公害教育の今を考える講演会 ―川根眞也さんをお招きして- 放射線被ばくの歴史 ~放置された広島・長崎・ビキニの被ばく者と福島~ 2019年12月11日(水)龍谷大学大宮学舎10時45分

公害教育の今を考える講演会

―川根眞也さんをお招きして-

 2019年度「教育学特殊講義A(b)」では、後半から環境教育をテーマに扱います。スーパーでの買い物にはマイ・バックを持参するなど、それぞれが環境を守るために実践していることはあるでしょう。しかし、日本の環境教育のはじまりといわれる公害教育では公害を出す加害者を明確にすることによって地域の環境を守る取組みが行われてきました。その中心には目の前の子どもたちや地域の中から問題の本質を見出し、地域やそこに住む人々の暮らしを取り戻そうと奔走した教師たちがいました。本講義では土呂久、静岡、四日市などでの教師たちの公害教育実践を取り上げると共に、現在進行形の問題である原発問題についても考えていく予定です。そこで今回、中学校の理科教師の立場から放射能汚染の問題を研究しその危険性を発信してこられた川根眞也先生をお招きし、放射線被ばくに対する行政の対策の問題点についてお話を伺う機会を設定しました。現在進行形の公害であり、日本に住む人全員が当事者にならざるを得ない放射能汚染問題を通じて、公害教育について考えたいと思います。

 今回は受講生以外にこうした問題に関心を持つ人々にも門戸を開き、議論の輪を広げていきたいと考えます。また、本科目は教師を目指す学生も多数受講しています。教師とは教科書に書かれていることだけを子どもたちに教える職業ではないはずです。この講演を通じて教師が市民に対して果たすべき役割とは何かについても真剣に議論するきっかけになると確信しています。学科・専攻、学部、社会的な立場に関係なく、多くの人々の参加をお待ちしています。

日時:2019年12月11日(水) 10時45分~12時15分 (2講時)

場所:龍谷大学大宮学舎 南黌(なんこう)204教室

https://www.ryukoku.ac.jp/about/campus_traffic/traffic/t_omiya.html

講師:川根眞也さん(元さいたま市立中学校教員[理科])

テーマ

放射線被ばくの歴史

~放置された広島・長崎・ビキニの被ばく者と福島~

〇川根眞也さんの紹介

・「内部被ばくを考える市民研究会」代表

・元・さいたま市立中学校教員(現在は退職)

・2018年4月より岐阜県に移住。

・2011年3月14日より、身の回りの放射線量率を計測。3月15日の異常な空間線量率から、関東での汚染を確信。同日から「放射線測定メール」を配信。同年8月に「内部被ばくを考える市民研究会」を設立。以来、低線量被ばくの危険性を訴え、内部被ばくを避ける講演会活動を行っている。2013年野呂美加さん、医師らとともにベラルーシを訪問、小児甲状腺がんの診断と治療の実際を学ぶ。冊子「ベラルーシプロジェクト報告」。ツィッター shinchann2008。facebook 川根眞也。

本行事は大学の授業として開催されます。従いまして、大学事務室では本件に関する外部からの問い合わせは受け付けていません。学外の方で参加を希望される方は出羽(pohyun109アットmail.ryukoku.ac.jp アットを@にして下さい)まで事前にお申し込みください。その際、メールのタイトルは「比較教育学講義参加希望」とし、本文には氏名、携帯電話番号、メールアドレス等をご記載ください。メールをくださった方には会場の詳しい情報をお知らせします。

大学には駐車場はありません。公共交通機関をご利用ください。

授業担当:龍谷大学文学部教育学専攻 出羽孝行

(〒600-8268 京都下京区七条大宮 龍谷大学 出羽研究室)

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