原発を抱える自治体での新型コロナ集団感染のリスク 大飯原発3号機定期点検5月8日から作業員1800人新たに集結、1日あたり3600人が作業

[解説]原発ほど、科学技術の粋を集めた未来のエネルギーと言われながらも、汚い「死の灰」を日常的に作り出し、人間の被ばく労働を踏み台にして動いているものはありません。大飯原発3号機が2020年5月8日から定期点検に入ります。今回の定期点検には新たに1800人(うち800人は県外から終結)が参加し、1日3600人が作業すると福井新聞が報道しました。新型コロナ感染拡大の折、全国に緊急事態宣言が出されていて、「不要不急の外出は控えるように」との指示が出ています。このままでは、福井県で新たなる感染爆発が起きる可能性があります。かと言って、定期点検もしないまま原発を放置するのも危険。行くのも地獄、去るのも地獄の状況です。

そもそも関西電力の原発は火山灰問題で稼働するべき段階。原子力規制委員会更田委員長の「火山灰評価」個人的誘導で結論を出した問題があります。原子力規制委員会でもない、「事前会議」で2案のうち1案では関西電力の原発審査が「適合審査に合致していない印象を受ける」と更田委員長自身が、結論を誘導。本会議ではたった5分で議決した問題があるままです。

原子力規制委 更田委員長の「虚偽説明」明白に 事前会議の音声記録入手 資料を基に議論主導 2020年3月25日 19時00分 毎日新聞 
毎日新聞が独自に入手した、「事前会議」の音声データを基に、更田原子力規制委員会委員長に追及する動画もあり

 関西電力の高浜、大飯、美浜は運転を中止するべきです。原子力規制委員会は、自らの法令違反を糺すところから、始めるべきです。定期点検ではなく、最低限の保守点検だけを行い、基本福井県民だけで保守点検を行うべきです。もし、県外の技術員、作業員が必要であるならば、その県外職員のPCR検査をまず先に行い、2週間隔離、その後に保守点検を開始するべきです。同様に県内職員についてもPCR検査と2週間隔離をするべきです。原発が新型コロナウィルスで汚染された場合、消毒のために保健所職員が何人も被ばくしながら消毒する事態になりかねません。

原発定検に不安 8日から大飯3号 県外から作業員900人 現場は密集 町民ら「対策不十分」

2020年4月25日 福井新聞

 関西電力大飯原発3号機が5月8日、定期検査に入る。通常なら地元の飲食店や宿泊業の書き入れ時だが、新型コロナウイルスの感染拡大で住民の思いは複雑だ。関電は感染防止対策の徹底で「絶対に持ち込ませない」と強調するものの、不安の声が消えない。福井新聞の調査報道「ふくい特報班」(通称・ふく特)には、原発の作業員からも「現場の感染リスクは高い」との懸念が寄せられている。(川上桂、野田勉)

 大飯3号の定検は8月まで行われる予定。県外の約900人を含む約1800人が作業に加わり、1日当たり約3600人が出入りする計画だ。

 おおい町の中塚寛町長は21日、定検開始に向けて関電に感染防止の徹底を念押しし、同じく原発が立地する美浜、高浜両町も要請した。県も23日に新型コロナの「県民行動指針」の活用を関電に伝えた。

 これに対し、大飯発電所の文能一成所長は24日、おおい町会全員協議会でコロナ対策を説明した。来県2週間前から作業員の体調と行動をチェックし、異常があれば「町に入らせない」と述べた。来県後も行動履歴や体調把握に努めているとした。

 町議からは「2週間前からチェックというが、自宅待機ではない。信用性が担保できない」と厳しい指摘が飛んだ。文能所長は「ウイルスを絶対に持ち込まない」と決意を述べた。

 関電は具体策として、作業員が通勤バスの乗車前に並ぶ際の間隔確保、マスク着用義務、窓開け換気などを挙げる。だが、通勤バスの様子について、おおい町の60代男性は「定検前の今の状況でさえ、朝夕は満員。対策が十分とはとても見えない」と指摘する。

 心配な気持ちは作業員も同じだ。「ふく特」に不安を寄せた作業員は24日、福井新聞の取材に対し「今働いている現場は狭く騒音があるため、マスクを外して近距離で会話するなどコロナ対策はされていない。作業員の感染リスクはとても高い。怖い」と切実に訴えた。

 大飯原発のある大島区の60代男性は「感染者が出ればデイサービスが休止になるなど高齢者や弱者にしわ寄せがくる」と心配する。今は原発の運転よりもコロナ対策を優先してほしいとし、「慌てて動かす必要はない。検査期間を延ばし、感染防止第一でゆっくりやってほしい」と話した。

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