父さんになったり、お母さんになったり、僕も30年医者をやっていますから、赤ちゃんが次の子どもを産む、そう言う場面もあります。小さな子は良く病気をするけれども、小学校の終わりくらいになると病気をしなくなってパタっと来なくなるけど、後で大きくなってからもう一度会ったりするとね。こんなに大きくなったかと嬉しい。だからこんな事さえなかったらば、今来ているその子どもたちが大きくなるまで、僕はこの小平で本当は診て行きたかった。そう言う事です。

 残念ながら、こう言う事になってしまいましたね。

 で、うちの父はそう言う事で 地域の開業医でしたから、ずーっと医師会で仕事をしていました。で、僕もその後を継げというような、跡なんか継ぐもんじゃないんだけれども。医師会の理事の仕事のやり手があまりいないんですよね。大変な事ですから。ただ世襲制だからやれと言われて僕もやって来ました。で、主に地域の防災の事をやって来たんです。

 地域の防災、東京の防災っていうとやっぱり一番心配なのが地震ですね。特にこの小平っていうのは、山も無ければ川も無い平な所なので、何かあるとしたら地震だろうという事です。

 で、地震の事を考える時に避けて通れないのが、昔勉強したけどね、避けて通れないのが浜岡原発ですよね。浜岡原発がメルトダウンした時、東京はどういう風にしたら良いかとそう言う事を考えて来た訳です。もう十数年前からそういう勉強をして。医師会にも、あと行政ですよね、小平市、東京都、後東京都の組織として保健所、こういう所に働きかけて来た訳だけれども。原発に関する事に関しては、東京都にそういうものは無いし、東京都の防災計画には無いんだから必要無いんだ、って事に押し切られて来ました。

 ただチェルノブイリの時の事をね勉強すると、勉強と言ったって、すぐ手に入るようなね医学雑誌なんかね、ちょこちょこっと書かれる事がある訳ですよね。ヨウド剤の入手が大変だったんじゃないかとか。ですから、そう言う事から、まっほんのちょっと勉強しただけで、浜岡がメルトダウンすると東京は数時間後にプルームが来て。で、そのプルームで汚染される前に少なくとも甲状腺ブロックだけはしたいと。ま、こういう風に思って来た訳です。

 福島がこんな事になるっていう事は、僕は知りませんでした。福島の原発が危ないなんてのを知りませんでしたから。残念ながらこうなってみて、ただ考えてみると全く浜岡と同じですね。福島っていうのはね。

 東京都っていうのは後でも言いますけど、甲状腺に関してはあんまりこう知識が無いと言うか、気にしてない地域です。

 ですからそのヨウ素のプルームね。これを浴びた時の対応、それからその後の甲状腺ガンに対する対応、これが多分東京ではうまくいかないだろうなって、ずっと前から思っていました。

 で、今回地震で揺れた後、医師会館へ行った訳だけれども、原子炉の温度が上昇していますって話を聞いた時に、僕はヨウド剤の発注をしましたけれども、それをどうして良いやら誰も見当も付かないし、その直後から、皆んなが何にも考えていなかった、甲状腺の検査ですよね。皆さん甲状腺ガンが心配であるに決まってますから、そう言う事を皆んなでやっていこうと呼びかけても、結局丸3年かけてもほとんど誰も動いていないと言うのが実情ですね。

 これも前も使っているスライドなのですが見て下さい。見たことがある方もたくさんあると思いますけど。

 甲状腺の病気っていうのは、今ちょっと誤解があるというか、山下先生たちがね。甲状腺の病気というと嚢胞、それから結節、またその嚢胞に関して嚢胞があるのに異常であるとか。まっ、異常なのかも知れない。僕も事故以前の子どもの甲状腺の事を知ってる訳ではありませんから。事故を受けた子どもたちのスペクトなど色んな事を言う人たちが居るんだけれども、実情はまだ良く分からないですね。

 皆さんに理解して頂く為に、これは医学的な言葉の使い方の問題ですけれども、ここをキチッとしないと病気の理解が出来ない。で、病気の理解がある程度できないと誰かが変な事を言うと、それに惑わされて皆んな不安になって大騒ぎになるって風に思いますから、一通り話をさせてもらいます。

 甲状腺の病気って色々ありますけれども、大きく分けてここにある「びまん性疾患」と「結節性疾患」に分かれます。

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 びまん性っていうのは、全体的に広がっているってぐらいの意味です。ですから甲状腺全体が腫れ上がっているとか、そう言う感じかな。

 で、「結節性疾患」っていうのは、甲状腺がある中にクリッとしたものが、

 ちょっとだけあるってそう言う感じだと思って下さい。

 「結節」っていう、今「結節」と「嚢胞」って言っているんだけれども、「結節」っていうのはこういう使い方をするって言うのが本来ですね。

 「びまん性疾患」はあまり今回話題にもなっていない。今後話題になるのかも知れない橋本病に増えたりして。

 ただ今回は「結節」について話をします。

 「結節」って言うのがなんかクリッとしたものがあると言う事ですから。「嚢胞性結節」っていうのと「充実性結節」というものに分けます。「嚢胞性結節」だっておかしいんじゃないかと思うかも知れないんだけども。実際に教科書にこういう風に分類するんですね。

 ですから「結節」っていう、ある程度小さなクリッとしたものの中に「嚢胞」っていうのは皆さん、「嚢胞」っていうものの定義は何かって、多分ご存知ないと思います。

 甲状腺には、本当の「嚢胞」は無いと言われています。「真性嚢胞」って言います。「真性嚢胞」っていうのは嚢胞の定義を満たすもの、そういう嚢胞、これは肝嚢胞であったり、腎嚢胞であったり、膵嚢胞であったり、そう言うものは甲状腺にはない。どんどん話が難しくなっちゃってすみません。

 どっちにしても教科書的には、「嚢胞性結節」と「充実性結節」とに分けるように決まっています。「嚢胞性結節」の中に今回皆んなが大騒ぎしている「コロイド嚢胞」とか「コロイド嚢胞」、「腺腫様結節」、「腺腫様甲状腺腺腫」っていうのは大体似た様なものを示しています。

 で、さらに良性腫瘍に伴う嚢胞性の変化、がんに伴う嚢胞性の変化って言うのもあります。「充実性結節」っていうのは、クリッとしたものが甲状腺の中にあると、その中には良性腫瘍がほとんどですけど中にはガンもあると言う事ですね。

 で、充実性であったこのガンがある良性腫瘍が時間の経過とともに、そこに嚢胞性の変化を伴えば嚢胞を伴ったものとなる訳です。

 この辺は、嚢胞に20.1ミリ、結節5.1ミリってね。この振り分けって言うのが、インチキ臭いとかって言う人が居るんだけれども、マス・スクリーニングですよね、ですから何千人、何万人って人たちを一人の医者なり、技師ではなくて色んな技能を持った医者とか技師が振り分けていく時に20ミリの「嚢胞」、5ミリの「結節」、こう言う風に分けてまず引っ掛けるって言うのは一番有効な手立てである事は間違いない。

 僕が検査をする時には、そう言う風にはやりません。これはマス・スクリーニングではありませんから、一人ひとりの人の診察、診断としてやるんですけれど、今、山下先生たちが福島でやってる事はマス・スクリーニングですね。ともかくまず一回振り分けてみないと、とてもじゃないけど手が回らないって言うそう言う観点で20ミリの「嚢胞」、5ミリの「結節」とこう言う風に分けている訳です。

 これが三田医院で診た甲状腺の検査。

 この下の方ですね、下の方は首を水平に横断した様な絵ね、合成像ですけどここが喉です。向かって左から右側にあるんですけど、ここの丸いのがけい動脈、首の横を走っています、けい動脈。これ左のけい動脈、右のけい動脈、これが甲状腺の右側これが左葉。ここがちょうど間の峡部(きょうぶ)と言われる場所です。ここにある黒っぽいのが嚢胞性の結節です。

 これは「コロイド嚢胞」ですけどね。これが水平に見たもの、これが縦に見たものです。「矢状断(しじょうだん)」って言います。こっちが表目で、こっちが背中側ですけど、画面左側が頭側、足側、これは右葉矢状断こっちが左葉矢状断。この黒っぽいの黒くてここに白いポツッてあるでしょ。こう言うのが「コロイド嚢胞」の特徴だって言われてます。

 残念ながら甲状腺の検査って言うのはポピュラーじゃなかったんで、急に始めた人たちとか、検査をした事もない様な人たちが、この白いポツッていうのを石灰化かだって言ったりねする事もあります。

 それから「これは『コロイド嚢胞』だ、本当の嚢胞じゃない」、「これは『嚢胞』だ『嚢胞だって」、言っている人たちも居ます。

 これは超音波診断学上こういうのは石灰化じゃないのは、基本中の基本なんだけれども、ちょっと騒ぎが大きいですね。

 僕はこういうのを「コロイド嚢胞」、子どもたちの3割位に「コロイド嚢胞」っていうのは診られます。三田医院の検査では。一個か二個の人も居るし、百個近い子もいます。

 根本的に僕は一個でも百個でも変わらないと思うし。これは腫瘍ではありませんから正常の範囲と考えて良いと思う。

 うちで検査を始めたのが2011年の12月ですけど。2011年から今までで何回もこの同じ病変を診せてくれる子どもたちも居るけれども、この「コロイド嚢胞」、あるいは「コロイド嚢胞多発」に関しては全然変化が見られない。という事で僕はこれは放射能によるものじゃ無いと思っていますけれども、それはおかしいと言っている先生もいます。

 今度、岡山に行きますが、岡山の子どもの甲状腺っていうのを一度見てみたいもんだと思う。ちょっと期待をしています。また何かこういう機会があったらば、実は岡山に行ったら、岡山の子どもにはこんなもん無かったから、僕が言っていた事が間違っていたって謝る時が来るかも知れないし、岡山で診ても同じだったやっぱりそうなんだって言うかも知れない。もうちょっと待っていて下さい。

 皆さん甲状腺はやっぱり心配なんだと思うから、甲状腺の話をもうちょっとします。

 甲状腺の特徴ですね。甲状腺っていう、一言で言ってしまえば、ちょっとマニア的な臓器なんですね、甲状腺っていうのはね。例えば、胃がんとか肺がんとか肝臓がんとか、そういうものに比べると甲状腺っていうのはどこに行って誰に診てもらえば良いのかっていうね。ちょっと迷う。伊藤病院かな?って皆さん思う訳でしょうけど、甲状腺は、高齢者の病気であるっていう今までの大体の常識的な所ですね。あるいは高齢者の病気で僕はあったんだ、と思います。今後どうなるかが分からないから。

 甲状腺っていうのは年寄りに多くて、なんか喉の辺りがゴツゴツして来て首にグリグリしてるんだけれど、なんでしょう?って言って患者さんが来る訳ですね。そうするとこれは甲状腺らしいから私には分からないから、伊藤病院に行きなさいって言うのが東京の開業医の大体のスタイルですよね。

 もう甲状腺っていうのはマニアックな病気だから、伊藤病院に任せててってそういう感じだったと思います。うちの父もそうでした。

 僕は大学は長野県なのですけれども、信州大学っていう所です。菅谷先生が活躍した様に、長野県っていうのは甲状腺の病気が多かったんですね、歴史的に。海がありませんから地域性の甲状腺腫、甲状腺がこんなに腫れてるお爺さん、お婆さんがたくさんいた村やなんかが昔はあったそうです。僕は知りませんけども。ですからそういう研究をする先生が、大学にたくさんいて甲状腺の事はかなり厳しく試験やなんかされました。僕はろくに勉強しませんでしたけれども。

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 そんな僕でも東京に帰って来て病院で働き始めてみると、甲状腺教諭を持っている先生がほとんどいない。だから甲状腺に何かあったならば甲状腺をやっている先生に全部任す。自分で診ようという気はあんまりない。こういう地域でした、東京はね。

 「甲状腺ガンは進行してから手術しても大丈夫である」、そういう先生たちに回すと、ガンの疑いがあっても今までの話ですよ。「ガンの疑いがあっても直ぐに調べなくても良い」と、「大きくなって来たり転移をするようだったら、これはガンとして調べようじゃない」って。そんな感じでしたね。

 ですから胃とか腸とかあと肝臓とか、そういう所にできるガンとかと扱いが違ったです。扱われ方が違った。でもそれは、もしかしたら過去の話かも知れない。小児科医は甲状腺疾患の経験がない、なんて言ったら、言い過ぎかも知れないけどほとんど無いですね。

 子どもに甲状腺の病気が出来るかと言うと、生まれつきの甲状腺低下症みたいなものはあるんだとおもう。それからごく少数の機能異常はあるんだと思いますけど、小児科の先生が甲状腺ガンについて考えたことっていうのは、今までほとんど無かったと思います。

 ですから甲状腺専門にやっていますという小児科の先生に聞いても、エコーの写真を見せても反応は無い。読めない。それからエコーの機械を自分で持っている、あるいは自分で検査をしている先生にも、僕は会った事がありません。

 ですから甲状腺、子どもだから甲状腺が心配だからって、小児科の先生に相談しても、たぶん無駄なんですよね。小児科の先生がいや、私は不勉強だから子どもの甲状腺分からないって、言ってくれればまだいいけども、医者ってのはプライドが高いですから。分からないと言うよりも、「そんな心配する必要はない」と言われるかも知れないですね。 

 東京は甲状腺疾患が少ない土地であった。さっき言った通りです。少ない土地だったんですね。ですからこんなに人口の多い土地にして、僕たちがね、臨床医が患者さんの甲状腺に何か問題があると思った時に、じゃあどうしようかって言って、じゃ、伊藤病院を紹介しようって、これだけですよね。伊藤病院だってそんなに大きな病院じゃない。だけど東京で伊藤病院くらいが有名で、大体事足りてたって事が今までの歴史です。

 今、伊藤病院も手術も半年待ち、一年待ち、ものによっては2年待ちだと言われているから大混乱みたいですけどね。

 下から3番目、甲状腺エコーは発展途上。うちで使っているのは東芝って会社の機械です。なんか原子炉と同じ名前なんだけど。東芝っていうのは家電メーカーですよね。今、超音波っていうのはデジタル化されてから画像が飛躍的に良くなりました。お腹とか赤ちゃんの画像はそんなに見え方が変わらないない、深い所の画像はね。でも、皮膚の直ぐ近くの浅層(せんそう)と言いますけど、浅い所の画像っていうのは、機械が良くなってどんどん、どんどん良くなっています。うちの機械を3、4年前換えてますけど、その前の世代の機械と見え方が違います。

 ですから今、この発展しつつある所、だけどもその今までの感覚が、どうせ高齢者の病気で、ガンだってそんなに慌てなくていいんだよ、って気持ちで扱われてたっていう事を否定できないと思う。だからね、あんまり診断学っていうのは進んでない訳なんですよ。

 例えば診断学っていえば、胃がんとか大腸がんっていうのは、カメラがあるでしょ、あの内視鏡が、胃の内視鏡、大腸ファイバー。こういうものでどんどん診断を進めていくわけですね。例えば大きさが5ミリのものに関して、これはどの様な細胞でできているかって事を、拡大内視鏡で見たりする。だからあっちの方がどんどん進んでるんですけれども、甲状腺の診断学っていうのはまだまだ発展途上の様な気がする。

 それから甲状腺ガンはヨウ素が原因じゃないらしい。ヨウ素が原因だっていう風に認めたのはWHOでありIAEAであるわけですけど。本当にそうなのか?とベラルーシの先生に僕は直接聞いていないけども、ベラルーシに行った先生たち、あるいは仲間たちが、向こうの先生たちと話をして来ると、どうもヨウ素だけではないんじゃないか?という風に向こうの先生は思っているらしいです。

 ですからヨウ素に関してだけ、議論で済ませようと言うのが、僕はやっぱり間違いなんじゃないかと思う。今、色んなことが科学的に評価がどうのこうのと言うのが、推定外部被ばく線量っていうのを使う訳でしょ。これは、何とかっていう組織が決めた訳ですよね。これこれこういう風だと外部被ばくの線量は推定でこれ位だろうと。それによって患者さんっていうか、被災者たちをグループ分けして、そのグループ分けに乗っ取ってやるのが科学的だって言っているけれども、実際に僕は患者さんたち、心配をしている人たちの診察をしてみて、推定外部被ばく線量でグループ分けするっていうのは非科学的なんじゃないかと思います。

 僕が思ったってしょうがないけれども。 

 同じ様にヨウ素がどれくらい来たかって事だけでグループ分けして、これだから安全だとか、これだから危険なんだっていう場合分けは、僕はね、マズイんじゃないかと思います。

 やっぱり東日本、これは皆んなが被ばくしてますから、僕も含めて。皆んな被ばく者として、甲状腺ガンに立ち向かって行かないといけないですね。今のところ東京近郊っていうのかな、首都圏では、子どもに関しては、甲状腺ガンは僕は一例も経験してないです。5,500~5,600は診た。5,500~5,600、実人数です。実際に4回来てる人も、5回来ている人も居ますから2000人以上は診ていると思いますけれども。

 子どもの甲状腺ガンは、福島では70人いるのかも知れないけども、東京では僕は今の所、見てません。中にはいるかも知れないですよ。

 ただ、この一年くらいお母さんたちの年齢30代から40代の甲状腺ガンっていうのは数例経験しています。今月3月20日でうちは終わりにしましけど、3月頭に二人続けて、東京というか、うちの近くで、甲状腺ガン、大きっな甲状腺がんじゃありませんが、6ミリCの甲状腺ガンのあるお母さんが二人、今手術を待っています。今月末と来月に手術するそうですけれども。

 だから子どもの甲状腺ガンっていう、そういうキャッチフレーズみたいなものに乗せられて、子どもだけを気にしているっていうのは危険。やっぱりお父さん、お母さん、お爺ちゃん、お婆ちゃんも、ちゃんと調べるべき。で、これはそんなに、医者がやる気になれさえすれば、大したことじゃないはですね。ともかく、さっき言ったマス・スクリーニングで大きさ5ミリ、20ミリでいいから、そこに引っ掛ければいい訳です。それをすれば良いんだけれども行われてないというのが現状です。

 子ども、子どもって言うけど、お母さんが若くして、まっ、死んじゃう事はないかも知れないけど、甲状腺ガンで何かあると大変な事ですよ。だから皆さん年齢がどうのこうのじゃなくて、皆んな同じ様に気をつけて下さい。

 それから「放射能が甲状腺腫瘍に与える影響は?」、と書いてあるのは、もともとそのー高齢者に多い病気で進行がゆっくりしているから大丈夫だとか、そういう事を言う訳ですけど、これだけ僕たちが被ばくしてしまったという現実こう言うのがあると、甲状腺の腫瘍ね、良性腫瘍と診断していたものもガンになりやすいかも知れないし、甲状腺ガンも進行が早いかも知れないし、もしかしたら転移しやすいかも知れないですよね。

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 僕は確信を持っている訳ではありませんよ、こんな事を言っていても。だけどそれを心配してちゃんと診ていけばいい訳なんですよ。だから何かがこういう事象があったって時に、それに対して対策を立てればいいんだと思う。ですから少なくとも東日本に住んでいる人は年齢を問わず全員にちゃんと甲状腺の検査を受けられる様な体制を作って欲しいって。言ったって誰が作ってくれるんだ、って。作らなくちゃいけないんだと思います。

 うちでこの一年位診てた人ですけど 最初はこれは良性腫瘍だろうなと思って診ていた人が、大きさは変わっていませんけれど、中の「顔つき」って僕たちは言いますけど、超音波で見た時の様子がね、どうも怪しくなって来て、どんどんどんどんって事で精密検査をしてもらったら、甲状腺ガンだと言う事で、今年、手術をします。

 ですから意外に大人の甲状腺が危ないかも知れない、っていうのが、今、僕が甲状腺について思っていることです。

 どうしても甲状腺の話は避けて通れないので。そんなに重大だと思ってる訳でもないんですけど。甲状腺の話からしました。

 もっと僕がちゃんとしなくてはいけないと思っているのが電離放射性健康診断個人票っていうね。これは僕たちみたいなレントゲンを扱う人たちとか、当然原子炉で働く作業員の人とかが、こういうものを年に2、3回受けなさいという国からもう10年も20年も言われているそういう健康診断です。

 これの中心となっているのは血液検査ですね。上の方は推定被ばく線量ですね。下の方に目、水晶体の混濁や目がかすんでいませんか、皮膚がおかしくなっていませんか、ってだけです。

 ちゃんと検査するのはこの血液検査。青くとったところが白血球、で白血球分画、リンパ球。並び方がやっぱり被ばくの時の出方がちょっと特徴的なんでしょうね。きっとね。リンパ球、単球、異型リンパ球、好中球、好酸球、好塩基球って、普通は好中球から始まるんだけども、ちょっとこっちのリンパ系が先に来ています。赤血球、血素球数、ヘマトクリット値っていうのは、いわゆる貧血ですよね。血液の赤さがどうかって検査。これは

教科書から無断借用ですけど、血液を取ってぐって薄く引き伸ばしてみると一層に並ぶくらいの薄さ、非常に薄い薄さだけど、ここに丸く飴玉みたいに見えているのが赤血球、ここに大きく見えてるのが好中球でありリンパ球、白血球ですね。カスみたいにここにあるポツポツポツポツとあるのが血小板。だから赤血球はすごく数が多い、血小板ってのも結構数が多い。これは白血球がある所を探して撮っているから2つ写っているんですけど、白血球っていうのは数が少ない。

 これ、うちでやった子の伝票ですけど、左の列を見て頂こうかな。上から白血球数が5000個、赤血球数が463、これ万って数なんですね。463万個、で血小板が21万9000、

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こういう感じなんですね。だいたいね。

このだいたい5000個ある白血球をさらに分類すると末梢血液像と言って、好中球がこの5000の内の35.7%ですね。好酸球1.2%、好塩基球0.2%、単球5.9%、リンパ球が57%。この人この時異形リンパ球(ATY-LY)が、プラス。プラスって言うのは1%前後っていう、ちょっと特殊な表記ですけど、こういう事です。

これを足せば100%ですから5000の内の35.7%、こう書いてあります。

5000×35.7%/100=1785っていうのが、この人の5000個ある白血球の中の好中球の数です。ずいぶん少ないんですけどね。

で、さらに異型リンパ球(ATY-LY)が2回続けて出ちゃった人です。

 もともと心配した訳です、僕は。それで、もともと消化器を主にやっていたのですけれど、レントゲン診断学っていうのも、ある有名な先生から教わったりして、若い時に相当浴びています、僕は放射線を。これは原発事故じゃなくて、医療用の放射線を浴びているんです。

 ですからさっきの電離放射線の検診も、ちゃんと受けて下さいねって言われていつも受けていましたから。

 それから患者さんたち、例えば子宮がんとかね。後、肺がんとか放射線かけますよね。で、かけていく月、火、水、木、金、土と、かけるんだけれども、高線量をかけていく時、非常に感受性に差があるので、全然平気な人もいれば、途中で体の具合が悪くなっちゃって、続けられない人もいる訳ですね。どこが危険かってみる時に、当然体調の悪さを診るけれども、さっき言った白血球、赤血球、血小板これを病棟で、毎日か1日おき位に測ってガクって落ちたとこで一回中止です。で、しばらく置くとまた戻って来るから、そこでまた放射線をかけるっていう、こういう作業も若い時にしてきたので。

 やはり何かこの放射能の、放射線のですかね、影響を体が受けるとしたらば、それを知るのには血液の検査だろうと僕は思いました。直感的に思いますよ。皆んな医者なら誰でも思う事だと思うけどね。

これは三田医院のデータです。三田医院の大人のデータです。子どものデータってのはないんですよね。子どもがあの事故以前に、調子も悪くないけど健康の為に定期検査して下さいって、お父さん、お母さんが連れてきて採血するなんて聞いた事もないし、どこ探したってそんなデータはまず出てこないですけど、大人に対しては幸い血圧のお薬を飲んでいる人が年2、3回検査採血するとか、それから地域の健康診断、それから頼まれて健康診断、こうやって健康な人の血液ってずっと取ってる訳です。

 当然、病気の人の血液も入っているから、そういうものは全部取り除いてますけれども。

 一番上のWBCって言うのは、これはホールボディーカウンターじゃないですよ。ホワイトブラッドセル、白血球。真ん中のRBCって言うのは赤血球、下のPLTは血小板。白血球、赤血球、血小板って言うのが血液の中の三要素ですね。

 これが変わるんじゃないかと僕は思ったんです。三田医院で診ていてね

 ここに、ちょっと見にくくてごめんなさいね。2008年、2009年、2010年、2011、2012、2013と、ずーっと抽出して見てきました。

 この赤い丸が事故が起きた所です。

 大人ですね。30歳から80歳。90歳以上の人って何か病気持ってそうだし、ちょっと除外しました。この辺は、基礎データを持っている人たちですね。

 何か変わると思ったんだけれども、白血球も変わらない。大人がね。赤血球も変わらない。血小板も何か波を打っているように見えたけど、季節ごとに変わってる事が分かっただけで。

 小平近辺の大人に関して言えば、白血球も赤血球も血小板も、事故の前後で変わらなかったと言う事が分かって、僕はちょっと意外でした。

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これも三田医院のデータです。これは子どものデータです。小児。子どものデータでさっきと違うのは、2011年以前のデータをうちは持ってないと言う事です。2011年以降、検査をしますって言ったら、皆さん殺到しましたが、そういう中で2011年の年末から2012年、2013年まで診ていきました。

 同じように上から白血球、赤血球、血小板です。

 まず真ん中の赤血球、これは全然変わりありませんね。

 地震が起きた後です、これは。地震が起きた前とは比べられてません。

 一番下の血小板は、何か下がっている様にも見えるんだけれども、さっき見たように1年間の季節の変動ってものがあるので。これも、あんまり減ってはいないんじゃないかなってという風に判断しました。

 で、白血球はですね。2011年の12月からなんだけども、だんだん、だんだん下がって来ちゃったんですね。東京の、東京近郊って言うか、首都圏の子どもの白血球は、これはあの事故以来、数が減ったと僕は判断しました。

 これは年齢ごとに分けて見た訳です。赤血球のデータです。

 さっきとちょっと違う。これは2012年、1年間をグラフにしました。ですから2012年の1月から2012年の年末まで、どういう風に変わったかっていう事です。

一番左が0歳児。数ちょっと少なくてこれはデータとして、もう見ないで下さい。ここが1歳から5歳幼稚園位まで。これが小学校、中学校。一番右が大人って事ですけど。ここに赤い線が書いてあるんだけど、これがいわゆる基準値のど真ん中って所です。

 ですから赤血球に関しては、大人は変化していないと思ったけど、子どももやっぱり変化してないですね。

 これ血小板です。血小板は、変化してないと、11年、12年ね。

 赤ちゃんはちょっと議論にならないからやめます。

 幼稚園位まではあんまり変わんないと思ったけど、ちょっと減っているかも知れない。

 小学校、中学校もちょっと減っているかも知れない。

 大人は何とも言えない。これはあんまり変わらないと判断しました。

 これが白血球。2012年、1年間でどう変わったか。

 これは赤ちゃんこれもやっぱりちょっと無理ですね。

 幼稚園までは、ここの赤い所が基準の真ん中です。

この黒い線って言うのが三田医院の中央値の、まっ近似値ですね。変化した率を直線で近似的に表したものです。幼稚園の子もグッと下がった。

 で、小学生、中学生もグッと下がった。

 大人はやっぱりあんまり変わらないというとこですね。

で、さらに白血球のなかの好中球を見た時に、赤ちゃんはやっぱり議論出来ないけれども、幼稚園も変わった、それから小学校、中学校も変わった。大人はちょっと減ったかも知れないけど、それほどではないと。

 特に小中学校で、この黄色い線って言うのが、日本医師会が出している教科書のいわゆる基準値の下限なんだけれども、平均値ですらここを大きく割ってしまったって言うのが、2012年の後半の特徴でした。

どれくらい割った子たちの数がいたかって言うと、これも2012年の三田医院の好中球異常、6歳から15歳を見た時に、これは0%から100%って事だけど、検査を始めた当初は、普通舞っているんだから、これくらいいてもいいかなって思ったのが、この辺だ75%位って事は、小学校の子が4人来ると3人は医師会の教科書に書いている基準値に入らない。基準値って言うのは大体、医師会の基準で言うと7割位が、正常な子が7割位入るんじゃないかという風に考えます。

 ですから下に15%、上に15%位いてもいいんでしょうけど、下に75%いたって言うのは、僕これは異常だと思う。

 今までの三田医院の話です。

 これは福島県の県民健康管理調査です。

 福島の大人、福島県は大人の1万何千人って数をやっているんですね。これ、男だけだから女性も入れると3、4万人やってるんだと思います。うちが太刀打ち出来ない位の制度でやっていますけれど。健康管理調査このくらいのグラフは出てますが、いわゆる基準値とされているものを後で書き入れてみると、真ん中が完全にズレている。

 東京近郊の大人に関しては、白血球に関してもほとんど僕は影響がないと思った、とさっき言いました。2008年から2013年まで見て、震災の前後で健康診断を見ても全然変動がないからですね。

でも福島県の大人はこんなに減っている、って事です。

福島県の子どもも、やっぱり同じように、こういう風にズレています。これが6歳まで、これが小中学校ですね。やっぱりさっきのこのラインを入れてみると、半分以上の子が日本医師会の出している基準値に満たないという事です。

 だからどうしたと言われると、なになに病って訳ではないけれど、やはりこの地域に住んでいる子たちの白血球系は相当影響を受けているって事ですね。

 これが白血球の中でも好中球。好中球も同じように、みんな左にズレてるっていうのは、これは数が少なくなっているって事です。

 リンパ球も同じように数がズレてる。

 これがまとめみたいなものだけども、7歳から15歳子ども、小中学校のこのグラフをよーく見てみると、医師会の出している線っていうのは、ここが真ん中で水色から水色までが基準値。だからここに7割位入って欲しいんだけれども、福島県はもっと左にズレちゃってるって事ですね。

 ここの薄い黄色い線が分かりますかね?色々な元データを推測して考えてみると、ここの黄色から黄色までに95%位が入るというラインです。で、そこの95%の所に福島の子たちは、70%しか入らない。こっちの2.5%、2.5%の、2.5%の所に、30%も入っちゃうっていうのがビックリするくらい、数も6000人位ですね。男の子だけで、っていう事です。

 実際には福島県県民健康管理調査は、こういう補助線は一個も入っていません。

 これは全部僕が、この高さから人数を逆算して、同じ高さになるように作ったものです。

 実際にこれらの福島県民健康管理調査の、一番最初に出た2012年度のものです。平成23年度のまとめです。色々書いてあります。血圧がどうだとか、コレステロールがどうだとか、肝臓がどうだとか。ここには、身長と体重をみると身長は平均と同じだけれど、体重がちょっと高いから運動不足だとか。そんなどうでも良いような事が書いてあるんだけれども、一番下にこっそりと、白血球減少、好中球減少、リンパ球減少がみられた、って書いてある。

 これこそが、実はさっき言った、電離放射線検診なんかの事も考えると被ばくした地域ですから、これこそがとっても大事な事であるはずなんだけれども。こんな風にあっさりとすまされてますね。

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で、今年の1月にも、昨年度になるのかな?昨年度のこれの健康管理調査の発表がありました。それで甲状腺ガンがどうのこうのって、そっちの方ばっかり話が行っているけれども、この白血球、赤血球、血小板に関しては公表されませんでした。

 一緒にやっている人がそういう記者会見に行って、白血球はどうなってるんだって聞いてくれる訳だけれども、そういう話しを聞くと、一緒に聞いてる側からね、だから出席しているジャーナリストから「そんな話はどうでもいいから甲状腺の話が聞きたい」っていう、そういう声がかかるらしい。だから、ちょっと認識が悪いですね。

 子どもの甲状腺の事ばかり言ってるんじゃダメだと、僕は思うけれどね。

 さらにですね、福島県民健康管理調査の、15歳以下の子どもの全部の、もう一度僕が合算して出したものです。こっちに常総生協っていうのが、2013年、去年の1月に15歳以下、15歳以上が二人いたんだけど、15歳以下の子を200人集めて検査してくれていました。それを後になって僕にも見せてくれたんだけれども、それも同じようにまとめてみました。

日本医師会が定めている、さっきから何回も言ってるけど、日本医師会が定めている子どもの血液の基準値っていうものに、照らし合わせてみました。

 上が福島です。この赤いやつ、これは基準値内に収まっているもの。青いのが、基準値よりも上にはみ出ているもの。この半分ぐらいあるのが、基準値よりも下。

 常総生協っていうのは、南茨城、千葉の北側、松戸とか柏とかあっちの方ですね。いわゆるホットスポット。皆さん、お父さん、お母さんが大変な思いをして、今でも除染しているみたいですけれども。常総生協で見てみると、丁度福島県と同じようなパターンですね。

 これは子どもの話です。

 ですから、白血球に僕は着目した訳だけれども、まとめますと、福島県は子どもの白血球は相当減少しているけれども、大人も白血球は減っていると思います。

 常総地域ですね。これは福島県から距離はあるけれども、プルームが流れ込んだと思われている。あのー有名な地図がありますよね。何先生だか忘れましたけど。

ホットスポットがここに出来たと言われる場所は、子どもに関して言えば、福島県と何ら変わりはないくらいの影響を受けている。

 それから大人に関して言えば、僕が調べた範囲、小平近辺、あるいは東京近郊では未だほとんど大人では影響が、白血球、赤血球、血小板にね、影響はほとんど見られていませんが、福島県では、当初からかなり影響は出ているということです。

 爆発、汚染事故から3年経って、すっかりニュースを見ていても、新聞を見ていても、東京は何でもないような感じですよね。

この間3月11日、丸3年という事で、色々なテレビ番組がありましたよね。実は僕忙しくて何も見られなかったけれども。話に聞くと、大体どの番組も福島県って大変だねって、そういう話しですね。報道ステーションの番組っていうのが話題になっていますよね。僕は見ていませんけれども。話に聞く所によると、その県民健康管理調査で、福島県の子どもたちにガンが出ていると、甲状腺ガンが出ていると、これをその福島県はこう言っている。本当はそうじゃないんじゃないか。こういう趣旨の番組だったと聞いてますけど。僕は非常に不満ですね、そういう番組の作り方にね。実は、報道ステーションのディレクターという方が、3月11日の前にうちに来てます、三田医院に。診療が終わった後で9時くらいからじゃないと会えないから、9時から11時くらいまで、カメラ回して僕の主張を撮っていってくれました。主張というのは今のようなことです。甲状腺がんは当然気をつけなきゃいけないけれども、まず、電離放射線検診の中で定められている、一番鋭敏によくわかると言われている血液検査を少なくとも東日本でするべきだ。これはレントゲン室に出入りする医者、技師、それから原子炉で働いている、あるいは、今までいた作業員たちが国の定めによって、受けていたことです。ですから、今回東日本で被ばくした人たちに、全員それと同じくらいのことはやるべきだ、という。で、実際、うちでやってみると、東日本は危ない。福島県のことだけ言ってる場合じゃない。東京、あるいは東京近郊という観点からしても、さっき言った常総生協がやった東葛地域ですよね、東葛地域は福島と何ら差はない。という趣旨で僕は話ました。ディレクターはとても難しい、って、これを番組にするのはとても難しい、って言ってたけれども。僕も顔は出たくないけれども、そういう衝撃の問題作を作ってくれるんだったら、名前も顔も出してくれてもいい、って言いました。で持って帰って一応通すのか、上層部と相談しますということでしたけど、3月11日の数日前に、「実はあれは番組にできない」って返事をもらいました。絶賛されてますが、あの番組の悪いところはですね。やっぱり、東京に安心感を与えてしまった、ということかもしれない。あるいは、東京に住む人に優越感みたいなものね、僕はあると思うんです。東京っていうのはいい場所で、文化的にも優れていて、いろんなものが手に入っていて、ちょっと離れた福島、かわいそうだな、っていう。そういう気持ちがますます加速したかな、その3.11以降、あの番組でね。それがとっても残念なことだと思います。

昨日も今日も明日も、私たちは汚染された空気を吸っていますから、みなさん、気をつけて下さい。

ですから3年経っても東京は危ない。これからどんどん危ないんじゃないか、と僕は思う。東京都民、どうしたらいいかっていう。これは当たってないかもしれませんよ。これが僕が考える意見ですね。

これが早川先生のマップです。東京は幸いにして一部逃れたような形をとってますね。もう一つ言うとすれば、僕の住んでいる小平市というのは、この東京都とあるんだけど、東西南北のちょうど、ど真ん中くらいにあるところです。だからこの東京という字にあるところなんだけれども、この地図で見ると何にも来ていないような印象でしょうか。

これは「えんとつ」というナンバー31と書いてありますけど。これは新聞に折り込まれてくるチラシです。ここに小平・村山・大和衛生連合なんて書いてある。小倉台というんですけど、ここのごみの処理場ね。ごみだけでなく下水処理も大々的にやってます。多摩川上水ですね。で、ここのチラシ。これによると空間放射線量の測定をしました、と。高さ1mで測って、ちょっと離れたところに行くと0.05いかない。だけど、敷地内で測ると0.08とか、もうちょっと違う月に測ると0.09くらいあるんだけれども。例えば倍くらいあると思うかもしれないけど、これは地上1m空間放射線量です。フェンス1枚隔てて、処理工場の中がこういうようです。線量が高いんですね。これと違う集水源というところもこれと同じ高いデータを出しています。だけど、こういうのを平気で新聞の折り込み広告で出す、という感覚がね。なんか危ないんじゃないか、と僕は思うけども。どうやら、その0.23ですよね。都と国の除染レベルに達してないから、きれいなんだ、っていうね。そういう数値が一人歩きしているような、そういうことを現わしているのかな、と思います。

これは「子どもの未来を考えるゆるやかなネットワーク」という、小平の北側に東村山という場所がありますけど、東村山のお父さん、お母さんが測定してくれたものです。空堀川(からぼりがわ)という川があります。これが新青梅街道、新宿に通じる道ですね。こっちが新宿で、こっちが青梅になるんだけども。この新青梅街道の下をくぐっている川があります。川と言ったって、武蔵野台地ですから、ろくな川はありません。雨が降ると水が集まって、少しこの流れが出ると。普段はこのちょろちょろと流れている、という、どぶみたいな、下水みたいな川ですけれども。こういうところに、まわりから水を流れ込むようになっているところになると、1マイクロ近い値が出てるんですね。当初はこんなこと、ありませんでした。それからこの近くの公園があるんですけど、中央公園とか、大っきな公園です。通産省の自動車のテストコースだったところが公園になった所なんだけど。その近くに西武線という電車が走ってますけど、西武線との境目の斜面を測ったらば、うちの患者さんが線量計で測ってくれましたけど、0.3とか0.4が出ます。もともとなかったものがどんどん上がってくる、という風に僕は思います。

「路傍の石」、っていう本があるけど、「路傍の土」ということを言っている人がいます。あるいは「黒い物質」って言いますけどね。こういう歩道やなんかの、隅っこに溜まっているような、そういう吹き溜まりみたいなものでしょうか。そういうものね。こういうところは線量が非常に高いから、気をつけなさいって言われてますけれども。こういうものも、例えば、こういうのを掃いて、ちり取りで取ってごみとして全部出したら、さっきの衛生組合で燃しちゃうわけですよね。バグフィルターで取れるなんて言ってるけど、だけど敷地内の線量は高いんですよね。これは東京の特殊性というのかな、日本の特殊性、というのかもしれないけども、ベラルーシ、ウクライナでは常識として、ものは、特に汚染したものは燃やしてはいけない、と言われている。ごみも全部埋立てだ、って言われている。と行った人が聞いて帰ってきていますけども。山火事なんかが起きると、1年2年して周りで人がどんどん死ぬから、絶対に山火事は出してはいけないんだ、と向こうでは言ってるらしいけども。東京というのは、日常的に山火事を起こしているみたいな、そういう地域ですよね。もうちょっと、その辺を考えてくれる大人がいれば、子どもはもしかしたら守れるかもしれないけども。ちょっと絶望的な感じがします。

これは「放射能防御プロジェクト」ですね。これが前に測ったやつですね。セシウムの土壌汚染の程度。三郷が1万4000,松戸が7000,江戸川が3000。でその時、小平1箇所だけ測ったお母さんのが320でした。こっちの強いところで、何1000という値。23区で1000前後というところですか。小平のあたりで比較的良くて300、200という、とそういう理解だった、と思います。2009年の新宿が1.5ベクレル。東海村が正常稼働していて90ベクレル。チェルノブイリの時のヨーロッパですよね、被害が出たと言われる西ドイツやイタリアが100ベクレル前後ということで、空間線量、それから土壌の汚染度というのは比較的なじみがいいけども、僕はどうもこれだけでは測れないものがあるんじゃないか、と思う。それでも、ヨーロッパより小平っていうのは2倍から3倍高いし、東京23区というのはもしかしたら10倍くらいあるかもしれないし、東葛の地域はもっともっと高い。そういうことですよね。

これは江戸川の川べりでおうちに咲いていたコスモスでしょうか、これがまあまあ正常ですね。こういうのが多いですね。正常な花びらが3枚くらいしかなくて、あとはこんな筒みたいになっちゃってたり、しおれちゃってたり。こっちの花もそうですけれども。うちの患者さんで、周りに相当、お花の奇形がありますよ、って教えてくれて、ちょっと気をつけて見るようになったけれど、この系統の、キクみたいな花というのは、枯れてはまた来年、芽が出てくるということを繰り返している、道端で。そういうような花がすごく多いような気がします。

これは、何だこの写真は、と思う方がいるかもしれないけど。小平の雑木林みたいなところです。十人十色がどうだこうだと言って、1年かそこら前に騒ぎになって、テレビとか新聞に出たことがあるんだけど、玉川上水というのが小平に流れています。府中街道という道が、そこを横断するわけだけれども、府中街道と玉川上水が交わるところに雑木林が残っています。実は、この府中街道をこちらにずらす、という計画が何十年も前からあって、家が建たないでこういう武蔵野の面影があるような、雑木林が残っているんですね。でお母さんがたは、せっかくの雑木林だからつぶさないでくれって、運動をしていますが。この雑木林で子どもたちは夏になると、カブトムシを捕ったり、クワガタを捕ったりするわけです。夏の夜になるとお父さん、お母さん主催の幻燈会というかスライド上映会、映画会などをこういう中で、雰囲気たっぷりで毎年やってきた、ということです。ただ、2011年のあの事故の後で、お父さん、お母さんがここを調べてみたら、非常に線量の高い場所が見つかったんですね。この間にも。これは夏の話です。その年の10月、11月に僕も随分測りましたけども、10月、11月に行ったら随分、線量が下がっちゃったんだったんで、多分、ヨウ素だったんですね。あまりプルームが流れてない、と言われていた小平でもそういうことがありました。で、ここが危ないから子どもが近寄れないようにしてくれ、と行政に再三言ったんだけれども、再三言ってやったことが、こんな細いビニールひもで囲っただけです。ここに「小平市 水と緑と公園課」なんて書いてありますけど、「立ち入り禁止 ゴミを捨てないで下さい」ってね。これじゃ、まるで何かゴミ捨て場にされると困るからロープ張ったみたいな、こういう印象ですよね。あの、法律に従って、放射能があって危険だから、管理しないといけないから、ということを書かなきゃいけない行政がこういう法律違反を平気でするわけですね。で、子どもが集まる場所なのに、こんな程度のことしかできないっていう。こういうことが東京の野蛮さ、というか、そういうものを示しているかな、と感じます。

 これ東京新聞です。これは東京の話ではなくて、福島の話ですけど、ヤマトシジミの研究をした先生が沖縄にいますよね。福島のエサを食べさせたら、生存率とか形の異常がたくさん出ましたということが論文になっています。それから、これは福島のニホンザルですね。野生のニホンザル、白血球が減った、と書いてあります。人間への影響は未解明なんだと書いてあります。福島の県民健康管理調査では、白血球が減ったと書いてあるんだけれども、未解明だそうです。おサルさんではここまで言えるんですよね、新聞でもね。でも、人間の白血球が減った、ということはとっても言いずらいことなんだろうか。これがこれだけ問題になっているんですけれども、人間に関してはあんまり問題にしてもらえない。

 これを言うとですね、サルというのは選んだ食べ物を食べているわけじゃなくて、汚染されたものを選んでどんどん食べてるんだろう、って。そうなのかもしれない。そういうことで白血球、減ってるかもしれないけど。県民健康管理調査でも白血球が減っていることは認めているわけです。だから、変な理屈をこねることは止めてもらいたい、と僕は思いますけれどもね。

31’01

 これから個別の病気はどんどん出てくるんだと思います。ただ、病気が出てから慌てるというのではなくて、前もって何かを知りたいと僕は思うわけです。あるいは地域的な、統計的な問題というのを見ていきたいと僕は思うわけです。そうした時にやっぱりこの電離放射線健診、特に血球ですよね、白血球系、ここを見ていきたいと思う。白血球の数、リンパ球とか異形リンパ球の数、好中球の数。好酸球というのは、実は今はアレルギーの時に上がる、とみんな取沙汰しているけれども、ちょっと古い教科書では放射能で上がる、と書いてあります。好酸球がへんてこに上がっている人も東京でいます。

 これは2011年12月から翌年の春までの3、4ヶ月。三田医院データです。三田医院に来た特に子どもたちの白血球系のね、今、示したでしょ。白血球系の特に異常がある(異形リンパ球+)と僕が判断したそういう人たちの住んでいる場所です。そうすると、東京都があって、右の方がいわゆる東葛ですよね。柏とか三郷とか、松戸とか。

3/5

この辺かな。後23区の東側。全体を均等に調べている訳ではないので、ここの濃度が高い訳ではないですけれども。この辺に住んでいる子どもたちは、10人来れば5人から異常が出ました。

で、小平なんかに、あるいはさいたま市、埼玉とか所沢とか、こっちの方のちょっと離れて、比較的汚染が低かったといわれている所の子たちは

10人調べても、こういうタイプの子は一人も居ませんでした。

再検査もしています。お母さんたちが本当に大丈夫なのかしらと言ってこの辺の子どもたちは、3か月後に調べてもやっぱり出ない。この辺の子たちは3か月後に調べてもやっぱり50%くらい出る。

 一番最初に3か月後に調べて調べましたって伝票は、ここの子です。早川先生のマップではここですね。それとは別に横浜、川崎のエリア、後、多摩川沿いの辺りっていうのが、どうも怪しいと思いました。

 お母さんたちも近くにゴミの焼却場があって、風向きによって子どもの調子が悪いんですって言う風に明らかに言っていました。

 これがその1年後ですね。2012年の末から2013年の春。だから ちょうど一年前くらい。こんな風になっちゃいました。もともと綺麗だと思われたこういう地域に、バラバラ、バラバラ異常が出始めて。ここの東葛地域が綺麗になったのは、皆んな避難しちゃったんです。

 うちには来ません。こういう時には、だからここも続けて見てたら出ていたのかもしれないけれども。ここら辺は以前はいなかった。ここのさいたま市にあたるんですけど。さいたま市って、ともかく三郷に近かったので気をつけて2回調べに来たお母さんたちがいっぱいいるんです。

 で、この1年前ですね。今から2年前には、さいたま市でも0%だったのが、最近もう何%くらいでしょう。20%くらいか30%くらいか。こういう異常が全部出るようになって来たと。ですからホットスポットって言い方は、あの時点では成り立ったし、今でもその空間線量を測ったり、土壌汚染度を調べるとホットスポットなんでしょうけど。空気を吸っているって、これはなかなか測定値としては、出ないのかも知れないけど。そういう点からするともう首都圏は、全部同じようになって来ているって言う風に考えられるのかな、と私は思います。

 今のは甲状腺の検査とか血液検査の話ですよね。それから患者さんたちの自覚症状ですね。何か具合の悪い所があるのか?ないのか?って話だけど。あのー肥田先生が原爆ぶらぶら病という事をおっしゃっいましたね。だるかったり、仕事が出来なかったり。家事ができない、なんか怠け者なんじゃないかっていうのが、ぶらぶら病だって風にいわれました。

 こういうのがどれくらい出るんでしょうかね。これからね。チェルノブイリの方へ行った人たちの話を聞いても、やっぱり子どもたちの集中力が続かなくて学校の時間が短くなっているとか、授業についていけない子が多いとか、って話を聞きます。

 今後東京がそうなっていくのかな。今の所、典型的なぶらぶら病は見ていないんじゃないかと思います。もともとうつ病なんてたくさんありますから。同じようなマニュアルでしか僕は見てないです。

これがですねちょっと、自分で言いながらも問題があるかなと思っているんですけど。リウマチ性多発筋痛症って言う病気がある。もともとあります、これは。これは、症状から言いますと、色々書いてあるんだけど、印の付いている所ね、首筋とか肩のまわりとか、腰からお尻、それから太もも、あるいは、このふくらはぎの辺りね。肩のまわり、腰のまわりって事ですけど、こういう所がほぼ左右対象に痛んだり、違和感があったり、筋力が衰えるって、そういう病気です。

 で、教科書を見ると大体人口10万人あたり1.5人くらいって書いてありますから、小平市って18万人居るんです。小平市の中で2、3人いるかな、っていう病気です。

 この病気はですね。特徴があんまりないんです。症状って事じゃなくて、検査データとしての特徴があんまりない。

 だから整形外科に行って、色々診てもらっても、どこも悪くないって言われる。レントゲン撮ってもどこも悪くないって言われる。マッサージに行ってマッサージしてもらっても、その場はちょっと良いような感じがするんだけど、帰って来るともうダメであると。

 典型的には症状が全部出揃ったぐらいの人って言うのは、色々な所をグルグル回っている訳です。あそこの整形外科に行ってもなんともないって言われた。そこの病院に言っても何ともないと言われた。また整形外科に行っても何ともないって言われたんだけど、どんどん体が痛くて体が動かない。立ち上がることも辛くて、歩くことだってなかなか出来ないから

車椅子を介護認定で借りて、おうちの人が車椅子を押して病院に行くんだけれど、検査してもなんともないですねって言われて痛み止めだけでと。でもそれも効かずに、車椅子に乗って帰って来るっていう、そう言う人です。

 この病気じゃなんじゃないかと思う事が、解決に一番近い訳ですね。何にも検査上特徴的なものがないんだけど、何ヶ月も何年も、そういう事で悩んでいる。微熱が出たりする人もいます。食欲が落ちて体重がげっそりと、鬱病になる人も居るけど。

ある治療をすると、ある治療というのは、実はステロイドの投与なんですけど、急激に良くなるんです。

 うちでも前からこういう人居ました。こういうのには僕は興味があるので、他でダメだったのは何とか治せたらと思って。年間に一人か二人くらい、こういう人を診てきた様な記憶があるんですけど。2011年以降は、これがとっても多いと僕は思うんです。

 いつもかかっている家族でね。おばあちゃんが一昨日くらいから動けなくなって、お布団の上に立ち上がれないです、着替えも出来ないんですっていう電話がかかって来ると、最初からこれを疑う訳じゃないですよ。おばあちゃんがって言うと、どこか麻痺でもあっちゃいけないと思って、電話で聞いてもよく分からないですから、ともかく一回救急病院に連れて行って、一通りの検査をしてもらって下さい、と言う訳です。そうすると救急病院に大きな病院に連れて行って、頭のCTを撮ったりM RIを撮ったり整形外科で診てもらったりして、あるいは血液検査をして、どこと言って悪い所ないですねって言われて、でも立ち上がれずに車椅子で帰る訳です。

7’14

 そういう報告を受けて、じゃ、これこれこういう薬をこういう風に飲んでくださいって、一回分だけね。今日それを飲んで明日様子を教えて下さい、って言うとその数日間立ち上がる事も、歩く事も出来なった人が歩いてうちに来る訳です。「失礼にあたってはいけないから、今日はシャワーを浴びて来ました」っていう人がいます。これは60歳から70歳。50歳後半くらいでも、なんか最近、寝返りを打つのが辛いとか、自分で着替えができなくなってとか、そういうおじさんもいます。

 そういう人もこれで治っています。

ですからリュウマチ性多発筋痛症と違うかも知れないけど、これか、あるいはこれに類似した疾患というのもがとっても出てると思う。特にこの1年あのー数がすごく増えてると思います。

 子どもの甲状腺だけじゃないよって、こういう事でもある訳です。私は歳を取っているから良いんだよっなんてとんでもない。年寄りがこういう事で身動きが取れなくなったならば、自分も嫌だし、家族にも大変な思いをさせます。

 ですから子ども、赤ちゃんも大変、子ども大変。お父さん、お母さんも大変。おじいちゃん、おばあちゃんも大変。皆んなが同じように気をつけなちゃいけないですね。

 このリュウマチ性多発筋痛症の事は、医師会やなんかで整形外科の先生に最近こういう事が多いと思うんだけどどうですか?って。そんな事ないよって言います、皆んな。まだ誰からも合意は得られてません。僕一人でずっと言ってる事ですけど

 でもあえて言うって事は、もしもこういう症状で困っている人がね。整形に行っても解決しない病院とも解決しない。だけどちょっとこういう風に考えてみて、少しお薬を使ってみて良くなるかどうかだけ、見ても良いんじゃないかな。

 お薬は長期に使うと副作用が出ますけれども、単発性で使う分には副作用はまず出ませんから。これから今後その地域の先生方に、こういう認識も持ってもらえたらと思います。

 このリュウマチ性多発筋痛症がチェルノブイリで増えたっていう、データと言うか論文は見た事もないので、違うのかなと思っていたのだけれども、この間Facebookか何かで、昔のソ連ではね、事故の後に筋肉リュウマチが増えたっていう、何倍に増えたっていう、そういう話があるんだって事を見ました。

 リュウマチっていうのは本当の名前は、慢性関節リュウマチって言うんですね。あちこち痛いって事を昔の人はみんなリュウマチって、言ってしまったんで、今、僕たちが言うリュウマチって、慢性関節リュウマチです。

 慢性関節リュウマチとは違う、関節が痛くなって変形するような病気とは違って、筋肉が痛くなるって事で筋肉リュウマチって風にソ連の先生たちが言ったんだったら、これか、これに近い状態がやはり向こうで増えたのかなって風に思います。

 しつこいですけど強調する理由は、治療すればかなり楽になるって事ですよね。寝たきりにならなくて済むかも知れない。

 でもこれ気がつかないでいると、寝たきりがきっと増えると思うので。東京ですよ。気をつけていけたらなと思って提示しました。

 こんな事は皆さんご存知でしょう。福島県については小児がん、小児腫瘍科っていうのを作って、新しい病棟が来年度から稼働するそうです。キッズ・キャンサーセミナーっていうのもやっていて、小学校5、6年生相手に。キッズって子どもでしょ。キャンサーってガン、のセミナーですね。福島でこそ日本一のガン教育が必要だって、ちょっと悪い冗談なのかと思うけど。そうじゃないつもりで、どうやらその子どもたちが、勉強すれば安心して住めるっていう事を言っているみたいですけどね。

 松本。私が大学を過ごした地域ですけれども、松本では子ども保養とか避難とかだとなんか風当たりが強いらしくて留学っていうらしいですけど。こういう形で子どもたちを受け入れていると。これ松本城ですよね。

ここが城山公園って言いまして、この辺で僕は滑ったんですけど。この松本城のずっとこっち側の山を超えた、青木峠って超えた白村って所に過疎の村ですから、古い学校があるらしくて。そこを改装して子どもたちを受け入れているって形ですね。

これが岡山県のホームページの岡山の県知事だけど、ミュージカル仕立てで移住して下さいってね。8000人来て下さいってね。で、これが交通会館ね、東京交通会館で行われた移住、定住説明会っていう。お父さん、お母さんがたくさん来たって事。そういう写真です。

 で、今日の方々はそんな事ないと思うけど、この間地元の小平で講演頼まれてしましたけど、どの辺が綺麗で、どの辺が危ないのかって知識がない訳ですよね。

だからまー福島に行けば線量高いのは、これは誰でも考えても分かりそうだし。ちょっと知っている人はホットスポットの辺りは線量高そううだって事分かるけれども。じゃあ、軽井沢に行こうとか、日光がいいんじゃなんてね。さっき言った東村山って地域は子どもたちの修学旅行、いまだに日光なんですよね。

 それをすごく嫌がっている、お父さん、お母さんが。すごく何とかやめてくれないかって言うと、ちゃんと先生が線量計を持って付き添うんだから、いいんだって風に言って、何でも強行にするつもりらしい。

 だからこの地図っていうのは、僕の知識ですけれども、やっぱり関東、どうせ避難したりお休みを過ごすのであれば、関東から離れて欲しいっていうそういう写真です。

 那須はダメだし、日光もダメだし、軽井沢経由で長野市の方ね。北信ですか、北信のキノコも取っちゃいけないですよね。ダメだし。それから箱根、箱根のお茶、足柄のお茶は最初からセシウムが出ましたよね。もしかしたら富士五湖、熱海、東伊豆、ま、この辺はやめたほうがいいよ、って言っています。

 海沿いに行くんだったら、もう静岡の西の方、上から向こう。

4/5

東京、名古屋、清里とか、あの辺は避けて。諏訪湖とか松本、あるいは伊那、名古屋皆んなこっちの方へ行ってもいんじゃないかと。

 日本海側は少し北の方はやめた方がいいけど、西の方が良いかも知れないねっていう事をまあ言っています。

0’16

 これは三田医院の隣の叔母さんの所の花です。毎年黄色い花が道端ですね、これあの宿根草ですよね。冬になると枯れて、春のなると咲くっていう花なんですけど。こういうラッパみたいな綺麗な花です。これ、患者さんに教えてもらった時、初めて知ったんだけれども、こうプロペラみたいなね、変な切れ込みになっちゃったり、ちぢれちゃったり。こっちが本当の花ですよね。

 こういう形に、三田医院の入り口のすぐ横の花が、こういう風になっちゃってるってのを見てビックリしました。

 これはそこの叔母さんに、「どうも花の様子がおかしいね」って言ったら出て来て、しげしげと眺めて「こんなんなってるのって、見た事ない」って花を全部抜かれちゃったんで。もうこのお花は根こそぎないんだけれども、写真だけは撮って置いたっていう、そういうことです。

 まあ、そういう事を3年間私はして来ました。立場としてはですね。医師会の災害対策委員長っていうものです。それから、地域の消防とね、ずっと付き合いが深くって、各地域に救急用務連絡協議会っていうのが、この地域にもありますけども、そこの会長もやってきました。

 ですから、地域全体の救急とか災害から、どうやって地域を守っていくか、地域にどうやって医師会として役に立てるかって事を考えて、やって来たんですね。

 父が開業して僕は2代目ですから。小さい時から、自分の存在理由ってのは、その地域いる人たちの健康を守る事であるし、だから病気があったら治してあげたいし、病気になるような要素があるんだったらそういう事から守りたいっていうね。それだけです。僕、医者になった動機っていうのは。

で、大学に入れば色々な研究もあって、今、何とか細胞って言って。あの細胞培養なんて、本当に面白くって研究者に一緒のやろうよなんて、誘いを受けた事があるけど、やっぱり僕は、東京小平で育ったし、患者さんたちが待っているって思いで、臨床科医にならないとと思って、東京に帰って来た訳ですけれども。

 皆んな医者ってこんなもんだと思っていたんですよね。少なくとも自分の家族と同じように、患者さんたちを考えているもんだと思っていたから。だから、皆んなに呼びかけた訳ですよ。被ばくしちゃったんだから、何とかして患者さんたちの為に働けないかって事で。でも意外なほどに、反応してくれる人は誰もいない。

ですからこの3年間、よく言えば孤立無縁ですよね。まあ、一人で騒いでいるだけって事ですけど。

いまだに僕は自分では正しいと思っているけれども。話を聞いてくれる人には、極端な意見だから、ちゃんと皆さん自身でよく咀嚼して考えて行動して下さいって風には言っています。

 でも、安心だ、安心だっていう人がほとんどですから。こういう風に言う人が一人くらいいないとマズイんじゃないかと思って。最初は相当決意がいりましたけど、もうどうなっても良いやって感じですね。でここでこういう話をします。

ただですね。岡山に行って岡山でも、三田医院っていうのをやるって言いました。保険診療を行う保険医療機関としてやりたいです。やっぱりこの事だけではなく、向こうに行ったら行ったで向こうの地域の為に仕事をしたい。それには保険診療ってのを、どうしてもやりたい。保険診療をやる機関として、まー目をつけられると困るから。だから今回のことも、もうすでにYouTubeに流れちゃってはいるんだけれども。あんまりこう批判的な事を言っているのが流れるのちょっと僕としても怖いので。向こうで少し落ち着くまで、あんまり表に出たくはない気持ちを察してやってください。よろしくお願いします。

5/5

 で、岡山に行く、また後で、質問があるんだろうけど、ちょっと簡単にいっちゃうんだけれども、何で岡山に行くのかってというとですね。さっき言ったようにやっぱり保養に行くには、松本くらいが良いのかなと思うんですよね。

 何しろ学生時代6年間、過ごした街だから、松本で良ければそれが一番良いですけど。今の福島の様子を考える事で、全然アンダー・コントロールじゃないから、何が起きるか分からないじゃないですか。そうすると住み家として、決めるのじゃ、ちょっと松本じゃ近すぎるかなと思ったんですね。

 一番さっきも言ったように、何代も東京の家ですし、お墓も東京にまだ決断できないから、お墓は東京のままだし。子どもたちは幸い、四国の大学に行くと言ってくれたので。東京、今はね東京に居ないけど、やっぱり東京の子どもだからっていう気持ちは抜けないみたいです。

だから、こちらにその本家を残さずに、綺麗さっぱり僕は西日本の人間となって、子どもたちにも、次の世代にも、おそらく400、500年かな、三田家は東京に戻らないっていう決意を、僕は子どもたちに示したつもりです。

岡山というのは、そんなに大きな理由があった訳じゃないけれども、行ってみるとなんか住みやすそうだなーって程度です。

 それから避難、移住がかなり岡山方面っていうことで加速しているので、そちらでですね。

この3年間やってきて、この東京で活動するのは僕は無理だと判断しました。どういう事かっていうと、本当はね東京で、こういう事を気にしてくれる人が全員である必要はないけれども、例えばどこの街でも5人から10人くらいの人がこの事を気にしてくれて、皆さんの心配の相談に乗ってくれれば、この東京もまだ見込みがあるかも知れないと思うけれども、ともかくこの間の3.11のテレビ番組を見ても、東京が危ないなんていう事を言う、言える感じがない訳でしょ。公にはね。

 だから僕は東京でこのまま頑張っても意味がない。で、「10年頑張ってダメだったけど私は頑張った」って言うんじゃ情けない。だから本拠地を西日本に変えます。

 向こうの医師会にも挨拶に行きましたが、かなりこう友好的に受け入れてくれてくれました。やっぱり向こうもね。東京で開業してたのが東京をたたんで、岡山に来るなんて、ちょっと腰が引けると思うんですよ。「こいつなんか変な奴なんじゃないか」って。当たり前ですよね。向こうでうまくいかなかったとかね。なんか企んでいるかっていう。いろいろ考えられると思うけれども。

 「実は避難民なんです」って言ったらば、あーそうか。そうか、じゃあ頑張って下さいって。私の所にも避難している人が患者で何人か来ているよって。理事の先生からもそう言った言葉も頂いたし、さっきの県知事もどこの人が来て下さっても、これは別に皆さんのことを気の毒がっている訳じゃなくて、若い人に来てもらいたいだけだと思うけも。そういう環境の中で、出来ればね、東京をもう一度考え直して移住するんだったら、移住して欲しい。

3’26

 僕は3年目。今回4年、5年、10年と時間がこれから経っていくと、

この辺が一つ、また一つの考え時かな。

 早期に逃げた人はもう逃げている。皆さん、ちょっと逃げ遅れちゃった感じ。全然逃げるつもりのない人はもっとたくさんいると思うけれど、考えて欲しいって思います。

 それからそんな事を言ったって逃げられないって人。じゃ、しょうがないって、って言うつもりもないです。ベラルーシみたいに、行政がやってくれるとは、とても思えないけれども。僕と、出来れば向こうの医師会、あるいは向こうの行政とが、東京のこういうそのグループでね、心配しているグループ。周りが気になって、ちょっと保養に行きたいんだけど、なんか二の足踏んじゃうなとか、そういう人たちが勇気づけられて保養に来てくれるような、そういう地になれるといいなと思う。で、あそこの子どもの保養に行って帰って来たけど、ずいぶん元気になって帰って来たんじゃないかってね。うちの子もちょっと保養に出してみようかなっていうような。そういう流れが、東京全体は僕は無理だとちょっと諦めているんですけども、局所的にでも起きれば、そういう子たちが東京の中で健康に育ってくれると良いんじゃないかなと思う訳です。

 実は27日に引っ越すんで、全然時間もなくて、今日も受けちゃった事を実は後悔しているんだけど、でもやっぱりこのまま去るのではなくて、品川の皆さんに一言お話をして、皆さんがちょっと考えてくれる、考え直してくれるキッカケになれば良いかなと今日もお話をしました。

5’16

内部被ばくを考える市民研究会 さいたま例会 2024年3月17日(日)13時30分~16時30分、懇親会17時30分~19時30分

内部被ばくを考える市民研究会 さいたま例会 2024年3月17日(日)
13時15分開場 13時30分~16時30分(予定)
懇親会 17時30分~19時30分(予定)

会場:さいたま市民活動サポートセンターDE(JR浦和駅西口駅前PARCO 9階
埼玉県さいたま市浦和区東高砂町11-1 コムナ-レ9階)
参加費:会員・避難者・大学生 300円、一般 500円、高校生以下 無料
※なるべく釣り銭の無いよう、小銭をご準備くださると助かります。

テーマ
1. 東電 福島原発事故発災13年間を振り返って 報告 川根眞也
  ・「原発事故、国の責任はない」2022年6月17日最高裁判決
  ・中間指針第5次追補
  ・福島原発事故被害放射能毒・化学毒原因裁定を求める取り組み
  ・新ヒバクシャの能力減退症
  ・3.11子ども甲状腺がん裁判
  ・福島県沖からの放射能汚染水放出
  ・核燃料デブリ取り出し(3号機)
  ・能登半島地震と原発直下の活断層
  ・老朽原発 高浜1号のトラブル
  ・岸田政権 GX推進法とGX脱炭素電源法による老朽原発の再稼働
2. 3.11以降の健康被害。そして、健康を取り戻すために。
   報告 下澤陽子(Zoom中継)
   報告 川根眞也
 

ツイキャスもします。カンパ500円程度、よろしくお願いいたします。

ツイキャス 内部被ばくを考える市民研究会ツイキャス
http://twitcasting.tv/naibuhibakushim/show/
過去の例会の録画も視聴できます。

会員の方にはZoomでも参加できます。会員MLでご案内します。

振込先:内部被ばくを考える市民研究会
ゆうちょ銀行からの場合
ゆうちょ銀行 記号 10370 番号73181351

ゆうちょ銀行以外の金融機関からの場合
ゆうちょ銀行 店名 〇三八(読み方 ゼロサンハチ) 普)7318135

※上記口座にてカンパ金も受け付けています。カンパ金をお振込いただく際は、メールにてお名前・振込日・振込金額をお知らせください。

  内部被ばくを考える市民研究会事務局
  E-mail entry.naibu@gmail.com まで

第9期 内部被ばくを考える市民研究会総会 資料 テーマ別 2019年10月~2023年10月

ホームページにUPした資料 テーマ別資料
  ① トリチウムによる健康被害          p.1
  ② さいたま市の落ち葉からアルファ線      p.4
  ③ 福島 甲状腺がん              p.4
  ④ 東京第一原発から引き出る放射能       p.6
  ⑤ 新型コロナ                 p.7
  ⑥ チェルノブイリ               p.7
  ⑦ セラフィールド ラ・アーグ 核燃料再処理工場での健康被害  p.7
  ⑧ 電磁波問題                 p.8
  ⑨ 「黒い雨」裁判               p.8
  ⑩ 三田茂医師を迎えて 新ヒバクシャの『能力減退症』      p.9
  ⑪ 熊本県阿蘇市の水田土壌の放射能汚染(大気圏内核実験由来+東電福島第一原発事故か) p.10
  ⑫ 食品放射能基準1000ベクレル/kgへの引き上げp.11
  ⑬ 2011年3月15日首都圏の初期被ばく     p.11
  ⑭ 福島県民の初期被ばく            p.12
  ⑮ 国連科学委員会(UNSCEAR)の被ばく隠し  p.12
  ⑯ 今、日本の食品の放射能汚染はどうなっているかp.13
⑰ 中国古典医学 カッサとは          p.14

①トリチウムによる健康被害

トリチウム汚染水放出 説明・公聴会の開催の前提は崩れました小委員会での検討をやり直してください FoE Japan 2018年8月29日
掲載日:2019年10月20日
http://www.radiationexposuresociety.com/archives/12020

経済産業省、福島第一汚染水の海洋放出を世界各国に説明。「トリチウムは弱いベータ線しか出さないから安全」は本当か?
掲載日:2020年2月8日
https://nowar.radiationexposuresociety.com/2020/02/08/%e7%b5%8c%e6%b8%88%e7%94%a3%e6%a5%ad%e7%9c%81%e3%80%81%e7%a6%8f%e5%b3%b6%e7%ac%ac%e4%b8%80%e6%b1%9a%e6%9f%93%e6%b0%b4%e3%81%ae%e6%b5%b7%e6%b4%8b%e6%94%be%e5%87%ba%e3%82%92%e4%b8%96%e7%95%8c%e5%90%84/

福島第一原発の汚染水を薄めて海洋放出か?トリチウムの危険性について 2020年2月13日
掲載日:2020年2月13日
https://nowar.radiationexposuresociety.com/2020/02/13/%e7%a6%8f%e5%b3%b6%e7%ac%ac%e4%b8%80%e5%8e%9f%e7%99%ba%e3%81%ae%e6%b1%9a%e6%9f%93%e6%b0%b4%e3%82%92%e8%96%84%e3%82%81%e3%81%a6%e6%b5%b7%e6%b4%8b%e6%94%be%e5%87%ba%e3%81%8b%ef%bc%9f%e3%83%88%e3%83%aa/

福島第一原発の汚染水についてのパブリックコメント 川根眞也 その1
掲載日:2020年8月1日
https://nowar.radiationexposuresociety.com/2020/08/01/%e7%a6%8f%e5%b3%b6%e7%ac%ac%e4%b8%80%e5%8e%9f%e7%99%ba%e3%81%ae%e6%b1%9a%e6%9f%93%e6%b0%b4%e3%81%ab%e3%81%a4%e3%81%84%e3%81%a6%e3%81%ae%e3%83%91%e3%83%96%e3%83%aa%e3%83%83%e3%82%af%e3%82%b3%e3%83%a1/

福島第一原発の汚染水についてのパブリックコメント 川根眞也 その2
掲載日:2020年8月1日
https://nowar.radiationexposuresociety.com/2020/08/01/%e7%a6%8f%e5%b3%b6%e7%ac%ac%e4%b8%80%e5%8e%9f%e7%99%ba%e3%81%ae%e6%b1%9a%e6%9f%93%e6%b0%b4%e3%81%ab%e3%81%a4%e3%81%84%e3%81%a6%e3%81%ae%e3%83%91%e3%83%96%e3%83%aa%e3%83%83%e3%82%af%e3%82%b3%e3%83%a1-2/
トリチウム資料2 原子力関連施設周辺での環境トリチウムモニタリングの実際 柿内秀樹,赤田尚史 2013年 
掲載日:2021年4月11日
https://nowar.radiationexposuresociety.com/2021/04/11/%e3%83%88%e3%83%aa%e3%83%81%e3%82%a6%e3%83%a0%e8%b3%87%e6%96%992%e3%80%80%e5%8e%9f%e5%ad%90%e5%8a%9b%e9%96%a2%e9%80%a3%e6%96%bd%e8%a8%ad%e5%91%a8%e8%be%ba%e3%81%a7%e3%81%ae%e7%92%b0%e5%a2%83%e3%83%88/

トチリウム資料3 極めて低線量のトリチウム被ばくによるヒトリンパ球で誘導された染色体異常の、普通ではない線量―応答関係 堀雅明 中井斌 1978年   [訳]川根眞也
掲載日:2021年4月11日
https://nowar.radiationexposuresociety.com/2021/04/11/%e3%83%88%e3%83%81%e3%83%aa%e3%82%a6%e3%83%a0%e8%b3%87%e6%96%993%e3%80%80%e6%a5%b5%e3%82%81%e3%81%a6%e4%bd%8e%e7%b7%9a%e9%87%8f%e3%81%ae%e3%83%88%e3%83%aa%e3%83%81%e3%82%a6%e3%83%a0%e8%a2%ab%e3%81%b0/

トリチウム資料4 低レベル・トリチウムの遺伝的効果について 特に染色体異常を中心に 堀雅明 中井斌 1976年 
掲載日:2021年4月11日
https://nowar.radiationexposuresociety.com/2021/04/11/%e3%83%88%e3%83%aa%e3%83%81%e3%82%a6%e3%83%a0%e8%b3%87%e6%96%994%e3%80%80%e4%bd%8e%e3%83%ac%e3%83%99%e3%83%ab%e3%83%bb%e3%83%88%e3%83%aa%e3%83%81%e3%82%a6%e3%83%a0%e3%81%ae%e9%81%ba%e4%bc%9d%e7%9a%84/

東電 福島第一原発の「処理水」を福島県沖に流してはいけない10の理由
掲載日:2022年6月14日
https://nowar.radiationexposuresociety.com/2022/06/14/%e6%9d%b1%e9%9b%bb%e3%80%80%e7%a6%8f%e5%b3%b6%e7%ac%ac%e4%b8%80%e5%8e%9f%e7%99%ba%e3%81%ae%e3%80%8c%e5%87%a6%e7%90%86%e6%b0%b4%e3%80%8d%e3%82%92%e7%a6%8f%e5%b3%b6%e7%9c%8c%e6%b2%96%e3%81%ab%e6%b5%81/

トリチウムの環境動態  阪上正信 核融合研究 第54巻第5号1985年11月 解説 より
掲載日:2022年6月19日
https://nowar.radiationexposuresociety.com/2022/06/19/%e3%83%88%e3%83%aa%e3%83%81%e3%82%a6%e3%83%a0%e3%81%ae%e7%92%b0%e5%a2%83%e5%8b%95%e6%85%8b-%e3%80%80%e9%98%aa%e4%b8%8a%e6%ad%a3%e4%bf%a1-%e6%a0%b8%e8%9e%8d%e5%90%88%e7%a0%94%e7%a9%b6%e3%80%80%e7%ac%ac/

低レベル・トリチウムの遺伝的効果について 特に染色体異常を中心に 堀雅明1, 中井斌1 保健物理, 11, 1~11(1976) 総説
掲載日:2022年6月19日
https://nowar.radiationexposuresociety.com/2022/06/19/%e4%bd%8e%e3%83%ac%e3%83%99%e3%83%ab%e3%83%bb%e3%83%88%e3%83%aa%e3%83%81%e3%82%a6%e3%83%a0%e3%81%ae%e9%81%ba%e4%bc%9d%e7%9a%84%e5%8a%b9%e6%9e%9c%e3%81%ab%e3%81%a4%e3%81%84%e3%81%a6%e3%80%80%e7%89%b9/

極めて低線量のトリチウム被ばくによるヒトリンパ球で誘導された染色体異常の、普通ではない線量―応答関係 堀雅明 中井斌
掲載日:2022年6月19日
https://nowar.radiationexposuresociety.com/2022/06/19/%e6%a5%b5%e3%82%81%e3%81%a6%e4%bd%8e%e7%b7%9a%e9%87%8f%e3%81%ae%e3%83%88%e3%83%aa%e3%83%81%e3%82%a6%e3%83%a0%e8%a2%ab%e3%81%b0%e3%81%8f%e3%81%ab%e3%82%88%e3%82%8b%e3%83%92%e3%83%88%e3%83%aa%e3%83%b3/

国連科学委員会1977年報告 p.476~477 ANNEX H 375 376 377 トリチウム水によるヒトリンパ球の染色体異常の誘導 堀雅明 中井斌による研究
掲載日:2022年6月19日
https://nowar.radiationexposuresociety.com/2022/06/19/%e5%9b%bd%e9%80%a3%e7%a7%91%e5%ad%a6%e5%a7%94%e5%93%a1%e4%bc%9a1977%e5%b9%b4%e5%a0%b1%e5%91%8a-p-476%ef%bd%9e477%e3%80%80annex-h%e3%80%80375-376-377%e3%80%80%e3%83%88%e3%83%aa%e3%83%81%e3%82%a6/

トリチウムの「線質係数」は1.7ではなく、4か5にすべきだ。ーカール・Z・モーガン
掲載日:2022年6月19日
https://nowar.radiationexposuresociety.com/2022/06/19/%e3%83%88%e3%83%81%e3%83%aa%e3%82%a6%e3%83%a0%e3%81%ae%e3%80%8c%e7%b7%9a%e8%b3%aa%e4%bf%82%e6%95%b0%e3%80%8d%e3%81%af1-7%e3%81%a7%e3%81%af%e3%81%aa%e3%81%8f%e3%80%814%e3%81%8b5%e3%81%ab%e3%81%99/

トリチウムの健康への影響 ロザリー・バーテル、博士、GNSH 2005年
掲載日:2023年8月19日
https://nowar.radiationexposuresociety.com/2023/08/19/%e3%83%88%e3%83%aa%e3%83%81%e3%82%a6%e3%83%a0%e3%81%ae%e5%81%a5%e5%ba%b7%e3%81%b8%e3%81%ae%e5%bd%b1%e9%9f%bf-%e3%83%ad%e3%82%b6%e3%83%aa%e3%83%bc%e3%83%bb%e3%83%90%e3%83%bc%e3%83%86%e3%83%ab%e3%80%81/

②さいたま市の落ち葉からアルファ線

自作ドライアイス霧箱で放射線を見る 応用編(1)さいたま市落ち葉からアルファ線
掲載日:2020年1月14日
https://nowar.radiationexposuresociety.com/2020/01/14/%e8%87%aa%e4%bd%9c%e3%83%89%e3%83%a9%e3%82%a4%e3%82%a2%e3%82%a4%e3%82%b9%e9%9c%a7%e7%ae%b1%e3%81%a7%e6%94%be%e5%b0%84%e7%b7%9a%e3%82%92%e8%a6%8b%e3%82%8b%e3%80%80%e5%bf%9c%e7%94%a8%e7%b7%a8%ef%bc%881/

③福島 甲状腺がん

福島県民はモルモットじゃない。ただちに18歳以上の甲状腺検査を行うべきだ。25歳時検診は甲状腺がん2人/受診者3161人の異常な発症率。
掲載日:2020年1月21日
https://nowar.radiationexposuresociety.com/2020/01/21/%e7%a6%8f%e5%b3%b6%e7%9c%8c%e6%b0%91%e3%81%af%e3%83%a2%e3%83%ab%e3%83%a2%e3%83%83%e3%83%88%e3%81%98%e3%82%83%e3%81%aa%e3%81%84%e3%80%82%e3%81%9f%e3%81%a0%e3%81%a1%e3%81%ab18%e6%ad%b3%e4%bb%a5%e4%b8%8a/

福島甲状腺がん 背信の果て(1)(上) 線量測定わずか1080人   2019年1月21日 東京新聞 朝刊28面
掲載日:2020年1月21日
https://nowar.radiationexposuresociety.com/2020/01/21/%e7%a6%8f%e5%b3%b6%e7%94%b2%e7%8a%b6%e8%85%ba%e3%81%8c%e3%82%93%e3%80%80%e8%83%8c%e4%bf%a1%e3%81%ae%e6%9e%9c%e3%81%a6%ef%bc%88%ef%bc%91%ef%bc%89%ef%bc%88%e4%b8%8a%ef%bc%89%e3%80%80%e7%b7%9a%e9%87%8f/

福島第一原発事故後の甲状腺がん 原発事故当時高校の世代で甲状腺がんが多発しているのではないか?25歳時の節目検査をやめ、20歳以上は毎年の甲状腺検査をやるべき(その1)           2020年6月13日  内部被ばくを考える市民研究会 川根 眞也
掲載日:2020年6月14日
https://nowar.radiationexposuresociety.com/2020/06/14/%e7%a6%8f%e5%b3%b6%e7%ac%ac%e4%b8%80%e5%8e%9f%e7%99%ba%e4%ba%8b%e6%95%85%e5%be%8c%e3%81%ae%e7%94%b2%e7%8a%b6%e8%85%ba%e3%81%8c%e3%82%93%e3%80%80%e5%8e%9f%e7%99%ba%e4%ba%8b%e6%95%85%e5%bd%93%e6%99%82/

福島第一原発事故後の甲状腺がん原発事故当時高校の世代で甲状腺がんが多発しているのではないか?25歳時の節目検査をやめ、20歳以上は毎年の甲状腺検査をやるべき(その2)                 2020年6月13日          内部被ばくを考える市民研究会 川根 眞也
掲載日:2020年6月14日
https://nowar.radiationexposuresociety.com/2020/06/14/%e7%a6%8f%e5%b3%b6%e7%ac%ac%e4%b8%80%e5%8e%9f%e7%99%ba%e4%ba%8b%e6%95%85%e5%be%8c%e3%81%ae%e7%94%b2%e7%8a%b6%e8%85%ba%e3%81%8c%e3%82%93%e5%8e%9f%e7%99%ba%e4%ba%8b%e6%95%85%e5%bd%93%e6%99%82%e9%ab%98/

福島第一原発事故後の甲状腺がん原発事故当時高校の世代で甲状腺がんが多発しているのではないか?25歳時の節目検査をやめ、20歳以上は毎年の甲状腺検査をやるべき(その3)                  2020年6月13日          内部被ばくを考える市民研究会 川根 眞也
掲載日:2020年6月14日
https://nowar.radiationexposuresociety.com/2020/06/14/%e7%a6%8f%e5%b3%b6%e7%ac%ac%e4%b8%80%e5%8e%9f%e7%99%ba%e4%ba%8b%e6%95%85%e5%be%8c%e3%81%ae%e7%94%b2%e7%8a%b6%e8%85%ba%e3%81%8c%e3%82%93%e5%8e%9f%e7%99%ba%e4%ba%8b%e6%95%85%e5%bd%93%e6%99%82%e9%ab%98-2/

福島第一原発事故後の甲状腺がん 原発事故当時高校の世代で甲状腺がんが多発しているのではないか?25歳時の節目検査をやめ、20歳以上は毎年の甲状腺検査をやるべき(その4)                 2020年6月13日          内部被ばくを考える市民研究会 川根 眞也
掲載日:2020年6月16日
https://nowar.radiationexposuresociety.com/2020/06/16/%e7%a6%8f%e5%b3%b6%e7%ac%ac%e4%b8%80%e5%8e%9f%e7%99%ba%e4%ba%8b%e6%95%85%e5%be%8c%e3%81%ae%e7%94%b2%e7%8a%b6%e8%85%ba%e3%81%8c%e3%82%93%e3%80%80%e5%8e%9f%e7%99%ba%e4%ba%8b%e6%95%85%e5%bd%93%e6%99%82-2/

福島県の甲状腺ガンの検査3回目でいわき市など浜通りの発症率が高いー第13回甲状腺評価部会2020年6月15日
掲載日:2020年6月19日
https://nowar.radiationexposuresociety.com/2020/06/19/%e7%a6%8f%e5%b3%b6%e7%9c%8c%e3%81%ae%e7%94%b2%e7%8a%b6%e8%85%ba%e3%82%ac%e3%83%b3%e3%81%ae%e6%a4%9c%e6%9f%bb3%e5%9b%9e%e7%9b%ae%e3%81%a7%e3%81%84%e3%82%8f%e3%81%8d%e5%b8%82%e3%81%aa%e3%81%a9%e6%b5%9c/

福島県民健康調査検討委員会、小児甲状腺がん245人と報告。2020年8月31日。報道するのは地元紙、福島民報、福島民友のみ。朝日、毎日、読売、日経はガン無視。
掲載日:2020年9月26日
https://nowar.radiationexposuresociety.com/2020/09/26/%e7%a6%8f%e5%b3%b6%e7%9c%8c%e6%b0%91%e5%81%a5%e5%ba%b7%e8%aa%bf%e6%9f%bb%e6%a4%9c%e8%a8%8e%e5%a7%94%e5%93%a1%e4%bc%9a%e3%80%81%e5%b0%8f%e5%85%90%e7%94%b2%e7%8a%b6%e8%85%ba%e3%81%8c%e3%82%93245/

④東京第一原発から吹き出る放射能

東京電力、福島第一原発1号機の格納容器穴あけ時に大量の放射能を放出、作業を中断。2020年1月30日福島中央テレビ
掲載日:2020年1月31日
https://nowar.radiationexposuresociety.com/2020/01/31/%e6%9d%b1%e4%ba%ac%e9%9b%bb%e5%8a%9b%e3%80%81%e7%a6%8f%e5%b3%b6%e7%ac%ac%e4%b8%80%e5%8e%9f%e7%99%ba1%e5%8f%b7%e6%a9%9f%e3%81%ae%e7%a9%b4%e3%81%82%e3%81%91%e6%99%82%e3%81%ab%e5%a4%a7%e9%87%8f%e3%81%ae/

1〜4号機タービン建屋東側および港湾のモニタリング 2020年あいつぐ 最高値更新。 福島第一原発の地下で一体何が起きているのか?
掲載日:2020年7月31日
https://nowar.radiationexposuresociety.com/2020/07/31/1%e3%80%9c4%e5%8f%b7%e6%a9%9f%e3%82%bf%e3%83%bc%e3%83%93%e3%83%b3%e5%bb%ba%e5%b1%8b%e6%9d%b1%e5%81%b4%e3%81%8a%e3%82%88%e3%81%b3%e6%b8%af%e6%b9%be%e3%81%ae%e3%83%a2%e3%83%8b%e3%82%bf%e3%83%aa%e3%83%b3/

⑤新型コロナ

感染症の基礎知識
掲載日:2020年2月7日
https://nowar.radiationexposuresociety.com/2020/02/07/%e6%84%9f%e6%9f%93%e7%97%87%e3%81%ae%e5%9f%ba%e7%a4%8e%e7%9f%a5%e8%ad%98/

⑥チェルノブイリ

チェルノブイリ原発の立ち入り禁止区域と強制避難地域で火災(4月4日から) 2020年4月25日現在延焼を停止 しかしいまだにくすぶり続けている
掲載日:2020年4月26日
https://nowar.radiationexposuresociety.com/2020/04/26/%e3%83%81%e3%82%a7%e3%83%ab%e3%83%8e%e3%83%96%e3%82%a4%e3%83%aa%e5%8e%9f%e7%99%ba%e3%81%ae%e7%ab%8b%e3%81%a1%e5%85%a5%e3%82%8a%e7%a6%81%e6%ad%a2%e5%8c%ba%e5%9f%9f%e3%81%a8%e5%bc%b7%e5%88%b6%e9%81%bf/

⑦セラフィールド ラ・アーグ 核燃料再処理工場での健康被害

ラ・アーグ再処理工場周辺の白血病、 消えない疑惑   1999年12月30日 フランスACRO
掲載日:2020年4月26日
https://nowar.radiationexposuresociety.com/2020/04/26/%e3%83%a9%e3%83%bb%e3%82%a2%e3%83%bc%e3%82%b0%e5%86%8d%e5%87%a6%e7%90%86%e5%b7%a5%e5%a0%b4%e5%91%a8%e8%be%ba%e3%81%ae%e7%99%bd%e8%a1%80%e7%97%85%e3%80%81-%e6%b6%88%e3%81%88%e3%81%aa%e3%81%84%e7%96%91/

英国における原子力施設周辺の小児白血病 (09-03-01-01 ATOMICA) セラフィールド再処理工場
掲載日:2020年4月26日
https://nowar.radiationexposuresociety.com/2020/04/26/%e8%8b%b1%e5%9b%bd%e3%81%ab%e3%81%8a%e3%81%91%e3%82%8b%e5%8e%9f%e5%ad%90%e5%8a%9b%e6%96%bd%e8%a8%ad%e5%91%a8%e8%be%ba%e3%81%ae%e5%b0%8f%e5%85%90%e7%99%bd%e8%a1%80%e7%97%85-09-03-01-01-atomica/

⑧電磁波問題

電磁波問題Zoom読書会のご案内 8/29(土)より各回毎月30分、全6回 内部被ばくを考える市民研究会 川根眞也
掲載日:2020年8月8日
https://nowar.radiationexposuresociety.com/2020/08/08/%e9%9b%bb%e7%a3%81%e6%b3%a2%e5%95%8f%e9%a1%8czoom%e8%aa%ad%e6%9b%b8%e4%bc%9a%e3%81%ae%e3%81%94%e6%a1%88%e5%86%85-%ef%bc%98-%ef%bc%92%ef%bc%99%e5%9c%9f%e3%82%88%e3%82%8a%e5%90%84%e5%9b%9e%e6%af%8e/

⑨「黒い雨」裁判

ABCC幹部 「黒い雨」の健康被害指摘 1950年代 米政府見解に異唱え 毎日新聞 2020年7月26日 朝刊1面
掲載日:2020年8月8日
https://nowar.radiationexposuresociety.com/2020/08/08/abcc%e5%b9%b9%e9%83%a8%e3%80%80%e3%80%8c%e9%bb%92%e3%81%84%e9%9b%a8%e3%80%8d%e3%81%ae%e5%81%a5%e5%ba%b7%e8%a2%ab%e5%ae%b3%e6%8c%87%e6%91%98%e3%80%801950%e5%b9%b4%e4%bb%a3%e3%80%80%e7%b1%b3%e6%94%bf/

クローズアップ 黒い雨、被害置き去り 米「残留放射線なし」毎日新聞2020年7月26日 東京朝刊 朝刊3面
掲載日:2020年8月8日
https://nowar.radiationexposuresociety.com/2020/08/08/%e3%82%af%e3%83%ad%e3%83%bc%e3%82%ba%e3%82%a2%e3%83%83%e3%83%97%e3%80%80%e9%bb%92%e3%81%84%e9%9b%a8%e3%80%81%e8%a2%ab%e5%ae%b3%e7%bd%ae%e3%81%8d%e5%8e%bb%e3%82%8a%e3%80%80%e7%b1%b3%e3%80%8c%e6%ae%8b/

内部被ばくを考える市民研究会 例会 小山美砂さんを迎えて 9月18日(日)13:30~15:30 ツィキャス
掲載日:2022年9月11日
https://nowar.radiationexposuresociety.com/2022/09/11/%e5%86%85%e9%83%a8%e8%a2%ab%e3%81%b0%e3%81%8f%e3%82%92%e8%80%83%e3%81%88%e3%82%8b%e5%b8%82%e6%b0%91%e7%a0%94%e7%a9%b6%e4%bc%9a%e3%80%80%e4%be%8b%e4%bc%9a%e3%80%80%e5%b0%8f%e5%b1%b1%e7%be%8e%e7%a0%82/

講演資料 『黒い雨』訴訟と新ヒバクシャ援護法 小山美砂さん 毎日新聞大阪社会部記者9月18日(日)13:30~15:30
掲載日:2022年9月18日
https://nowar.radiationexposuresociety.com/2022/09/18/%e8%ac%9b%e6%bc%94%e8%b3%87%e6%96%99%e3%80%80%e3%80%8e%e9%bb%92%e3%81%84%e9%9b%a8%e3%80%8f%e8%a8%b4%e8%a8%9f%e3%81%a8%e6%96%b0%e3%83%92%e3%83%90%e3%82%af%e3%82%b7%e3%83%a3%e6%8f%b4%e8%ad%b7%e6%b3%95/

広島黒い雨判決の意義―原爆訴訟を俯瞰するー矢ヶ﨑克馬
掲載日:2022年10月18日
https://nowar.radiationexposuresociety.com/2022/10/18/%e5%ba%83%e5%b3%b6%e9%bb%92%e3%81%84%e9%9b%a8%e5%88%a4%e6%b1%ba%e3%81%ae%e6%84%8f%e7%be%a9%e2%80%95%e5%8e%9f%e7%88%86%e8%a8%b4%e8%a8%9f%e3%82%92%e4%bf%af%e7%9e%b0%e3%81%99%e3%82%8b%e3%83%bc%e7%9f%a2/

⑩三田茂医師を迎えて 新ヒバクシャの『能力減退症』

内部被ばくを考える市民研究会 例会  2022年5月29日(日)13:30~15:30 三田茂医師を迎えて ツィキャスのみ配信(無料で視聴できます)  夜 質問コーナー(会員および三田医院受診者限定)
掲載日:2022年5月20日
https://nowar.radiationexposuresociety.com/2022/05/20/%e5%86%85%e9%83%a8%e8%a2%ab%e3%81%b0%e3%81%8f%e3%82%92%e8%80%83%e3%81%88%e3%82%8b%e5%b8%82%e6%b0%91%e7%a0%94%e7%a9%b6%e4%bc%9a%e3%80%80%e4%be%8b%e4%bc%9a%e3%80%802022%e5%b9%b45%e6%9c%8829%e6%97%a5/

内部被ばくを考える市民研究会
東京から岡山へ移住した一開業医の危機感 三田 茂 三田医院院長 2015年10月
掲載日:2022年11月24日
https://nowar.radiationexposuresociety.com/2022/11/24/%e6%9d%b1%e4%ba%ac%e3%81%8b%e3%82%89%e5%b2%a1%e5%b1%b1%e3%81%b8%e7%a7%bb%e4%bd%8f%e3%81%97%e3%81%9f%e4%b8%80%e9%96%8b%e6%a5%ad%e5%8c%bb%e3%81%ae%e5%8d%b1%e6%a9%9f%e6%84%9f%e3%80%80%e3%80%80%e3%80%80/

内部被ばくを考える市民研究会 例会  2022年12月4日(日)13:30~16:30 三田茂医師を迎えて ツィキャスのみ配信(無料で視聴できます)  夜 質問コーナー(会員および三田医院受診者限定) Zoomのみ(事前申し込みの方)
掲載日:2022年11月24日
https://nowar.radiationexposuresociety.com/2022/11/24/%e5%86%85%e9%83%a8%e8%a2%ab%e3%81%b0%e3%81%8f%e3%82%92%e8%80%83%e3%81%88%e3%82%8b%e5%b8%82%e6%b0%91%e7%a0%94%e7%a9%b6%e4%bc%9a%e3%80%80%e4%be%8b%e4%bc%9a%e3%80%80-2022%e5%b9%b412%e6%9c%884%e6%97%a5/

三田茂医師による新ヒバクシャの諸症状について動画
掲載日:2022年11月28日
https://nowar.radiationexposuresociety.com/2022/11/28/%e4%b8%89%e7%94%b0%e8%8c%82%e5%8c%bb%e5%b8%ab%e3%81%ab%e3%82%88%e3%82%8b%e6%96%b0%e3%83%92%e3%83%90%e3%82%af%e3%82%b7%e3%83%a3%e3%81%ae%e8%ab%b8%e7%97%87%e7%8a%b6%e3%81%ab%e3%81%a4%e3%81%84%e3%81%a6/

⑪熊本県阿蘇市の水田土壌の放射能汚染(大気圏内核実験由来+東電福島第一原発事故か)

阿蘇のコシヒカリの農家さんのご紹介 2020 水田土壌はセシウム137 1.7ベクレル/kg セシウム134は不検出(<0.094)
掲載日:2020年9月13日
https://nowar.radiationexposuresociety.com/2020/09/13/%e9%98%bf%e8%98%87%e3%81%ae%e3%82%b3%e3%82%b7%e3%83%92%e3%82%ab%e3%83%aa%e3%81%ae%e8%be%b2%e5%ae%b6%e3%81%95%e3%82%93%e3%81%ae%e3%81%94%e7%b4%b9%e4%bb%8b%e3%80%802020-%e6%b0%b4%e7%94%b0%e5%9c%9f/

阿蘇のコシヒカリの農家さんのご紹介 2021 水田土壌はセシウム137 1.9ベクレル/kg セシウム134は不検出(<0.075)
掲載日:2021年9月17日
https://nowar.radiationexposuresociety.com/2021/09/17/%e9%98%bf%e8%98%87%e3%81%ae%e3%82%b3%e3%82%b7%e3%83%92%e3%82%ab%e3%83%aa%e3%81%ae%e8%be%b2%e5%ae%b6%e3%81%95%e3%82%93%e3%81%ae%e3%81%94%e7%b4%b9%e4%bb%8b%e3%80%802021%e3%80%80%e6%b0%b4%e7%94%b0/

阿蘇のコシヒカリの農家さんのご紹介 2022 水田土壌はセシウム137 2.2ベクレル/kg セシウム134は不検出(<0.084)
掲載日:2022年9月8日
https://nowar.radiationexposuresociety.com/2022/09/08/%e9%98%bf%e8%98%87%e3%81%ae%e3%82%b3%e3%82%b7%e3%83%92%e3%82%ab%e3%83%aa%e3%81%ae%e8%be%b2%e5%ae%b6%e3%81%95%e3%82%93%e3%81%ae%e3%81%94%e7%b4%b9%e4%bb%8b%e3%80%802022%e3%80%80%e6%b0%b4%e7%94%b0/

熊本県阿蘇のコシヒカリのご案内 水田土壌のセシウム137は1.6±0.34ベクレル/kg 2023年
掲載日:2023年9月9日
https://nowar.radiationexposuresociety.com/2023/09/09/%e7%86%8a%e6%9c%ac%e7%9c%8c%e9%98%bf%e8%98%87%e3%81%ae%e3%82%b3%e3%82%b7%e3%83%92%e3%82%ab%e3%83%aa%e3%81%ae%e3%81%94%e6%a1%88%e5%86%85%e3%80%80%e6%b0%b4%e7%94%b0%e5%9c%9f%e5%a3%8c%e3%81%ae%e3%82%bb/

⑫食品放射能基準1000ベクレル/kgへの引き上げ

初代原子力規制委員長 田中俊一氏、1000ベクレル/kgのキノコご飯を食べても安全と。飯舘村への住民帰還をうながす読売新聞記事 2020年10月19日
掲載日:2020年10月22日
https://nowar.radiationexposuresociety.com/2020/10/22/%e5%88%9d%e4%bb%a3%e5%8e%9f%e5%ad%90%e5%8a%9b%e8%a6%8f%e5%88%b6%e5%a7%94%e5%93%a1%e9%95%b7%e3%80%80%e7%94%b0%e4%b8%ad%e4%bf%8a%e4%b8%80%e6%b0%8f%e3%80%811000%e3%83%99%e3%82%af%e3%83%ac%e3%83%ab/

⑬2011年3月15日首都圏の初期被ばく

2011年3月 私たちはどんな空気を吸い、雨を浴びていたのか? 川根眞也 2016年11月26日作成
掲載日:2021年2月28日
https://nowar.radiationexposuresociety.com/2021/02/28/2011%e5%b9%b43%e6%9c%88%e3%80%80%e7%a7%81%e3%81%9f%e3%81%a1%e3%81%af%e3%81%a9%e3%82%93%e3%81%aa%e7%a9%ba%e6%b0%97%e3%82%92%e5%90%b8%e3%81%84%e3%80%81%e9%9b%a8%e3%82%92%e6%b5%b4%e3%81%b3%e3%81%a6/

浮遊粒子状物質(SPM)計が補足した原発事故の空気中の放射能
掲載日:2022年4月23日
https://nowar.radiationexposuresociety.com/2022/04/23/%e6%b5%ae%e9%81%8a%e7%b2%92%e5%ad%90%e7%8a%b6%e7%89%a9%e8%b3%aa%ef%bc%88spm%ef%bc%89%e3%81%8c%e8%a3%9c%e8%b6%b3%e3%81%97%e3%81%9f%e5%8e%9f%e7%99%ba%e4%ba%8b%e6%95%85%e3%81%ae%e7%a9%ba%e6%b0%97/

⑭福島県民の初期被ばく

福島県の小学校校庭のヨウ素131およびセシウム134、セシウム137の土壌汚染濃度 2011年4月5日および6日 日本原子力研究開発センター 安全研究センター
掲載日:2022年3月1日
https://nowar.radiationexposuresociety.com/2022/03/01/%e7%a6%8f%e5%b3%b6%e7%9c%8c%e3%81%ae%e5%b0%8f%e5%ad%a6%e6%a0%a1%e6%a0%a1%e5%ba%ad%e3%81%ae%e3%83%a8%e3%82%a6%e7%b4%a0131%e3%81%8a%e3%82%88%e3%81%b3%e3%82%bb%e3%82%b7%e3%82%a6%e3%83%a0134%e3%80%81/

チェルノブイリ原発事故当時のヨウ素131の土地汚染ベクレル/m2)と小児甲状腺がん
掲載日:2022年3月2日
https://nowar.radiationexposuresociety.com/2022/03/02/%e3%83%81%e3%82%a7%e3%83%ab%e3%83%8e%e3%83%96%e3%82%a4%e3%83%aa%e5%8e%9f%e7%99%ba%e4%ba%8b%e6%95%85%e5%bd%93%e6%99%82%e3%81%ae%e3%83%a8%e3%82%a6%e7%b4%a0131%e3%81%ae%e5%9c%9f%e5%9c%b0%e6%b1%9a/

⑮国連科学委員会(UNSCEAR)の被ばく隠し

「福島でがんは増えない」(2021年3月)と報告書を出した国連科学委員会(UNSCEAR)の素顔とは?
掲載日:2021年10月31日
https://nowar.radiationexposuresociety.com/2021/10/31/%e3%80%8c%e7%a6%8f%e5%b3%b6%e3%81%a7%e3%81%8c%e3%82%93%e3%81%af%e5%a2%97%e3%81%88%e3%81%aa%e3%81%84%e3%80%8d%ef%bc%882021%e5%b9%b43%e6%9c%88%ef%bc%89%e3%81%a8%e5%a0%b1%e5%91%8a%e6%9b%b8%e3%82%92/

⑯今、日本の食品の放射能汚染はどうなっているか

今、日本の食品の放射能汚染はどうなっているのか?2019年厚生労働省「食品中の放射性物質の検査結果」より [データ収集・編集]内部被ばくを考える市民研究会 川根眞也
掲載日:2021年12月12日
https://nowar.radiationexposuresociety.com/2021/12/12/%e4%bb%8a%e3%80%81%e6%97%a5%e6%9c%ac%e3%81%ae%e9%a3%9f%e5%93%81%e3%81%ae%e6%94%be%e5%b0%84%e8%83%bd%e6%b1%9a%e6%9f%93%e3%81%af%e3%81%a9%e3%81%86%e3%81%aa%e3%81%a3%e3%81%a6%e3%81%84%e3%82%8b%e3%81%ae/

チェルノブイリ原発事故で被ばくした北ウクライナ住民にあらわれた精神、神経、身体の疾患(1987~1992年) Nyagu 

[初回掲載]2012年9月9日

[再掲載および追記]2023年11月23日

 

チェルノブイリ原発事故で被ばくした北ウクライナ住民にあらわれた精神、神経、身体の疾患(1987~1992年)

住民10万人あたりの罹患数

出典:『チェルノブイリ原発事故がもたらしたこれだけの人体被害~科学データは何を示している~』 核戦争防止国際医師会議ドイツ支部 合同出版 2012年3月30日刊 第7章 チェルノブイリ原発事故によるさまざまな疾病 P.85より

原典:Nyagu, A.I.: Medical consequences of the Chernobyl accident in Ukraine, Chernobyl ministry of Ukraine, Science Centre for Radiation Medicine, Academy of Medical Sciences of Ukraine, Scientific-Industrial Union PRIPJAT,Scientific-Technical Centre Kiev-Chernobyl 1994.(Russ)

チェルノブイリ原発事故で被ばくした北ウクライナ住民にあらわれた精神、神経、身体の疾患(1987~1992年) Nyagu
ウクライナのさまざまな住民集団の健康度低下状態

内部被ばくを考える市民研究会 第10期総会&熊本例会 2023年11月26日(日)11時~13時、昼食をとりながら懇談~14時30分事前申し込みが必要です。

内部被ばくを考える市民研究会 第10期総会&熊本例会 2023年11月26日(日)
10時30分開場 11時~11時30分 総会
       11時40分~13時 11月例会
昼食をとりながら懇談 14時30分終了(予定)

※ふくまめさんのランチをご注文下さい。
<ふくまめさんの紹介記事>肥後ジャーナル 「大人の贅沢空間!古民家でのんびり甘味が味わえる『ふくまめ』が素敵」

会場:ふくまめ(熊本県阿蘇郡高森町大字高森2133-23 電話0967-62-1200)
参加費:会員・避難者・大学生 300円、一般 500円、高校生以下 無料
※なるべく釣り銭の無いよう、小銭をご準備くださると助かります。
※ 託児はありませんが、お子さん大歓迎です。

[事前申し込み]しんたに真理 shintama641@gmail.com までメールをお願いします。お名前と人数、ランチの希望をお知らせ下さい。ランチ 鶏のから揚げプレート、チキンかつプレート、和風チキンハンバーグ、お魚のプレートが1000円ほどです。飲み物は350円ほど。

ツイキャス 内部被ばくを考える市民研究会ツイキャス
http://twitcasting.tv/naibuhibakushim/show/
過去の例会の録画も視聴できます。

振込先:内部被ばくを考える市民研究会
ゆうちょ銀行からの場合
ゆうちょ銀行 記号 10370 番号73181351

ゆうちょ銀行以外の金融機関からの場合
ゆうちょ銀行 店名 〇三八(読み方 ゼロサンハチ) 普)7318135

※上記口座にてカンパ金も受け付けています。カンパ金をお振込いただく際は、メールにてお名前・振込日・振込金額をお知らせください。

  内部被ばくを考える市民研究会事務局
  E-mail entry.naibu@gmail.com まで

11月熊本例会

テーマ

1. 熊本県のPFAS(有機フッ素化合物)汚染 自主調査活動の報告 熊本の環境を考える会 水担当 30分

2. 世界の半導体工場におけるPFAS汚染と日本の規制値 報告:川根眞也 20分

3. 原発稼働が子どもたちの乳歯中のストロンチウム90を増やし、小児がんを増やす アーネストスターングラス論文(2000年)を読む 報告:川根眞也 30分

内部被ばくを考える市民研究会について

会の目的は、「放射線と内部被ばくについての正しい知識を市民に広めます。核兵器も原発もない世界を目指す」ことです。

現在、年間5回ほどの例会活動を行っています。黒い雨裁判の勉強会、三田茂医師の質問会などを実施しています。例会には会員の方はZoomで例会に参加することができます。会員限定のメーリングリストがあります。

興味のある方は是非、会にご参加下さい。

会員登録フォームはこちらから。

[解説]熊本県のPFAS汚染について 

すでに熊本市で河川や地下水で国の暫定目標値(50ng/L)を超えるPFASが検出されています。そして、台湾TSMC(台湾積体電路製造)が熊本県に進出します。同時に豊かな自然のある山都町に大規模な産業廃棄物最終処分場を建設する計画が進んでいます。ここは高千穂などの河川にも流れ出ていく水源地です。

熊本県は日本政府の協力な支援の受けて、2兆円規模の台湾TSMC第2工場が菊陽町ほかに建設されようとしています。

PFASはアメリカ、ウェストヴァージニア州でデュポンが、その巨大工場で1990年代に乳牛400頭のうち200頭が死ぬ排水放出事件を引き起こしたことで、その健康被害が知られるようになりました。「C8科学調査会」の科学者たちは、PFOA(PFASの一種 ぺルフルオロオクタン酸)と以下の6種類との関連性を証明しました。
① 妊娠高血圧症ならびに妊娠高血圧腎症
② 精巣がん
③ 腎細胞がん
④ 甲状腺疾患
⑤ 潰瘍性大腸炎
⑥ 高コレステロール
です。しかし、3Mがラットを使った動物実験では眼に欠陥を持つ仔が生まれています。デュポンは出産後まもない女性労働者を調査し、7人のうち2人から先天性欠損を持つ子どもを産んでいることを把握していました。これらは1981年頃にわかっていたのに、デュポンと3Mはこの健康被害事実を隠したまま、焦げ付かないフライパンや、航空機火災事故に役立つ泡消火剤、水を撥水するレインコートなどを作り続けてきたのです。

現在、沖縄県の米軍基地周辺の河川や地下水や全国の航空自衛隊でPFAS汚染が確認あされています。これは航空機の火災を鎮めるために使われた泡消火剤が垂れ流されてきたためです。静岡県、兵庫県、大阪府、熊本県熊本市の水源などでは、かつてあったPFASを製造していた化学工場や、その工場からの産業廃棄物から汚染が見つかりつつあります。PFASは長いものだと半減期が1000年のものもあり、「永遠の化学物質」と呼ばれています。

アメリカは2023年3月14日に国内の飲料水のPFAS汚染の基準値を4ng/L(ナノグラム/リットル)とする方針を決定しました。日本は暫定目標値が50ng/Lであり、この12.5倍であるだけでなく、この「目標」であり、法的規制値ではありません。日本ではPFASは流したい放題となっているのが、現状です。

放射能汚染だけでなく、新たな人間の作りだした化学物質によって、大地と水とそして人間の体内が汚染されつつあります。私たちに環境を守る取り組みが必要です。

沖縄県の有機フッ素化合物(PFAS)汚染状況 2021年2月8日 IPP Okinawa
有機フッ素化合物の人体への有害影響 出典:欧州機関(EEA)資料 和訳:NPO法人 ダイオキシン・環境ホルモン対策会議
神話の山に産廃処理場計画 自然愛する熊本・山都の住民をよそに 2022年7月24日 毎日新聞
PFOA PFOS PFHxS 


熊本県阿蘇のコシヒカリのご案内 水田土壌のセシウム137は1.6±0.34ベクレル/kg 2023年

 今年も阿蘇のコシヒカリのご案内をします。川根眞也が熊本県阿蘇市の現地に飛び、米とネギ、赤牛農家の田中幸博さんの協力を得て、水田の放射性セシウムの核種分析もしています。

水田 土壌 放射性核種分析 セシウム137のみ1.6 ベクレル/kg検出。

水田場所:熊本県阿蘇市中無田55-1
土壌採取:2023年5月4日 16:00pm 採取者:田中幸博
放射性セシウム:セシウム134 不検出 検出限界値 0.095 Bq/kg
        セシウム137 1.6 ± 0.34 Bq/kg
測定器:Ge: 高純度ゲルマニウム半導体測定器( フランス Itech 社製)InterWinner(Itech 社製)
測定時間:95.3時間
測定機関:ちくりん舎 共同ラボ(NPO 法人 市民放射能監視センター)
〒190-0181 東京都西多摩郡日の出町大久野 7444

資料:ちくりん舎測定結果報告書 熊本県阿蘇市 水田土壌  中無田55ー1 セシウム134 ND(<0.095) セシウム137 1. 6 2023年5月4日 16:00am 田中幸博 95. 3時間測定

ちなみに、玄米そのものの放射性セシウムの汚染度がは測っていません。土壌が1ベクレル/kgであることから、玄米の放射性セシウムの汚染度は0.01ベクレル/kg未満である可能性が高く、測定が困難であるからです。水田土壌からその安全性を確認しています。

以下が、原発事故前2009年の白米および水田作土のストロンチウム90とセシウム137濃度との関係です。水田作土中のセシウム137が1.9ベクレル/kgの山梨県甲斐では、その水田で作った白米がND(不検出)でした。水田作土中のセシウム137が1.9~最高7.3ベクレル/kgの水田で作った白米がND(不検出)でした。白米中のセシウム137が検出されたものでは、もっとも水田作土が汚染されていないもので、水田作土が5.2ベクレル/kg、白米が0.025ベクレル/kgです。白米の汚染は、水田作土の約200分の1です。

この阿蘇のコシヒカリの水田土壌のセシウム137は1.6ベクレル/kgですから、上記、白米および水田土壌の放射性核種分析を行った、農業環境技術研究所の検査能力を使っても、不検出(ND)となると思います。

以下が、2011年3月12日5時から同年5月1日0時までの、放射性セシウム137の積算沈着シュミレーションです。日本原子力研究開発機構が原発事故があった年、2011年9月6日に公表しました。しかし、すべての新聞各紙がこれを無視し、日本の東日本の地域および太平洋側の海の放射能汚染を隠しました。

s:2011年3月12日5時から5月1日0時までのセシウム137の積算沈着予想 日本原子力研究開発機構 2011年9月6日公表

川根は基本的に、上記の色塗られた地域の農林水産物は食べるべきではない、と考えています。「ふくしま食べて応援」には賛同しません。

福島県だけが放射能汚染されているのではない、ことも重要です。特に、2011年3月12日からの1か月、東日本の1都12県で生活されていた方々は、下記の水道水のヨウ素131の汚染度にも示されるように、初期被ばくをしています。安全な水、食べ物、空気を摂ることを強くお勧めします。

資料:上水のモニタリング 上水中の放射性ヨウ素 1都12県 環境省 2015年10月

先日、改めて、福島県の農地土壌の放射能汚染の資料を見つけました。政府、環境省は帰還困難区域に住民を帰還させていますが、一方、この資料を作った農林水産省農林水産技術会議は、暗に、住民帰還について、注意を喚起しているように思います。

放射性セシウムのうち、セシウム134は半減期が2年ですから、原発事故から12年、6半減期が過ぎています。つまり、1/2×1/2×1/2×1/2×1/2×1/2=1/16になっています。たとえ、農地土壌にセシウム134が2oooベクレル/kgあったとしても12年経つと125ベクレル/kgになる計算です。しかし、セシウム137は半減期が30年です。12年経っても1518ベクレル/kgにしかなりません。

当たり前のことながら、福島県の農地土壌を見ると、どこも農作物を食べてはいけないレベルです。川根の最低基準は、2009年段階(原発事故前)でセシウム137で60ベクレル/kgです。しかし、これは原発事故由来ではなく、核実験由来ですから、多くの部分は鉱物に吸着して移動できないセシウム137を含んだ数値です。例え、セシウム137が30ベクレル/kgでも健康被害が出る恐れはあると思います。

資料:福島県農地土壌中の放射性セシウムの分析値 2020年10月29日を基準日とした値(Bq毎kg) 農林水産技術会議 実測データ一覧 水田土壌のみ
資料:福島県農地土壌中の放射性セシウムの分析値 2020年10月29日を基準日とした値(Bq毎kg) 農林水産技術会議 1
資料:福島県農地土壌中の放射性セシウムの分析値 2020年10月29日を基準日とした値(Bq毎kg) 農林水産技術会議 2
資料:福島県農地土壌中の放射性セシウムの分析値 2020年10月29日を基準日とした値(Bq毎kg) 農林水産技術会議 3
資料:福島県農地土壌中の放射性セシウムの分析値 2020年10月29日を基準日とした値(Bq毎kg) 農林水産技術会議 4
資料:福島県農地土壌中の放射性セシウムの分析値 2020年10月29日を基準日とした値(Bq毎kg) 農林水産技術会議 5

是非、資料5をよくご覧下さい。少なくとも2020年10月29日現在では、これらの土地は水田でした。つまり、帰還した住民はここで農作物を作っていたのです。

帰還困難区域への住民帰還がいかに犯罪的なことを引き起こすか、が分かります。こうした農作物は検査を受けていないまま、市場に流通する可能性があります。高放射能汚染地域の農作物でも、日本では全品検査はしていません。スクリーニング検査だけです。それも検出限界値が25ベクレル/kgとザルな検査のみです。

また、浪江町、大熊町、双葉町などには、住民の健康管理をする第1種放射線取扱主任者はいません。内部被ばくはすべて自己責任になります。健康被害を補償するものは誰もいません。

旧ソ連はガンマ線だけを測定する空間放射線量計で、0.12マイクロシーベルト/時程度でも、立ち入り禁止の森としていました。川根眞也が2013年3月にベラルーシの高放射能汚染地帯ゴメリ州を訪問したときの記事です。

資料:内部被ばくを考える市民研究会『ベラルーシプロジェクト報告』立ち入り禁止の森 p.13

阿蘇のコシヒカリ、ネギの注文を受け付けます。

申し込みアドレス
entry.naibuアットgmail.com(アットを@に換えて下さい) 
内部被ばくを考える市民研究会 事務局

申し込み内容
1.氏名
2.メールアドレス
3.申し込み俵数・箱数 阿蘇のコシヒカリ   俵
ねぎ       箱
(1俵60kg 27,000円、半俵30kg 13,500円、ねぎ5kg 1箱4,000円)
4.送付先住所
5.電話番号
6.振り込み金額      円(1俵あたり27,000円、半俵あたり13,500円、ねぎ5kg 1箱4,000円)
7.振込者名
※ 申し込み者と振込者名が違う場合は必ず7番をお書き下さい。

最終申し込み締め切り 2022年9月18日

販売予定数:販売予定数量 24俵(48袋,30kg×48) 申し込みが24俵になった時点で申し込みを終了いたします。


トリチウムの健康への影響 ロザリー・バーテル、博士、GNSH 2005年

日本語訳 内部被ばくを考える市民研究会 川根眞也

本意見書は、オンタリオ州ペンブロークにあるSRBテクノロジーズ社の再許諾に関して、レンフルー郡市民の招待により、またトロントの国際公衆衛生研究所を代表してカナダ原子力安全委員会(CNSC)に提出するものです。私は、生物計測学(バイオメトリックス)で博士号を取得し、低線量電離放射線を専門とする環境疫学に約40年間携わってきました。トロントにある国際公衆衛生研究所(International Institute of Concern for Public Health)の創設メンバーの一人で、1984年から2000年まで同所長を務めた。退職後は、同研究所のプロジェクトのアドバイザーやコンサルタントを務めています。現在、私はまた、米国有機農業協会協会(Association of Organic)の国際科学監視委員会のメンバーでもあり、スイスのジュネーブにある国際人道医療協会の理事会のメンバーでもあります。

私は、電離放射線の健康影響を低線量レベルで直接研究してきました。
したがって、私は高線量や速い線量率からの外挿に頼ることはありません。私は、このような信頼性の低い、時代遅れの外挿を行う多くの科学者や原子力規制当局の意見に反対です。
1990年頃から、国際的な放射線研究コミュニティは、幸いにも低線量の健康影響をより直接的な方法で検討するようになりました。高線量や高線量率から、放射線防護の実践でより頻繁に使用される低線量への適切な外挿は、もはや推測の域を出ない。現在、低線量の直接研究を行う多くの科学者は、ゲノムの不安定性、バイスタンダー効果、低線量での相対的生物効果(RBE)の増加、小衛星損傷、放射性核種の非均一な分布(特に内部被ばく)などといった影響を発見し、驚いている。
特に内部被ばくでは、低レベルの被ばくにおける吸収線量推定に大きな影響を与える。
私は、カナダが国際放射線防護委員会(ICR)の勧告に依存していることに長い間異議を唱えてきました。
国際放射線防護委員会(ICRP)は、ピアレビューを行わない自称・自活の非政府組織(NGO)です。電離放射線の内部被ばくに関するICRPの線量評価は、欧州放射線リスク委員会(ECRR)によって異議を唱えられた[文献1]。このICRPの内部被曝の推定方法に対する批判は、NATOによって肯定されている。
このICRPの内部被曝の推定方法は、NATO[Ref.2]やフランス放射線防護庁[Ref.3]によっても肯定されています。現在のところ、一般に認められた代替方法はなく、各放射性核種を個別に検討する必要があります。
私の証言では、SRBテクノロジーズ社が発表した、表向きは地域のトリチウム汚染レベルを下げ、オタワ川にトリチウムを分散させることで地域全体の汚染レベルを上げるという新しい計画の根底にあり、それを支えているらしい多くの仮定を保守的に否定します。
公には十分に明示されていないが、水中のトリチウムの「健康に基づくゼロ目標」は、公衆衛生上の観点から規制のために受け入れられる唯一の目標である。CCRCと同様に、トリチウムを使用しなくても、交通機関の標識は競争力のある照明になると信じています。また、オタワ川にトリチウムを放出すべきではないと主張します。提案者はCNSCに対し、リスクの高いトリチウムの取り扱いや提案された処分方法によって、オタワ渓谷のカナダ市民が恩恵を受けることを十分に証明しなければなりません。そのような厳密な証明がなされない場合、私たちはCNSCに対し、SRBテクノロジーズ社からライセンス権を剥奪するよう要請する。
その結果

  1. 私は、吸入、摂取、皮膚吸収されたトリチウムからの内部吸収線量を計算するためのICRPの方法論を拒否する。私の線量評価では、ICRPが一貫して無視してきた有機結合型トリチウム(OBT)のカテゴリー、すなわち交換性OBTも考慮に入れています。炭素結合型(または固定型)OBTの生物学的半減期は、ICRPの方法論では著しく過小評価されています。このように被ばく時間が長いと、組織へのエネルギーの沈着量の推定値が3倍になる。APPENDIX Iを参照。
  2. OBTへの長期(ペンブロークでは少なくとも15年)被曝後の人体におけるOTBの割合も過小評価されています。食品中のトリチウム水(HTO)に慢性的に暴露されると、OBTの交換性画分がHTOとほぼ同じ割合まで増加する。2つのOBT成分が体内で非均一に分布しているため、局所的な吸収線量が高くなり、それぞれHTOが均一に拡散した場合の平均線量よりも少なくとも4倍高くなる。これは、一般的にエネルギー沈着量の推定値をさらに3倍増加させることになる。付録I参照
  3. 科学的研究のコンセンサスに基づくトリチウムの相対的生物学的効果(RBE)を、2~3倍補正する必要がある。ICRPはこの立場を否定している。これらの点については、APPENDIX Iで説明する。
  4. また、被ばく者集団の致命的ながんのリスク分布を調べ、カナダが認めたICRPの方法論が、リスクの負担を負う女性や子どもに偏っていることを証明します。
  5. 5.カナダ人が経験するトリチウムの非致死的ながんや非がんへの影響についても検討するが、これらはICRPでは扱われていない。これらの影響が発生することを示す十分な証拠があります。
    これらの影響が発生するという十分な証拠があります。私は、一般の人々が致命的ながんへの影響にしか関心を示さないというICRPの仮定を否定する。
    第1部:トリチウムによる人体への被曝線量の計算
    ICRPの方法論では、SRBテクノロジーズ社のような施設の煙突から放出されたトリチウムガスにさらされると、空気中の酸素とすぐに反応し、トリチウム水(HTO)を形成すると仮定しています。この水は、空気、水、食物網を汚染し、吸入、摂取、皮膚からの吸収によって体内に取り込まれます。ICRPは、トリチウムが全身に均質に分布し、半減期12日で速やかに体内を通過し、低エネルギーのベータ線を放出すると仮定しています。ICRPは、約3%がDNAの炭素原子に結合し(固定OBT)、生物学的半減期は約40日であると仮定しています。これらを総合すると、ICRPは、内部被ばくしたトリチウムのRBE(相対的生物学的効果)を、200kVpのX線または137セシウムのX線と比較した場合、約1と仮定しています。
    kVpのX線または137セシウムと比較した場合、内部被ばくしたトリチウムのRBE(相対的生物学的効果)は約1であると仮定しています。この方法は、トリチウムと放射線一般に関するいくつかの事実を無視しています:
  1. 放射線量は、線源の強さと、その線源にさらされる時間の長さの両方に依存します。これは直感的に理解できることです。日向ぼっこをしようと思えば、できれば真昼の暑さを避け、日向ぼっこをする時間を制限するのが一般的である。
  2. トリチウム水(HTO)の有機結合トリチウム(OBT)分画は、実際には2つの成分を持っています。
    があり、酸素、硫黄、リン、窒素原子と結合して、アミノ酸、タンパク質、糖、でんぷん、脂質、細胞構造物質を形成する。
    の材料となります。生物学的半減期が40日であるのは、このトリチウムの画分である。この成分は、OBT1成分と呼ばれることもあります。より固定的な2番目の成分であるOBT 2は、DNAの炭素原子と結合します。このOBT 2の生物学的半減期は約550日である。ペンブロークのように15年間もトリチウムの過剰汚染にさらされた地域では、食品にOBTが含まれていると、OBT 1の成分が増加する。すなわち、ICRPの方法論では年間1mGyの線量推定値であるが、OBTの区画とOBT 1および2の被ばく時間の延長を考慮すると、年間3mGyとなる。この計算の詳細と参考文献は、APPENDIX Iに記載されている。
  3. また、OBT 1とOBT 2の両方の構成要素からの線量は局所的であり、ICRPの方法論で想定されているように均一ではないことが科学者によって証明されています。局所的な吸収線量は、HTOからの線量の最大4倍にもなる可能性があります。SRBTからのトリチウムで15年間汚染された場合、体内のHTOとOBT 1の割合は等しくなると予想され、トリチウムの内部分布は次のようになります: HTO 47.5%; OBT 1, 47.5%; OBT 2, 3%である。つまり、ICRPによる年間1mGyの線量は、年間9mGyに補正することができる。これについては、APPENDIX Iで説明する。
  4. mGyのトリチウム線量からmSvの線量を計算する場合、科学者や専門委員会は一般的に2~3のRBE(相対的生物効果係数)が必要であるとしています。これに対抗して、ICRPは、真の数字に最も近い10の桁として1を使うことを推奨しています。プロは、トリチウムによる組織への9mGyのエネルギー沈着を18~27mSvの実効線量に換算し、アルファ粒子による1mGyの線量を20mSvとほぼ同等とする。詳細はAPPENDIX Iに記載されている。
    私は、ICRPの方法論とカナダの慣行に従って、1mGy/年の吸収線量から生じるカナダの公衆に対するトリチウム水による内部慢性線量は、専門家によって保守的に約20mSv/年の実効線量当量に補正されるべきであると結論付けた。人工放射能による公衆の最大線量は1mSv/年であると宣言されている。したがって、最大1mSvの線量に基づくすべてのトリチウムの最大許容限界は、規制値を満たすために20で割る必要があります。トリチウムの最大許容線量は、水1リットルあたり7000Bqから350Bqに変わることになる。
    上述のように、規制値はリスクとベネフィットのトレードオフであり、その活動から過剰なベネフィットがある場合に、ゼロというヘルスベースリミットに取って代わるものである。今回の提案は、その適用除外を正当化するものではないようです。SRBの提案は、私が理解するところでは、将来的には、屋根に落ちたHTOを雨どいに集めるというものです。それを市営の下水道に流し、オタワ川に流すというものです。この提案には多くの欠点があります:
  5. この提案は、過去15年間の過剰な放射線被曝による環境と人体の汚染に対して、ペンブローク市民を支援し補償するものではありません。
  6. また、オタワ川の生態系や、すでに放射能汚染された水域で魚を飲んだり食べたりしている人々に対する本当のダメージを無視している。オタワ川には
    オタワ川には、トリチウム水と通常の水を分離できる浄水場はなく、白亜の川施設にある認可埋設溝からすでに放射性核種を受け取っている。
    オタワ川はすでに、チョークリバー施設の認可された埋設溝から放射性核種を受け取っています。
    第II部:ペンブローク人口におけるリスクの分布:
    電離放射線の有効量に関連する致死的な癌の公称リスクには、多くの不確定要素がある。ICRP 60 [Ref.4] に基づき、公称リスクは100人Svの線量あたり生涯で5人の致命的な癌とされている [Ref.5] 。ICRPの公称リスクは、仮定と補正係数を含んでいる。線量が低く(約100mSv以下)、線量率が遅いので、DDRF(線量、線量率低減係数)2が見積もりに組み込まれている。このDDRFはin vivoのヒト科学研究からの裏付けがなく、後で取捨選択することになるが、ここでは、典型的な北米のコミュニティで年齢別に正規分布した集団におけるこのリスクの広がりについて考えてみることにする。
    原爆調査団のデータによると、放射線リスク(生涯70年の間に放射線によって致命的ながんにかかる確率)は、100人Svの電離放射線を均質に分布した被曝時の年齢によって次のように分布する:
    0~10歳 7.5
    10年以上20年未満 7.2
    20~30歳 5.4
    30年以上40年未満 3.1
    40~50歳 3.3
    50~60歳 3.5
    60歳から70歳 3.0
    70歳から80歳 1.9
    80歳以上 0.9
    米国の年齢構成と死亡率を持つ定常集団で重み付けした100mSv当たりの平均名目リスクは、4.4または約5である[文献6]。明らかに、この一般的な線量による大きな被害は、20歳未満の人たちに不釣り合いに行くだろう。若者は免疫系が未発達であるため脆弱であるだけでなく、被ばく後の期待寿命が長いからである。また、20歳以上のすべての年齢層について、女性は乳房や子宮の組織が高リスクであるため、名目上のリスクは成人男性のリスクを過大評価し、成人女性のリスクを過小評価することがわかっています[文献7]。
    人口に対する加重平均線量に基づく規制は、子供や女性へのダメージを体系的に過小評価し、成人男性に対してのみ「保守的」であることになります。カナダの規制が、最もリスクの高い住民を守っていないことは明らかであり、CNSCがICRPの勧告を問題なく受け入れていることを示しています!2000年、米国エネルギー省のローレンス・リバモア原子力研究所は、2002年3月11日、「トリチウム放出と潜在的なオフサイト被曝」に関する健康相談を作成しました。彼らは、成人のリスク係数を100人Svあたり5とし、子供のリスクは100人Svあたり8とすることを推奨しています。これは、部分的な救済策になるかもしれません。DDRFを取り除くと、これらの名目上のリスクは、大人で100人あたり10人Sv、子供で100人あたり16人Svに増加することになります。DDRFの議論については、付録IIを参照のこと

    第3部:トリチウムによる致死的がん以外のリスク
    曝露する:
    胚は、幼児よりもさらにトリチウムによる損傷を受けやすい。
    Commerfordら[文献9]は、トリチウムの影響を最も受けやすい細胞は次のようなものであると述べている。
    トリチウムの影響を最も受けやすいのは、被曝時に分裂し、その後寿命が長くなる細胞である。これは
    は、卵母細胞(卵子の前駆細胞)、胚、神経細胞についてよく説明している。
    細胞についてです。トリチウムは胎盤を容易に通過する。自然流産の心配があること、
    自然流産、死産、先天性奇形、病気への懸念は、エドワード・ラドフォード博士が
    1978年、オンタリオ州政府の水力問題特別委員会で証言した。[文献10]。彼の懸念は、まだ規制や法制化されていない。
    ICRPが「有害性」として認めているのは、生後間もない子供における重度の遺伝的影響のみであり、流産など多くの現実的なケースにおいて、「有害性」は認められない。
    流産や死産のような多くの現実的なケースでは、子供は生後間もないのである。
    [編集者 注]SRBテクノロジーズ(カナダ)社
    SRBテクノロジーズ(カナダ)社(SRBT)は、オンタリオ州ペンブロークにガス状トリチウム光源製造施設を所有・運営しています。
    SRBTは、トリチウムを使用して、非常口標識や時計の文字盤など、電池などの外部電源を必要としない安全製品などの自発光型ライトを製造しています。

    [英語原文]

    Health Effects of Tritium
    Rosalie Bertell, Ph.D., GNSH
    2005
    These comments are submitted to the Canadian Nuclear Safety Commission (CNSC) at the invitation of the Citizens of Renfrew County and on behalf of the International Institute of Concern for Public Health, in Toronto, with respect to the re-licensing of the SRB Technologies, Inc. in Pembroke, Ontario. My Doctorate Degree is in Biometrics, and I have worked in Environmental Epidemiology for about 40 years, with a specialty in low dose ionizing radiation. I was one of the Founding Members of the International Institute of Concern for Public Health in Toronto and served as its President between 1984 and 2000. Since my retirement, I have served as advisor/consultant to projects of the Institute. I am also currently a member of the International Science Oversight Committee of the Association of Organic
    Consumers, USA, and a member of the Board of Regents of the International Association for Humanitarian Medicine, Geneva, Switzerland.
    I have directly studied the health effects of ionizing radiation at low dose levels.
    Therefore I do not rely on extrapolations from high dose and fast dose rate. I disagree with many scientists and nuclear regulators who conduct such unreliable and outdated extrapolations.
    Since about 1990 the international radiation research community has fortunately begun to considered low dose health effects in a more direct manner. We no longer guess at a suitable extrapolation from high doses and high dose rates down to the lower doses that are more frequent in radiation protection practice. Many scientists now conducting direct low dose research have been surprised to discover such effects as genomic instability, the bystander effect, an increase in Relative Biological Effect (RBE) at low dose, mini-satellite damage and non-homogeneous distribution of radionuclides, especially for
    internal exposures, which significantly effect absorbed dose estimates at low levels of exposure.
    I have long disputed Canada’s reliance on the recommendations of the International
    Commission on Radiological Protection (ICRP), a self-appointed and self-perpetuating non-governmental organization (NGO) that does not accommodate peer review. ICRP dosimetry for internal exposure to ionizing radiation has been challenged by the European Committee on Radiation Risk (ECRR) [Ref 1]. This critique of ICRP methodology for estimating internal radiation
    dose has been affirmed by NATO [Ref. 2] and the French Radiation Protection Agency [Ref. 3]. At present there is no generally accepted alternative method, and each radionuclide must be considered separately.
    In my testimony, I conservatively reject many assumptions apparently underlying and supporting the announced new plans of SRBT ostensibly reducing the levels of local tritium pollution and increasing region-wide pollution by dispersing tritium in the Ottawa River.
    Although not sufficiently well articulated publicly, a zero Health Based Goal for tritium in water is the only acceptable goal for regulation from a public health stand point. Along with CCRC, I believe that transportation industry signs can be competitively illuminated without incorporation of tritium. I would also argue that tritium should no longer be released into the Ottawa River. The proponent must amply demonstrate to CNSC that Canadian Citizens of the Ottawa Valley benefit from their risky tritium handling and proposed disposal method. Failing such rigorous demonstration, we urge the CNSC to withdraw license privileges from SRBT.
    In consequence:
  1. I reject the ICRP methodology for calculating the internal absorbed dose from inhaled, ingested and skin-absorbed tritium. My assessment of dose also takes into consideration: a category of organic bound tritium (OBT) which has been consistently ignored by ICRP, namely exchangeable OBT. The biological half-life of carbon-bound (or fixed) OBT is significantly underestimated in ICRP methodology. This longer exposure time will increase the estimated deposit of energy in tissue by a factor of three. See APPENDIX I.
  2. The proportion of OTB in the human body after long term (at least 15 years in Pembroke) exposure to OBT is also underestimated. Chronic exposure to tritiated water (HTO) in food will cause an increase in the exchangeable fraction of OBT to approximately the same proportion as HTO. The non-homogeneous distribution of the two OBT components in the body will mean higher localized absorbed doses, each at least four times higher than the average dose for uniform spread of HTO. This will increase the estimate of energy deposit generally by another factor of three. See APPENDIX I
  3. There needs to be a correction of the relative biological effectiveness (RBE) of tritium, based on a consensus of scientific research, by a factor of two to three. ICRP has rejected this position. These points are discussed in APPENDIX I.
  4. I will also examine the distribution of risk of fatal cancers in the exposed population and demonstrate that the Canadian accepted ICRP methodology is biased against women and children who will bear the burden of the risks.
  5. I will examine the non-fatal cancers and non-cancer effects of tritium that will be experienced by Canadians although these are not addressed by the ICRP. There is
    ample evidence that these effects occur. I reject ICRP’s assumption that ordinary people care only for the fatal cancer effects.
    PART I: CALCULATING THE DOSE TO HUMANS FROM TRITIUM
    ICRP methodology assumes that exposure to tritiated gas released from the stack of a facility like SRBT will quickly react with oxygen in the air, forming tritiated water (HTO). This water can pollute the air, water and food web becoming internal to the body through inhalation, ingestion and absorption through the skin. ICRP assumes tritium is distributed homogeneously in the whole body and passes through the body quickly, with a half-life of 12 days, emitting a low energy beta radiation. ICRP assumes about 3% will be bound to the carbon atoms in DNA (fixed OBT), with a biological half-life of about 40 days. Taken together, ICRP assumes that the RBE (relative biological effectiveness) of internally deposited tritium will be about one when compared for cell killing with 200
    kVp X-ray or 137 cesium. This methodology neglects several facts about tritium and about radiation in general:
    • The radiation dose depends on both the strength of the source, and the length of time one is exposed to that source. This is intuitively true. If one thinks of sitting in the sun, the person avoids, if possible, the heat of mid-day, and generally limits his or her time spent sun-bathing.
    • The organic bound tritium (OBT) fraction of tritiated water (HTO) actually has two components, The first is exchangeable (easily reacts with other chemicals in
    the internal environment) and binds with oxygen, sulfur, phosphorus or nitrogen atoms, to form amino acids, proteins, sugars, starches, lipids, and cell structural
    material. It is this fraction of the tritium which has a biological half-life of 40 days. This component is sometimes called the OBT 1 component. The second more fixed component, the OBT 2, binds with the carbon atoms of the DNA. This OBT 2 has a biological half-life of about 550 days. The OBT 1 component is increased when the food supply contains OBT, as one would expect in an area subjected as Pembroke was to excessive tritium pollution for fifteen years. The expanded definition of OBT will increase the estimate of energy deposited in tissue by about a factor of three, i.e. a mGy dose estimate of one mGy per year, using ICRP methodology, is 3 mGy per year when the compartments of OBT and the extended time of OBT 1 and 2 exposure are considered. Details and references for this calculation are given in APPENDIX I.
    • It has also been demonstrated by scientists that the dose from both the OBT 1 and OBT 2 components are localized, and not homogeneous, as is assumed by the ICRP methodology. Localized absorbed doses may be up to four times greater than is the dose from HTO. With 15 years of pollution with tritium from SRBT, the HTO and OBT 1 proportions in the body would be expected to equalize, giving the following internal distribution of tritium: HTO 47.5%; OBT 1, 47.5% ; and OBT 2, 3%. This would increase the estimate of energy deposited in tissue by at least another factor of three for non-homogeneity, to about nine, i.e. the mGy dose of 1 mGy per year, according to ICRP can be corrected to 9 mGy per year. This is discussed in APPENDIX I.
    • In calculating the mSv dose from a mGy dose of tritium, scientists and professional committees generally agree that an RBE (relative biological effectiveness factor) of two to three is needed. Counter to this, ICRP recommends using one as the nearest order of magnitude of ten to the true number. Professionals would make the conversion of nine mGy energy deposit in tissue by tritium into an effective dose equivalent of 18 to 27 mSv, roughly equivalent to 20 mSv, that of a 1 mGy dose from an alpha particle. Discussed in detail in APPENDIX I.
    I conclude that the internal chronic dose from tritiated water to the Canadian public resulting from 1 mGy/year absorbed dose according to ICRP methodology and Canadian practice, should be conservatively corrected by professionals to about 20 mSv/year effective dose equivalent. The proclaimed maximum dose to the public from man-made radioactivity is 1 mSv/year. Therefore all tritium maximum permissible limits based on a maximum 1 mSv dose need to be divided by 20 in order to meet regulatory limits. The maximum permissible dose of tritium would change from 7000 to 350 Bq per liter of water.
    As noted above, regulatory limits are risk vs benefit trade offs, which replace the Health Based Limit of zero when there is over riding benefit from the activity. This proposal does not seem to warrant an exemption. The proposal of SRB, as I understand it, is in the future, to collect the HTO which falls on its roof into gutters. It can be directed to the Municipal sewer and thence to the Ottawa River. This proposal has many flaws:
    • The proposal will do nothing to assist or compensate the people of Pembroke for their environmental and human pollution from the last fifteen years of over-exposure to radiation.
    • It neglects the real damage to the ecosystem of the Ottawa River and to those drinking or consuming fish from its already radiologically polluted waters. There
    is no water treatment plant capable of separating tritiated water from normal water, and the Ottawa River already receives radionuclides from the licensed burial
    trenches at the Chalk River facility.
    PART II: DISTRIBUTION OF RISK IN THE PEMBROKE POPULATION:
    There are many uncertainties associated with the nominal risk of fatal cancer associated with an effective dose of ionizing radiation. Based on ICRP 60 [Ref.4], the nominal risk is 5 fatal cancers over a lifetime per 100 Person Sv dose [Ref. 5]. The ICRP nominal risk includes an assumption and correction factor. Since the dose is low (under about 100 mSv) and dose-rate of delivery is slow, a DDRF (dose, dose- rate reduction factor) of two has been incorporated into the estimate. This DDRF has no support from in vivo human scientific research, and will be discarded later, but for now, we will consider the spread of this risk among a normally distributed population by age in a typical North American community.
    According to data from the Atomic Bomb Studies, radiation risk (i.e. the probability of contracting a fatal cancer due to the radiation over a life-time of 70 years) is distributed as follows by age at time of a homogeneously distributed exposure to 100 Person Sv dose of ionizing radiation:
    0 to 10 years: 7.5
    10 to 20 years: 7.2
    20 to 30 years: 5.4
    30 to 40 years: 3.1
    40 to 50 years 3.3
    50 to 60 years 3.5
    60 to 70 years 3.0
    70 to 80 years: 1.9
    80+ years 0.9
    The average nominal risk per 100 mSv, weighted for a stationary population having U.S. age structure and mortality rates is 4.4 or about 5. [Ref. 6]. Obviously, the major damage from this common dose will go disproportionately to those under 20 years of age. Youth are not only more vulnerable because of an underdeveloped immune system, but also because of their long expected life-span after exposure. We also know that for all age groups over 20 years, because of women’s high risk breast and uterine tissue, the nominal risk over-estimates the risk for adult men and under-estimates the risk for adult women [Ref. 7].
    Regulations based on the weighted average dose to the population, will systematically underestimate damage to children and women, and be “conservative” only for adult men. Clearly Canadian regulations do not protect the part of the population at highest risk,demonstrating that CNSC accepts ICRP recommendations without question! In 2000, the Lawrence Livermore Nuclear Laboratory, U.S. Department of Energy, prepared a Health Consultation on “Tritium Releases and Potential Offsite Exposures” [Ref. 8] 11 March 2002. They recommend using a nominal risk coefficient for the adult population, 5 per 100 Person Sv, and a risk of 8 per 100 Person Sv for a child. This may afford a partial remedy. Removing the DDRF, these nominal risks would increase to 10 per 100 Person Sv for adults and 16 per 100 Person Sv for children. See APPENDIX II for discussion of the DDRF.
    PART III: RISKS OTHER THAN FATAL CANCER DUE TO TRITIUM
    EXPOSURE:
    The embryos are even more susceptible to damage from tritium than are young children.
    Commerford et al. [Ref. 9] have stated that the cells most at risk from tritium would be
    those dividing at the time of exposure, and which afterwards have a long life-span. This
    is a good description of oocytes (precursor cells for the ovum), the embryo and nerve
    cells. Tritium easily crosses the placenta. The concern for spontaneous abortions,
    stillbirths, congenital malformations and diseases was raised by Dr. Edward Radford in
    1978 testimony before the Select Committee on Hydro Matters, Provincial Government
    of Ontario, [Ref. 10]. His concerns have not yet been addressed by regulation or
    legislation.
    ICRP recognizes as “detriments” only severe genetic effects in live-born offspring, and in
    many real cases such as miscarriage and still birth the offspring is not live-born, hence
    [編集者 注]
    SRB Technologies (Canada) Inc.
    SRB Technologies (Canada) Inc. (SRBT) owns and operates a gaseous tritium light source manufacturing facility in Pembroke, Ontario.
    SRBT uses tritium to produce self-luminous lights, such as emergency exit signs, watch dials, and other safety products not requiring batteries or other external sources of power.

内部被ばくを考える市民研究会 滋賀例会 2023年8月6日(日)10時~12時、昼食をとりながら懇談~14時30分事前申し込みが必要です。

内部被ばくを考える市民研究会 滋賀例会 2023年8月6日(日)
9時30分開場 10時~12時
昼食をとりながら懇談 14時30分終了(予定)
※お弁当をご持参下さい。

会場:子民家 エトコロ(滋賀県東近江市林町2-1)
参加費:会員・避難者・大学生 300円、一般 500円、高校生以下 無料
※なるべく釣り銭の無いよう、小銭をご準備くださると助かります。
※ 託児はありませんが、お子さん大歓迎です。
※ 会場のエトコロ、駐車場がありません。
車の方は近隣のパーキングを利用して下さい。


例会テーマ 
①原発60年超え運転で迎える、日本の原発敗戦 高浜原発1号を動かすな 報告:川根眞也 30分
②核燃料デブリ汚染水の海洋放出 トリチウムの健康被害とは 報告:川根眞也 30分
③乳歯にたまるストロンチウム90 報告:川根眞也 30分
④滋賀に避難して思うこと 報告:山崎圭子 30分 (④はZoom,ツイキャスしません。会場で対面でのみお話します)

お弁当を食べながら懇談会
会員の方にはZoom中継(10:00~11:30、12:30~14:30)があります。カンパ500円よろしくお願いいたします。

ツイキャスもします。カンパ500円程度、よろしくお願いいたします。①、②、③のみツィキャスします。

ツイキャス 内部被ばくを考える市民研究会ツイキャス
http://twitcasting.tv/naibuhibakushim/show/
過去の例会の録画も視聴できます。

振込先:内部被ばくを考える市民研究会
ゆうちょ銀行からの場合
ゆうちょ銀行 記号 10370 番号73181351

ゆうちょ銀行以外の金融機関からの場合
ゆうちょ銀行 店名 〇三八(読み方 ゼロサンハチ) 普)7318135

※上記口座にてカンパ金も受け付けています。カンパ金をお振込いただく際は、メールにてお名前・振込日・振込金額をお知らせください。

  内部被ばくを考える市民研究会事務局
  E-mail entry.naibu@gmail.com まで

facebookリンク 内部被ばくを考える市民研究会 滋賀例会 2023年8月6日(日)

お問い合わせ・事前申し込み

w23.91439@gmail.com
090-4070-8547
やまざきけいこ


内部被ばくを考える市民研究会のHP
https://nowar.radiationexposuresociety.com/

内部被ばくを考える市民研究会 熊本例会 2023年5月5日(金)10時~12時、昼食をとりながら懇談~14時

内部被ばくを考える市民研究会 熊本例会 2023年5月5日(金)
9時30分開場 10時~12時
昼食をとりながら懇談 14時終了(予定)
※🍱お弁当の申し込みを受け付けます。

お弁当の申し込みは5月3日(水)夕方までにお願いいたします。 お名前とお電話番号をお伝え下さい。shintani641@gmail.comまで。
ヒバリキッチンのお弁当1000円(税込)

会場:さくらんぼ保育園(〒862-0906 熊本県熊本市東区広木町29-35)
参加費:会員・避難者・大学生 300円、一般 500円、高校生以下 無料

※🍱お弁当の申し込みを受け付けます。
ヒバリキッチンのお弁当1000円(税込)
会場:さくらんぼ保育園(〒862-0906 熊本県熊本市東区広木町29-35)
参加費:会員・避難者・大学生 300円、一般 500円、高校生以下 無料
※なるべく釣り銭の無いよう、小銭をご準備くださると助かります。
※ 託児はありませんが、お子さん大歓迎です。
例会テーマ 
①原発60年超え運転で迎える、日本の原発敗戦 報告:川根眞也 30分
②熊本に建設予定の大型化産業廃棄物最終処分場 報告:三枝彩子(山都町の子育てと教育を考える会) 30分
③熊本産業廃棄物最終処分場建設とPFAS汚染 報告:川根眞也 30分
④熊本大型太陽光発電建設と地球温暖化 報告:川根眞也 30分

懇談会にて
香害被害とは~当事者に聞く 報告:巻京子
会員の方にはZoom中継があります。カンパ500円よろしくお願いいたします。

ツイキャスもします。カンパ500円程度、よろしくお願いいたします。

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http://twitcasting.tv/naibuhibakushim/show/
過去の例会の録画も視聴できます。

振込先:内部被ばくを考える市民研究会
ゆうちょ銀行からの場合
ゆうちょ銀行 記号 10370 番号73181351

ゆうちょ銀行以外の金融機関からの場合
ゆうちょ銀行 店名 〇三八(読み方 ゼロサンハチ) 普)7318135

※上記口座にてカンパ金も受け付けています。カンパ金をお振込いただく際は、メールにてお名前・振込日・振込金額をお知らせください。

  内部被ばくを考える市民研究会事務局
  E-mail entry.naibu@gmail.com まで

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お問い合わせ
Facebookメッセンジャー
shintama641@gmail.com
さくらんぼ保育園は会場として借りているだけですので、お問い合わせの場合はメッセンジャーか上記メールアドレスまでお願い致します。
内部被ばくを考える市民研究会のHP
https://nowar.radiationexposuresociety.com/

有機フッ素化合物の人体への有害影響 出典:欧州機関(EEA)資料 和訳:NPO法人 ダイオキシン・環境ホルモン対策会議

「ゴミよそへ」発想の再考を 熊本佳子 山都町

内部被ばくを考える市民研究会 例会  2023年3月19日(日)13:30~16:30 埼玉県浦和(一般参加は500円。ツイキャスは無料。)  夜 質問コーナー(会員のみ) Zoomもあり(昼および夜会員のみ)

3月例会 2023年3月19日(日)13:30~16:30
日時 2023年3月19日(日) 13:30~16:30
会場 浦和PARCO9階 市民活動サポートセンター 南ラウンジテーブルAB
ツイキャス http://twitcasting.tv/naibuhibakushim/show/
会員の方はZoomでも参加できます。

(1) 岸田政権の「60年超え原発運転の認可」。原発敗戦を考える。

・高浜原発4号機の制御棒落下事故(2023年1月30日)

・東海第二原発の非常用電源喪失(2023年2月21日)

・志賀原発直下には活断層はない-原子力規制委員会(2023年3月3日)


報告:川根眞也(内部被ばくを考える市民研究会)
13:30~14:30

川根眞也 facebook 岸田政権 60年超え原発稼働を認可する方針を閣議決定 2023年2月28日

写真:3・11後を生きる こちら原発取材班 岸田政権 脱炭素社会へ基本方針 原発推進に大転換 2023年1月9日 東京新聞 朝刊 14面

(2)熊本県山都町東竹原地区で大規模最終処分場の建設計画。心配される水の汚染
報告:三枝彩子
14:30~15:00

(3)東京都国分寺市、沖縄県、静岡県清水市でPFAS汚染。肝臓がん、妊婦高血圧症、精巣がん、甲状腺疾患、潰瘍性大腸炎、高コレステロール、腎細胞がん、などを誘発する可能性。マクドナルドは2021年このPFASの油紙の使用を停止した。
報告:川根眞也
15:00~15:30

(4)内部被ばくをめぐって

・東電 福島第一原発 メルトダウン汚染水の福島県沖海洋放出迫る

・福島県の小児甲状腺がん裁判をめぐって

・国際放射線防護委員会(ICRP)、国連科学委員会(UNSCEAR)の放射線防護理論の破綻(その1)

報告:川根眞也
15:30~16:30

会員の方、および事前申し込みの方はZoomでも参加できます。視聴、Zoom参加される方はカンパ500円程度をよろしくお願いいたします。会員の方は200円です。

※ 事前申し込み(カンパもよろしくお願いします)
  内部被ばくを考える市民研究会事務局
  E-mail entry.naibu@gmail.com まで

(1)お名前
(2)メールアドレス
(3)住所
(4)お電話番号
(5)質問
をお書きの上、お申し込み下さい。

振込先:内部被ばくを考える市民研究会
ゆうちょ銀行からの場合
ゆうちょ銀行 記号 10370 番号73181351

ゆうちょ銀行以外の金融機関からの場合
ゆうちょ銀行 店名 〇三八(読み方 ゼロサンハチ) 普)7318135

※上記口座にてカンパ金も受け付けています。
 カンパ金をお振込いただく際は、メールにてお名前・振込日・振込金額をお知らせください。

※ 内部被ばくを考える市民研究会の例会は、隔月に1回、日曜日に開催しています。以下、ツイキャスをご覧下さい。会員の方はZoomでも視聴できます。

ぜひ、ツィキャスをご覧下さい。過去の録画も視聴できます。

ツイキャス http://twitcasting.tv/naibuhibakushim/show/

[記事1]

神話の山に産廃処分場 熊本・山都 毎日新聞 2022年7月24日 熊本版

森と海からの手紙
神話の山に産廃処理場計画 自然愛する熊本・山都の住民をよそに

2022年7月24日 毎日新聞 熊本版

 梅雨明け直後の、熊本県山都町(やまとちょう)。日本書紀に登場する神話「天孫降臨」の舞台となった宮崎県・高千穂峰に連なる山間地にある町である。その東竹原(ひがしたけばる)地区にある旧家で、栗屋克範さん(70)が、嘆息交じりに言った。

 「時代の流れに翻弄(ほんろう)されず、目先の利益にとらわれず、孫子の時代を思い浮かべながら、未来に育むべきものは何なのか、みんなで考えることはできないでしょうか」

 自然を育む家業に誇りを持って、林業一筋に400年続く栗屋家の12代目。「高祖父が手塩にかけて育てた木で建てた」という屋敷の、黒光りする梁(はり)や柱が、築100年余の歳月を物語る。

 家の周囲には、樹高30メートルを超える樹齢400年ものケヤキやトチの大木がそびえている。一角には、守り神の「荒神(こうじん)様」が祭られ、代々、師走にはしめ縄を飾り、お神酒をささげて、清流で洗った石を積んできた。歳月を経て、それは縦横2メートル、高さ1メートル半ほどの石積みとなっている。

   ◇

 そこから数百メートルのところにある峡谷に、産業廃棄物処理場建設の話が持ち上がったのは、昨秋だった。水面下で用地買収が進んでいた。

 谷から流れ出た川は五ケ瀬川に合流し、天照大神(あまてらすおおみかみ)が隠れたとされる「天岩戸(あまのいわと)」で知られる高千穂渓谷を経て、日向灘に注ぐ。

 熊本市内に本社を持つ産廃業者によると、「管理型最終処分場」と「中間処理施設」が建設され、東京ドーム4個分ほどの面積に、最大でドーム2・4個分の産業廃棄物を埋め立てる計画だ。埋め立て期間は30~60年。南海トラフ地震発生時の災害廃棄物の投棄も、視野に入れている。

 今年5月には、住民説明会が行われ、町民ら約120人が出席。「地下水の汚染の心配はないのか」「(地震などで)有害物質が漏れないのか」などの懸念の声が上がった。

 業者側は、土壌汚染防止用の遮水シートを設置し、廃棄物に触れた汚染水は、浄化施設を経て放流すると説明。今後、環境アセスメントが行われるが、遮水シートの耐久性は未知数だ。

 地区住民は今年1月、克範さんを代表に「東竹原産廃阻止期成会」を結成。地域には、「大自然をそのままに」と記されたのぼり旗が立ち並ぶ。

 「確かに、産廃処分場はどこかに必要になるでしょう。それが豊かな自然や水源涵養(かんよう)力に満ち、有機農業を地域活性の柱に据えたこの町である理由を、受益者も含めて全員で見直すことはできないでしょうか」

 「悲しいのは、町内でも、水系が異なる地域では関心が薄いことです。沖縄基地問題や原発の問題もしかり。『自分のところに関係なければ、しょうがない』という空気を感じます」

 ケヤキの木を見上げて、克範さんが頭を振った。
太子堂のお籠りに集まった暮瀬集落の住民たち=熊本県山都町で2022年7月1日午後3時47分、萩尾信也撮影
拡大
太子堂のお籠りに集まった暮瀬集落の住民たち=熊本県山都町で2022年7月1日午後3時47分、萩尾信也撮影

   ◇

 私が、初めて山都町を訪れたのは、2014年の初夏だった。

 「山都町に『日本国』という地名の一角がある。今では、イノシシのすみかになっている」。熊本に住む友人の話がきっかけだった。

 そこは、過疎と高齢化の波に洗われる典型的な中山間地だった。漂泊の俳人、種田山頭火の句「分け入っても分け入っても青い山」の舞台となった緑豊かな山々も、戦後の乱伐で荒廃。エサとなる広葉樹の減少も一因となって、シカやイノシシが里に下り、獣害の問題が深刻化している。

 棚田百選に選ばれた田園も、年を重ねるほどに耕作放棄地が目立つようになり、残った田畑はことごとく、獣害よけの電気の柵に囲まれている。

 日本国のある島木地区の暮瀬(ぼぜ)集落を再訪したのは、7月1日だった。

 集落の守り神の御大師様が祭られている太子堂には、住民が集い、先祖代々「お籠(こも)り」を続けてきた。田植えや稲刈り、草刈りや普請作業から冠婚葬祭の手伝いまで、お籠りの席で住民の総意で決めてきた歴史がある。

 「田舎は公助の手当は薄かばってん、ここでは、共助や自助は当たり前。きれいな水と田畑がある限り、何が起ころうと、都会の人ほどうろたえることはありません」

 集落の顔役の岩田一昭さん(73)の言葉である。

   ◇

 暮瀬のお籠りの翌日、町役場がある浜町の高台にある桑鶴神社を訪ねた。

 雑草の生い茂る参道を上ると、樹齢300年の杉の大木の傍らに社があった。伝承によれば、決め事をする際、この地方の神々がその枝々に集結。全会一致に至るまで協議を尽くしたとされ、「異議無原(いぎなばる)」とも呼ばれている。

 そして2022年初夏。住民の総意とは程遠く、産廃建設計画が進んでいる。【客員編集委員・萩尾信也】