2011年3月 私たちはどんな空気を吸い、雨を浴びていたのか? 川根眞也 2016年11月26日作成

 2011年3月12日東京電力福島第一原発1号機が爆発しました。3月12日15月36分。2日後、3月14日11時01分、ウラン燃料のプルトニウムを加えたMOX燃焼の原発3号機が爆発をしました。即発臨界が起きた、と指摘されています。さらに、3月15日6時12分、核燃料の入っていなかったはずの4号機が爆発。2号機でも3月15日6時付近に爆発音が起きています。2号機はベントが出来ず、圧力抑制室(サプレッションプール)が破壊されたと推定されています。
 この3月、4月に首都東京も含めて、東京電力の原発敷地内ならば、全面マスクと完全防護服、エアラインでの酸素吸入が義務づけられるべき、空気を私たちは吸わされました。首相官邸は安定ヨウ素剤すら福島県民をはじめ東北の市民、関東の市民に配布・服用指示を出すことはありませんでした。また、首相官邸は東日本の市民に24時間換気を止めて屋内退避することも指示しませんでした。
 3月15日11:07過ぎからの官房記者会見で、枝野幸男官房長官は「10時22分時点のモニタリングの結果として、2号機と3号機の間で30mSv/h、3号機付近で400mSv/h、4号機付近で100mSv/hがそれぞれモニタリングの結果として出ております。従来の『μ』と単位が1つ違っております。従来の数値と異なりまして、身体に影響を及ぼす可能性のある数値であることは間違いありません。」とはっきり断言したにもかかわらず。

 この2011年3月、4月、私たちはどのような空気を吸っていたのでしょうか?原子力規制委員会が公表している、「定時降下物」のデータをスライドにしました。是非、みなさんの地域の空気がどんなものだったのか、確認して下さい。

 ベラルーシの甲状腺がんの診断と治療における世界的権威である、ユーリ・デミチク博士はこう断言しています。「小児甲状腺がんにはしきい値はない。チェルブイリ原発に近ければ近いほど、小児甲状腺がんの患者は多いが、一方で、どんなに少ない被ばくでも小児甲状腺がんの患者は出ている。被ばく量が最小値でさえ、小児甲状腺がんの患者が出る可能性がある」と。

 原発事故から10年。これから東日本の小児甲状腺がんの患者が増えていくことが予想されます。改めて、原発事故当時、私たちは無防備に被ばくされられたのだ、ということを確認するとともに、自分や家族のからだの健康状態の小さな変化も見逃さず、適切な対処をすることに心掛けましょう。

2011年3月 私たちはどんな空気を吸い、雨を浴びていたのか? 川根眞也 2016年11月26日作成

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