今、日本の食品の放射能汚染はどうなっているのか?2019年厚生労働省「食品中の放射性物質の検査結果」より [データ収集・編集]内部被ばくを考える市民研究会 川根眞也

 厚生労働省は、47都道府県および市区町村の実施している、「食品中の放射性物質の検査」検査結果を集約して、月4回ほど公表しています。その4回分を「月別検査結果」としてまとめて、Excelデータとpdfにして公表しています。

厚生労働省 食品中の放射性物質の検査 月別検査結果

 2019年1月に厚生労働省は、勤労者の賃金統計でデータ偽装を行なっていたことが発覚(「毎月勤労統計調査」)、根本厚生労働大臣が謝罪しました。その根本大臣の謝罪の翌日から、厚生労働省は「食品中の放射性物質の検査」の隠していた検査結果を2019年1月9日から連日のように公表するようになりました。

しかし、2018年11月分の「月別検査結果」はついに公表されませんでした。

厚生労働省 食品中の放射性物質の検査 月別検査結果 2018年1月~2018年12月 総検体数と放射性セシウムが検出された検体数 川根眞也 2019年5月22日現在

 上記の2018年の「月別検査結果」では、2月、4月、6月が検査した検体数が極端に少なくなっていることが分かります。更に、8月、9月、10月とまた一段と検査数が少なくなり、ついに11月分は非公表になりました。これは、検査数が少なくなったのではなく、厚生労働省が「都合が悪いデータを隠した」からではないか、という疑いが残ります。この2018年度は夏以降、韓国が福島県産など日本の農林水産物の放射性物質による汚染検査と汚染されていないことの証明を求めているのに対して、日本政府が検査証明の撤廃を求めていた時期と一致します。

 さて、根本大臣がデータ偽装を謝罪した翌日から、隠していたデータを公表したため、2019年1月分として公表されたデータは90,439検体でした。これは上記2018年3月分の30701検体の3倍に及びます。

 一方、2019年4月分は非公表。6月分も公表されませんでした。

厚生労働省 食品中の放射性物質の検査 月別検査結果 2019年1月~2019年4月 総検体数と放射性セシウムが検出された検体数 川根眞也 2019年5月22日現在
厚生労働省 食品中の放射性物質の検査 月別検査結果 2019年4月~2020年3月 4月、6月は非公表 総検体数と放射性セシウムが検出された検体数 川根眞也 2019年5月22日現在

 しかし、この2019年5月、7月~2020年3月に公表された食品中の放射性物質の検査のデータには、避難指示解除された浪江町や飯舘村の農作物の汚染データが含まれていました。

 毎月の内部被ばくを考える市民研究会例会でコメントをつけて解説していきます。ぜひ、例会中継および録画をご覧ください。

内部被ばくを考える市民研究会ツイキャス 

 学校給食食材の放射性物質の検査を再開する必要があります。子どもたちが健康に育っていくために、「死の灰」入りの給食を食べさせてはなりません。以下、緊急性、重要性に鑑みて、川根が数十時間かけて整理した資料を公開します。2019年度に厚生労働省が公表した、食品中の放射性物質の検査を採取された月ごとに、4月~翌年3月まで放射性セシウムが検出されたデータを整理しました。あいうえお順です。ただし、しいたけは原木しいたけの後に、菌床しいたけ、乾燥しいたけなどをまとめました。アユなど川魚、野生きのこ、イノシシなど野生鳥獣肉は放射能汚染が当然のようにあるので、あえて赤字にはしていません。全国に流通しかねない(すでに流通していると思われる)大豆や牛肉、まつたけ、たけのこ、唐辛子など、産地に気をつけるべき食品や原料を赤字にしてあります。福島県だけが放射能汚染されているのではありません。東日本全域に放射能汚染は広がっています。産地に気をつけることがとても大事であり、学校給食の食材は基本的に、東日本を避けて選ぶべきです。

Excel 厚生労働省 食品 放射能汚染データ 2018年年度および2019年4月〜2020年3月 採取日別 内部被ばくを考える市民研究会 川根眞也 2021年12月8日

pdf 厚生労働省 食品 放射能汚染データ 2018年年度および2019年4月〜2020年3月 採取日別 内部被ばくを考える市民研究会 川根眞也 2021年12月8日

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